もう「内モンゴル」が正式名称なんだ。気を使うのはやめよう!!
私はこのブログでは、以前は内モンゴルと呼んでいましたが最近はできるだけ南モンゴルとか南モンゴル(内モンゴル)と書くようにしてきました。「内」と書くのは、中国が中心だからで、モンゴル国から見れば「南」なんだということです。なので、中国的視点の時は内モンゴルと書く時もありますが、モンゴル的には南モンゴルと書くようにしてます。「日本海」なのか「東海」なのか、地理的呼称はいろんな見方があるのは、世界どこにもあるのでしょうが、モンゴルに関してはできるだけ気を付けるようにしてきたつもりです。ですが、今日からもうその必要はないので、きっぱりと「内モンゴル」に統一しようと思います。なぜか?それは数日前のモンゴル初の記事を見たからです。その記事は「モンゴル/中国Expo」に関しての内容でした。要するにモンゴルと中国共同での国際博覧会を内モンゴルのフフホトやウランチャブで来月9月6日から10日まで開催するというものです。まあ、そのこと自体はやればいいって感じです。ただ中国側の注文が面白いというか、「牛乳や乳製品、蜂蜜、ラード、豚肉製品は検疫のため持ち込み禁止」とあります。「他の肉や肉加工品については、中国への輸出許可を持っている会社のみ持ち込み可能」となっています。恐らく日本でやるとしても似たようなルールにはなると思いますが、お隣のモンゴル人の自治区でやるのに、随分不便だなあとは感じました。モンゴル製品から乳製品や蜂蜜を除いたら何があるのかな?羊の肉とカシミヤ?革製品?どれも中国にはたくさんありそうなものが多いような気もします。で、問題はこのことではありません。これらの博覧会の記事には開催地として「Hohhot, Ulanqab, and Tongliao cities of Inner Mongolia,」と書かれているのです。インナーモンゴリア?内モンゴル?これは中国人の記事か?と思いました。で、寄稿者を見るとモンゴル人女性の写真と名前が載っています。しかもメールアドレス付きで。そのアドレスはなんと「@XXXX.gov.mn」とあるではないですか!そうです、モンゴル政府です。つまりモンゴル政府の役人がこの地域を「内モンゴル」と呼んでいるのです。「内」の主語はもちろん北京の中国です。これを見て、なんだか急に力が抜けました。モンゴル政府自身が書いてる文章(モンゴルのWebニュースに英語で)に内モンゴルとあるんですから、もういちいち南モンゴルとか言う必要がないということです。中国べったり、中国大好き政権なので、外国人がとやかく言う必要はないということなんだと思います。