久しぶりの草原キャンプでした。
ネプコに行った日に「明日はネプコのパーティです。あなたも参加してください・」と、突然言われました。今回のモンゴル滞在であらかじめ決まっていたのは、在モンゴル日本大使館の小林大使との食事会くらいで、他はほとんどモンゴルへ来てからです。私は何度も「まだ私の滞在中の予定は決まっていないんですか?」と日本出発寸前まで聞いていましたが、モンゴルではなかなか事前に予定を決めるという習慣がほとんどないのです。私が何度も聞くと「ここはモンゴルですよ。事前に何も決めないのは慣れているでしょう?わかっていますよね?」と逆に諭されるほどです。遊牧民の習慣と言ってしまえばそれまでですが、確かにそういう傾向があります。仕事だからと強くプッシュして予定を決めると、逆に寸前にドタキャンを食らう確率が高くなるのがモンゴルです。モンゴルで仕事をする人は、この辺を十分に勘案の上、余裕をもってお出かけください。私の場合は、結局は予定していたことはほぼ実現し、結果としてはかなり忙しい滞在になりました。で、パーティというのは、郊外キャンプで飲み会をやるということでした。当初の「午後1時ごろウランバートルを出発する」は「午後2時に延期」となり、結局3時過ぎても「ホテルで待っててください」というスケジュール感でした。ま、この辺りは私も慣れているので、1時に出発なんて期待していませんでしたが。場所は、ナライハ方面の先にある巨大なチンギス像周辺のキャンプ地です。こんな感じで、草原の中のキャンプ地です。本格的な大草原とは言えませんが、ウランバートルから車で1時間も走れば、草原気分は味わえます。そこにテントを建てて、パーティをやるわけです。パーティの主役は、もちろん「ホルホグ」です。羊一匹を解体して、熱い石などで蒸し焼きにする、草原では一番のご馳走です。味付けは塩だけですが、シンプルで美味しいです。まさに「肉を食う」って気分になります。テント内の隣のテーブルではカードゲームに興じていました。こんな感じで、モンゴル人は週末に郊外へ出てリラックスするのが好きなんです。もちろん、お酒もあります。中国系のアルコール度高いお酒で始まり、あとはビール、ウォッカ、ワインにウィスキーなどです。テントの外でも飲み会が始まりました。こうした郊外へ駆けつけるのは、ランクルが圧倒的に多いのがモンゴルの特徴です。お酒が進むと、一人の人がギターを取り出して歌いだしました。最初は、ギター好きの社員かと思っていましたが、かなり上手いのです。で、よく聞いたら、このパーティのためにプロのシンガーを呼んだんだそうです。確かに上手いわけです。モンゴル語の歌から、ビートルズまで幅広いジャンルの歌を上手に歌っていました。こんな感じで、夜更けまで楽しみます。ほとんどの人たちは、予約済みのゲルキャンプで宿泊するようでしたが、私たちは夜遅くにウランバートルへ帰りました。短い「なんちゃって草原体験」でしたが、楽しかったです。