呆れると同時に、悲しくなった。
少し前のことだけれど、国会中継で、次々と質問に立つ野党側議院が「子ども手当反対」「子ども手当をなくせ」と言い放つ姿を見ていて、めまいがしそうになった。その誕生からして、訳ありだったのは事実だけれど、ここまでの事態になるとはねえ。完全に「政争の具」にされちゃってるじゃん。呆れると同時に、この国の議員のみなさまは、そんなに子どもにお金を出すのが嫌な人ばかりなのかと、ほんと、悲しくなっちゃったよ。確かに賛否両論あるけれど、導入前にアンケートを行って「生活費の足しにする」と回答した人々が多数ではないけれどいたのだ。で、実際に支給され、ほっと胸を撫で下ろした子ども家庭がかなりの数いると思うよ。子ども手当をなくせば、児童手当に逆戻りする。中学生のいる家庭には児童手当は支給されない。公立中学に進学したって、結構お金がかかるんだ。特に、児童養護施設で暮らす子どもたちにも新年度からは、直に子ども手当が支給されるようになる。このことは、大きいと思う。じゃあ、支給に関して所得制限をという意見も出て当然だけれど、子ども手当に助けられている層ほど所得制限には反対の異を唱える人が多いらしい。わずかの差で、子ども手当をもらえない層が出ることを彼らはことのほか恐れている。子ども手当に賛成か反対か?もうすでに、そんな議論は何の意味も持たない。イギリスの子ども貧困法のシンポジウムに参加してほほう、なるほど!と思ったのは、こんな話に対して。保守党がイギリスの財政などをハチャメチャにした後に労働党が政権を取ったものの、あまりにハチャメチャに壊されていたのと労働党が不慣れだったのとで、新政権当初の2年ほどは、さらに事態がひどくなってしまった。が、その後立て直しに転じた。まあね、あまりにひどい事態に、空いた口が塞がらんというのは現下の日本でも同様なのだけれど。「子ども手当なんてやめちまえ!」と国会で言い放った議員の顔と名前くらい覚えておかないとね。それで、いざというときに、その方々のお名前とお顔写真をどど~んと公表する。お前は覚えているのかって?残念ながら覚えておりません。こんなことだから、だまくらかされちゃうんだ、と反省しているところ。