ダブル 完全犯罪〜自由気ままに映画日記
今回の一言
小指の謎。
2013 アメリカ
サスペンス
監督
ブライアン・トレンチャード=スミス
Cast
キューバ・グッディング・Jr
エマニュエル・ボージア
クリス・ベッツ
タイ・ハンガーフォード
エバート・マックイーン
ストーリー
オーストラリアのリゾート地、ゴールドコースト。
この街にやって来たFBI捜査官のジョン・ネルソンは、司法取引に応じ証人保護プログラムで守る事になっていた男性デニス・アーチャーを目の前で覆面の男達にさらわれてしまう。
さらにデニスは男達にゴムボートで連れ去られ、そのゴムボートの上で射殺されてしまった。
呆然とするネルソンだったが、ヨットハーバーには小指だけが落ちており、ネルソンは誰のものなのか小指の指紋を調べる事にする。
すると出て来たのはマイルズ・スコットというNYに住む男性のものだった。
そしてNYへと飛んだネルソンは、そこで凄腕ジャーナリストであり、マイルズ・スコットの妻でもあるレベッカと出会う。
レベッカにマイルズ・スコットは死んだと告げると、レベッカは2年前に事故で死んだからそれは知っていると話す。
ところがネルソンはマイルズ・スコットが死んだのは3日前だと話す。
実はマイルズ・スコットは交通事故で死んだと見せかけ、オーストラリアへ飛び、デニス・アーチャーとして生きていたのだった。
信じていた夫は死を偽装し、オーストラリアで別の女性と結婚までしていた。
そして死んだ。
レベッカはマイルズの真実を知る為、オーストラリアへと飛ぶ事にするのだった...。
感想
(ちょっとだけネタバレします)
B級映画といえども綺麗な女優さんが多い中、このエマニュエル・ボージアという女優さんはあまり綺麗な人には見えませんねぇ。笑
眉毛細っ!
しかも81年生まれらしいので、32歳~33歳の設定ですが、老けてる!
40歳でもイケる。
そもそも外国人て老けてますよね~。
中学生とかでも20歳くらいに見える子とかいっぱい居ますしね。
そんな事は置いておいてすごく疑問なのはなぜ小指を置いて行ったか?です。
この小指、最初は撃ち合いになった時に犯人の指に当たったものなのかな?と思ったんですが、思いっきり被害者のもの。
そんなわけでレベッカはオーストラリアへ飛んじゃうわけですからね。
レベッカの動機はなぜマイルズが死を偽装してまでオーストラリアで別人となったのか?を知る為で、あわよくば記事に出来たらという考えでしたが、マイルズ改めデニス・アーチャーを調べ始めてすぐの頃から誰かに付け狙われ始めます。
そしてデニスを調べられたら困る人=金融王オステルベルグが浮上しますが...でもこれ別に小指なくても良くね?と思うんですよね。
どちらにしろ冒頭から金融王オステルベルグの不正はニュースで連日報道されるほどの話で、オステルベルグなら金で何でも出来るとネルソンも地元警察も皆がそう思っています。
デニスとオステルベルグの関係性も分かってますし、小指を置いていく意味って本当にないと思うんです。
つまり小指を置いていくのは、デニスという人がどんな人物であるか?を観客に伝える為に必要なレベッカを登場させる為のアイテムでしかないんです。
なにこの強引設定?
酷くない?
ストーリーを面白くしたいという気持ちは分かりますが、その為にストーリーを面白くする為の要因であり探偵要因としても活躍する、つまり主役級のレベッカを出す為にこんな強引で苦労する設定いるか?と。
最後、指を置いて行った理由も出て来ますが、ひじょーに納得いきませんねぇ...。
邦題も酷いですよね。
サブタイトルの「完全犯罪」って...すでに小指置いてってる時点で「完全犯罪」じゃないですから!大いに設定ミスですから!笑
むしろ「小指」ってタイトルでもいいぐらいに大きな間違いですから!
またびっくりするぐらいCGが酷いです。
車から見える車窓シーンやゴールドコーストの背景もそうですが、何より酷かったのはヨットの爆発シーンですね。
子供達が観る戦隊ものなんとかレンジャーみたいなのぐらい酷いCGです。
単純にオステルベルグ犯人説から、オステルベルグはハメられただけで真の犯人が他に居る説が浮上する前から、すでに真犯人こいつしかいねー!レベルに簡単なサスペンスでしたし。
しかもレベッカは凄腕ジャーナリストを通り越してスーパーウーマンです。
ハッキングもそう、ピッキングもそう、襲われた時の為の防犯スプレーもバッチリ使いこなしてますし、カーチェイスの後、とっさに写メを撮る冷静さ。
一番凄いな!と思ったのは追いかけられるシーンで、階段を登っていったと思わせて、実は階段は登らずに別の場所へ隠れて敵をまいた事です。
凄い!!
そんなわけでよくよく考えると酷いんですけど、テンポは悪くないんです。
なので飽きずに観る事ができます。
スーパーウーマン大活躍で、FBIのネルソンは案外電話掛けてるシーンばっかりなのも笑えますし。
なんかコメディにも見えてきます。
一般人レベッカを捜査に参加させるという設定もコメディですし。
しかしあの007でさえ2度死ぬだけなのに、今作はそれを飛び越えますから笑えます。
バレちゃう人にはバレちゃいますね。
深く考えなければそれなりに楽しめます。
my評価4点(10点満点中)
概要
イギリス人でオーストラリアで活躍するブライアン・トレンチャード=スミス監督作品。
彼は主にホラー映画を得意としているが、今作はホラー映画とは無縁のクライムサスペンス作品である。
主役の1人であるネルソンを演じたキューバ・グッディング・Jrは「ア・フュー・グッドメン」や
「アウトブレイク」「恋愛小説家」「パールハーバー」「アメリカン・ギャングスター」など数多くのヒット作に出演しており、「ザ・エージェント」では第69回アカデミー賞で助演男優賞を受賞している。
レベッカを演じたエマニュエル・ボージアはカナダ人俳優で、「ウォルター少年と夏の休日」「ハウス・オブ・ザ・デッド2」などに出演。
その他ヒットした「ソウ」の2や4に出演している為、日本でも多少知名度のある女優である。
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