レモニー・スケットの世にも不幸せな物語〜自由気ままに映画日記
今回の一言
すごい独特。
2004 アメリカ
ダークファンタジー
監督
ブラッド・シルバーリング
Cast
ジム・キャリー
エミリー・ブラウニング
リアム・エイケン
カラ・ホフマン
シェルビー・ホフマン
ジュード・ロウ
ストーリー
ボードレール家の長女、14歳のヴァイオレットは天才発明家。
世界の14歳の誰よりも優れているだろう。
長男で2番目の子、クラウスは読書好き。
ボードレール家には両親の本が大量にあり、クラウスは毎日本を読んで暮らしていた。
次女で末っ子のサニーはなんでも噛む。
前歯4本で色んなものをかじっていた。
3人共聡明な子供達であった。
ある日、3人が海辺に遊びに来ている隙に、ボードレール家が火事に見舞われ全焼し、両親も死んでしまう。
遺された莫大な財産は長女ヴァイオレットが成人するまで、銀行が預かる事となる。
孤児となった3人は、一番近い親戚に預けられる事となり、預けられた先は俳優のオラフ伯爵の家だった。
薄気味悪い屋敷に、とても善い人には見えない伯爵。
オラフ伯爵は3人の担当であるミスター・ポーには良い顔をしつつ体良くあしらい、子供達には「君達の面倒を見てるのだから」といい、朝から晩まで家事など家の全ての事を押し付けた。
そんな中オラフ伯爵はある時3人をドライブに連れ出す。
その途中伯爵は「買い物をしてくる」と言い、車を止め、扉に電子ロックをかけて近くの店へと入っていった。
車内に残された3人はそこで相続法について書かれた本と汽車の時刻表のメモ書きを見つける。
そして恐る恐る窓の外を見ると、車は線路の上に停められていたのだった...。
感想
冒頭「これは不幸な話」とレモニー・スケットが語るシーンから始まるんですが、作品全体がレモニー・スケットが小説を書いていて、その内容をストーリーとして進めるという作品で、なかなか変わっています。
年寄りの登場人物が「若かりし頃の話」として過去を思い出す作品はよくありますけどね。
「タイタニック」とか。
そんなレモニー・スケットはところどころ登場するものの、顔は見えないという歯痒い作りで、でもよくよく見ると「確かにジュード・ロウだわ」と分かります。
横顔のちょいしゃくれ具合とかで。笑
あと途中でインクリボン切れで、急にレモニー・スケットのシーンに切り替わるシーンがあり「くぅぅぅぅ~~~!!」ってなります。笑
いいところなのに!的な。笑
でも気に入ってます。笑
作品はかなり独特で全体的に陰湿な雰囲気でちょっと変人が多いです。
時代もいつの頃なのか、どこの国なのかもよくわかりません。
またミスター・ポーや警察官は愚の骨頂レベルのバカさ加減で、登場していても居ても居なくてもたいして変わらないような扱いです。
ストーリーに現実味を持たせるためだけに登場させてるといったところですが、雰囲気や地名はダークファンタジーらしく「塩辛ビーチ」「忌まわし湾」「どろどろ洞窟」といった地名ばかりで、銀行員や警察官や判事、相続法などの法律や結婚式、ペルーやその他の国など現実的なものとダークファンタジーなものが混在しています。
うん、独特。
またオープニングとクレジットがとても良いですね。
切り絵アニメーションっぽい感じで、なんかTVゲームとかに転換できそうな独特なアニメーションです。
ミステリーとかにして、3人の子供達が知恵を絞って悪者から逃げるアクションゲームとかに出来そうです。
またサニーが赤ん坊ってのがミソですよね。
赤ん坊だからこそ見つけられる視点がありつつ、赤ん坊だからこそ逃げるのに重荷になる可能性もあって、3人の切り替えとか出来たらなかなか面白いハラハラドキドキなアクションゲームになりそうです。
そんな話は置いておいて、気に入らなかったのはヴァイオレットとクラウスが大人しすぎる事です。
いくらミスター・ポーや警察官がバカでももう少し言い張れば違う結果になりそうな...。
逆に「悪魔はお前達だ。子供達がいくら助けを求めても誰を耳を貸さなかった」と言うシーンはかなり気に入ってます。
ヴァイオレットとクラウスの事も少し責めて欲しい気もしましたが、まぁ「子供だからそこまで頭回らないよ」と言われればそれまでになってしまいますが。笑
ちなみに結婚式シーンのヴァイオレットのほっぺのチーク。
バカみたいだけど、なぜあんな化粧にしたのかしら?劇中劇だから?笑
そこそこ面白いダークファンタジーです。
my評価5点(10点満点中)
概要
原作はアメリカ人小説家レモニー・スケットことダニエル・ハンドラーの小説「世にも不幸なできごと」シリーズ。
全13巻あり、今作は原作シリーズの第1巻~第3巻までを映画化したものである。
この作品は常に不運と不幸に見舞われる物語であり、作者自身も「非常に可哀想で不愉快な物語」と語っている。
また全13巻の全てが13章から成り(最終巻のみ14章)不吉な数字とされる「13」を意識した作りとなっている。
第77回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。
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