新空港開港!だけど寂しい乗り入れ航空会社リスト・・
新空港がようやく、本当にやっと開港しました。7月4日日曜日の新空港発成田行きが最初の便だったのは、日本の援助による新空港であることへのリスペクトなんでしょう。 開港式には新大統領のフレルスフや在モンゴル日本大使館の小林大使、三菱関係者ら参列して行われたようです。式典の様子でしょう。内装は国際空港っぽくなりました。 インフォメーションセンターも設置されました。出発到着便のボードも見やすくなったでしょう。これが成田へ向かう新空港の第一号便だと思われます。新空港で気になるのは、ロジスティクスです。都心から52km離れたトゥヴ県にあります。私も現地を見に行ったことはありますが、その時は狭くくねった道を相当な時間をかけて走った記憶があります。中国の援助でできたと言われる高速道路はどうなんでしょうか?UBまでは40分くらいでいくのでしょうか?いずれにしても、今後の発展を大いに期待したいところですが、やはりコロナ禍ということもあり、やや出鼻をくじかれた感はあります。そもそも日本人など外国人は、自由にモンゴルに入れるのでしょうか?ナーダムを中止したくらいに感染者が増えている状況では、一般人は入国はできないような気がします。このように綺麗で国際空港らしくなった新空港ですが、残念なことがあります。それは乗り入れることになる12の航空会社のリストに日系航空会社がないことです。リストは以下の通りです。MIAT, Aero Mongolia, Hunnu Air, Eznis Airways この4社はモンゴルの航空会社ですね。Hunnuというのは日本の歴史の教科書では匈奴(きょうど)と呼ばれた国の名前ですが、モンゴル人はフンヌが自分たちの祖先だという認識があります。Air China、 Aeroflot、Angara Airlines これはお馴染み中国とロシアです。Angaraはイルクーツクをベースとする航空会社です。バイカル湖観光には便利そうです。SCAT Airlines, Turkish Airlines これはテュルク系です。SCATはカザフスタンで、もう1つはトルコ航空です。今までカザフへ行くのは不便でしたが、直行便ができて良かったです。Korean Air, Asiana Airlines, Air Busan そして韓国系はなんと3社が乗り入れます。これはすごい。経営危機のアシアナを含め、モンゴルとの将来性に期待しているのでしょう。以上が12社です。ここまで書けば私が言いたいことはわかっていただけると思います。日本の援助で新空港を作り、開港の第一便が日本へ行こうというのに、日本の航空会社はないのです。もちろん、「モンゴル便は収益が見込めない」とかなんと言うのでしょうが、ここに日本全体のモンゴルに対するやる気のなさが表れていると思います。韓国は3社ですよ。結局今後も「東京便だけが競争がない路線」となり、MIATやり放題の高価格低サービス路線として残っていくのでしょう。JALでもANAでも早く決断してもらいたいと思います。