魅惑のオペラ(7)ラ・ボエーム 。。。
にほんブログ村 今日は、プッチーニの最高傑作と言われている、ラ・ボーエム。 世界中で最も上演回数が多いのがこのオペラで、情感溢れた甘いメロデイーに 彩られた、青春群像劇が観客の涙を誘うからです。 パリの屋根裏部屋には、貧乏暮らしをおくっている、多くの若者達がいました。 そんな中の一人詩人ロドルフオと、階下の部屋で暮らすお針子ミミの、悲しくも 切ない恋愛悲劇。 このオペラの最大の聴きどころは、暗闇の中落としてしまった部屋の鍵をさがす、 ロドルフォとミミのアリア。 ミミの冷え切った手に触れたロドルフォが、自分は詩人だと紹介する < 冷たき手を >、それを受けてミミが自分の境遇を語る、 < わたしの名はミミ >。 イタリアオペラの天才ヴェルデイの後継者となったのが、ジャコモ・プッチーニ。 第三作の< マノン・レスコ >で大成功を収め、その後ラ・ボエーム、トスカ、 マダム・バタフライと、次々にヒット作品を世に出しました。 露骨な暴力描写、主役三人が舞台上で死ぬストーリー、そして煽情的な音楽が話題 となったトスカとは異なり、ラ・ボーエムはプッチーニの作品の中では、最も ロマンテイックなオペラと言われています。 魅惑のオペラ(1)で述べましたように、誰もがプッチーニのマダム・バタフライ(蝶々夫人)を10選の中に入れています。武士の娘としての矜恃を持ち、 運命を受け入れ自害した、蝶々さんの純愛に殉じた物語を推すわけです。 しかし、皇子的にいえば、これほど日本人を馬鹿にした物語はあり ません。 アメリカ士官ピンカートンの現地妻として、献上された蝶々さん。彼は、蝶々さん をはらませた上でアメリカに帰国し、なにごともなかったように結婚。そして、 蝶々さんとの間に生まれた、2歳の子供を引き取りにくるのです。 蝶々さんは、息子を引き渡す覚悟をし、懐の短刀で屏風の影で自決。 こんな話を、日本人が容認できますか? オペラだって、ギャ~ジンがかつらを かぶって、日本人に扮したところで、その違和感やさいたるものです。 そんな理由で、皇子の大嫌いなオペラが、マダム・バタフライなのです。 皇子が持っている、ラ・ボエームDVDはこの2枚。 ==つづく== ブログ村ランキング参加しています。 下の画像を応援クリックしてね。 ↓ にほんブログ村