働けど、働けど 。。。
にほんブログ村 はたらけど はたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る 石川啄木( 1886~1912 )の歌集< 一握の砂 >に掲載されいる詩で、 誰もが知っている句ではないでしょうか?! 当時啄木は、妻・娘・父・母の家族4人を養う為、病弱な体に鞭打って 働いていました。どんなに働いても、楽にならない生活を、しみじみと詠んだ ものです。 最近< ワーキング・プアー >という言葉を、よく耳にします。 ワーキングプアーとは、正規・非正規雇用に関係なく、働いても生活保護水準 にも満たない収入の、社会層や生活構造を意味します。 日本の場合具体的には、 年収200万円未満の所得層のこと。 ワーキングプアーは、20~24歳と50歳以上の高齢者に集中してます。 中高年は別にして若年層に多いのが、大きな社会的問題となっています。 ある記事によればこの層は< ゆとり教育 >世代の人間で、自分の頭で考える 教育を受けてこなかった、< ぱ~ぷりん >が多いと。それゆえに、企業が望む 人材とのミスマッチが生じ、正規雇用社員になれないワーキングプアーに、 なっているとの見解。 ワーキングプアーは年々増加傾向の一途で、遂に1000万人を越えました。 日本の労働者総数は約 5000万人ですから、約2割 五人に一人が 200万円未満 の生活を余儀なくされているわけです。 この原因は、90年代以降人件費削減の見地から、各企業は労働力をパートや 契約社員に切り替えました。彼等は社会保障費の軽減、雇用の調整弁、 単純労働の安価な労働力なのです。 従って、この資本主義の世の中、いくらワーキングプアー が社会的問題化しても、 政府や企業が本腰を入れて改善に取り組むとはとても思えません。 しかし、この問題を放置すれば、全く働かず生活保護を受けた方がいい、 との考えや生活スタイルも成立し、日本の労働活力の喪失・生産性の低下など、 日本経済を構造的に揺るがす事態を招来しかねません。 なぜならば、生活保護費は医療費・住宅費を別とし、なおかつ下記の収入が 保証されており、働かなくても年収 200万円をオーバーする受給者がいるのです。 それならば、働かずして生活保護をうけた方がいいと、だれでも思いますよね。 東京都区部(最大級地)と地方郡部など(最小級地)の生活扶助費の格差 東京都区部など(1級地-1)地方郡部など(3級地-2)標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)170,180円134,140円高齢者単身世帯(68歳)79,530円61,640円高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)120,270円93,210円母子世帯(30歳、4歳、2歳)190,910円155,760円若年者単身世帯(19歳)85,510円66,270円 ワーキング・プアーの問題は、社会的機会の不平等と差別社会の現状を指摘する 考え方と、彼等の怠惰な考え方精神的なモラル欠如を指摘する考え方に、その論点 は二分されてます。 安倍政権が今国会で、最重要と位置づけた働き方改革関連法が成立し、 来年4月から順次施行されることになりました。労働時間に関するルールの変更 や、正社員と非正社員の待遇差の是正などの内容が盛り込まれています。 しかしながら、額に汗して働いた人間が正当な対価を受け、幸せを享受出来る 世の中になるとは、どうしても思えないのは、皇子だけでしょうかね?! ブログ村ランキング、参加しています。 下の画像を応援クリックしてね。 ↓ いかがわしい輩から英文のカキコが、多数自動入信しましたので、しばらく コメントは、文字認証のシステムを利用します。ブロ友さんには、ご不便を かけますが、何卒ご了解くださいませ。