月のひつじ〜自由気ままに映画日記
今回の一言
とっても素敵な作品で、思わず月を見上げてしまいます!!
2000 オーストラリア
ドラマ、ヒューマン
監督
ロブ・シッチ
Cast
サム・ニール
ケヴィン・ハリストン
トム・ロング
パトリック・ウォーバートン
テイラー・ケイン
ストーリー
1969年7月14日、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の田舎町パークス。
この町は人口よりも羊の数の方が多いと言われるほどのどかな場所。
その牧羊場ばかりの中にポツンと立っていたパークス天文台。
この頃世界は、アポロ11号の打ち上げに沸いていた。
パークス天文台は南半球で最大のパラボナアンテナを備えており、NASAの要請でそのパラボナアンテナを、予備として使う事になっていた。
ところが予定が変わり、パークス天文台はアポロ11号の月面着陸の中継をするという大役を任される事になったのだ。
この事はすぐにオーストラリア首相、パークスの町長、そしてパークス天文台で働く所長のクリフ、所員のミッチ、グレン、NASAから派遣されてきたアルに伝えられた。
羊しか居ない小さな田舎町パークスはお祭り騒ぎ。
所長のクリフ達は大きな夢と希望と、そして一抹の不安を抱え、アポロ11号の打ち上げを見守るのだった...。
感想
1969年という年は私はまだ産まれていないので、映画の中でしかどんな時代だったのかを感じる事は出来ませんが、とてもパワフルで、そして愛があって夢があった様に感じます。
現代は情報社会で、知りたい事もネットですぐに調べられるし、SNSで世界中の誰とでもすぐ繋がれるし、娯楽の幅も広がり自分の好きな時に好きな事を出来る様になりました。
それは悪い事ではありませんが、逆に世界中の人々がリアルタイムで何かを見守る様な事はなくなってしまった様な気がします。
人々が皆で空を見上げ、家族総出でTVに釘付けになり、世界中でアポロ11号のニュースが流れ、まるで世界が一つになった様な。
今作は一見地味に見えますが、そんな古き良き時代、世界中の人々が見守った「人類初の月面歩行」の裏側に、決して表舞台には立てなくとも全力で奮闘したパークス天文台の所員達を描いたとっても素敵なドラマなわけです。
観ていて、まるで自分も1969年に居るかの様に胸が踊るし、真剣にアポロ11号の挙動を見つめるし、通信で無事を確認する度にホッと胸を撫で下ろしたりしてしまいます。
サム・ニールはとても素晴らしい演技で、クリフという人物を演じていました。
若い男性ではないので、表立って感情を表す事はしませんし、おっとりとしていて、若い署員達を公私共に温かく見守ってる人な気がします。
しかし心の内はとても情熱的な人で、愛や夢に溢れています。
月への思いも人一倍あります。
こーゆー演じ方は誰でも出来る様で、出来ないものな気がします。
年齢的なものも含め、それなりに人生経験を積んだ大人の男性でないと!
サム・ニールはクリフをとても素敵な愛妻家で、ストレートな温かい人物として演じました。
すっごく良かったです!!
惚れます。笑
とても素敵な作品です。
近年のSF作品は映像技術に特化し、それはそれで素晴らしいですが、今作の方がとても夢に溢れていると感じます。
1969年を知る人も知らない人も、古き良きあの日々を感じる事が出来ると思います。
中学生くらいの子供達にも観せてあげたいし、誰でも楽しめると思います。
心がほっこりする一本です。
my評価8点(10点満点中)
概要
1969年7月16日に打ち上げられ、7月20日人類史上初の人類月面着陸、そして月面歩行を到達させたアポロ11号の偉業を世界中に放送する為に奮闘したパークス天文台の所員達を描いた実話に基づく作品。
アポロ11号の偉業を伝える裏には彼等達の存在がなくてはならなかった事を作中で称えている。
またパークス天文台は現在もNASAの計画に参加している。
1969年以降パークス天文台には観光客も多く訪れ、今作が公開された事により再び観光に訪れる人々もいる。
【送料無料】 月のひつじ 【DVD】
月のひつじ 【DVD】
【中古】DVD▼月のひつじ▽レンタル落ち【10P20Nov15】
【中古】洋画DVD 月のひつじ(’00豪)【02P20Nov15】【画】