「佐渡島の金山」世界文化遺産に決定
「佐渡島の金山」ユネスコの世界文化遺産に登録決定!とのニュースが流れた。私の生まれ故郷が世界文化遺産になることは、素直に嬉しい。無論本ブログで何度も書いているように、心配事は多いが。特にお祝いを伝えたいのは、長年招致活動をしてきた佐渡の地元の方々に対してである。長い間の招致活動は山あり谷ありで、決して平坦な道ではなかった。数年間の招致活動の後、2010年にユネスコの暫定リストに載ったところまでは良かった。その後は、後から申請した国内他所に先を越され続け、申請してもダメ出しされたりで、先の見えない招致活動が続いた。招致委員の方々は佐渡と東京を、一体何度往復したのだろうか。何度も挫折し、招致活動はもう中止かと思えた時もあったが、世界遺産になるまで死ぬに死ねないという覚悟を感じた方もいた。私が出席したような会合でも、佐渡からの嘆願活動を何回も見た。我々みたいなとこへ来たのは招致ではなく協力のお願いであるが、もちろん誰も何もできない。佐渡金山にはあまり関心を見せない首都圏在住の新潟市出身者らを前に、老骨に鞭打って頭を下げ続ける佐渡から来た方々を見て涙した。自分に流れている佐渡の血を感じた瞬間でもあった。佐渡に多少なりとも関心を持っていただける方は、本ブログ左にある新潟、佐渡のカテゴリー内の過去記事を読んでいただければありがたい。