何処かで聴いたことのあるオペラの曲(10) 魔笛 。。。
にほんブログ村 今回はモーツァルトの魔笛より〈復讐の炎は地獄のように我が心に燃え〉。 曲名がすごいけれども、歌そのものはさらにすごい!! 非常に難易度の高い曲で、高音の超絶技巧を要するコロラトウーラを、 歌いこなせるソプラノ歌手はそれほど、多くはいません。 この強烈なアリアを歌っているのは「夜の女王」というキャラクターで、 娘のパミーナにナイフを渡し、宿敵ザラストロを殺害するように命じています。 そんな物騒な内容の曲が、なんと車のCMに使われたので、聴いたことが ある方もいるかもしれません。 魔笛はモーツアルトのオペラの中で、難解の部類に属する大人向けの童話と いうべき作品。 王子タミーノは、夜の女王から娘パミーナが、悪魔ザラストに捕らわれていると 聞かされ、彼女の救出を決意します。お供を務めるのが陽気な鳥刺しパパゲーノ。 実は悪魔ではなく、太陽の世界を委ねられたザラストから、さまざまな試練が タミーノとパパゲーノに与えられます。 沈黙、火、水の試練を潜り抜け、最後にタミーノとパピーナは結ばれるという、 オペラには珍しいハッピーエンド。 それと楽しいのが、第二幕鳥刺しパパゲーノが恋人パパゲーナと再会し、 二人で歌う二重唱< パ、パ、パ >。 皇子が、オペラの魅力を知ったのは、以前にも書きましたが、ウイーン駐在時 でした。ところが帰国して、オペラ観劇の料金がどえりゃ~高くて、とても庶民 が行けるものではないことがわかりました。 ところが、朝日新聞に< 三毛猫ホームズとオペラに行こう >という、 赤川次郎の連載コラムを目にしたのです。 彼は、1981年のミラノ・スカラ座の来日公演以来、すっかりオペラの虜となり、 ウィーンやミラノ、ニューヨークと時間があれば劇場に足を運ぶ日々。オペラに 費やした費用で、家が何軒も買えると・・・ そのコラムでお家でオペラと称し、このDVDの推奨がありました。 サヴァリッシュ指揮、バイエルン国立歌劇場管弦楽団の演奏、1983年公演を 収録したDVD。 グルヴェローヴァの夜の女王、ポップのパミーナ、アライサのタミーノ、 プレンデルのパパゲーノ、モルのザラストと当時まさに黄金のラインアップの 歌手陣でした。 よく考えられた舞台装置や、エヴァーデイングの演出もよく、なにもオペラ ハウスにいかなくてもこのような名演のDVDで、お家でオペラで十分楽しめる ことが、わかったのです。といっても、税込みで1枚 6,825円のDVD でしたから、わてのお小遣いで買うのは大変でした。 いってみれば魔笛が、オペラDVDコレクションの契機となった、作品だった のです。 == つづく == ブログ村ランキング参加しています。 下の画像を応援クリックしてね。 ↓ にほんブログ村