皆既月食。
満月にして、皆既月食。もちろん夜空を眺めるためにわんこの散歩の時間を、調整。できれば、月が欠け始めるのをこの目で見たい。散歩の途中で空を見上げ、欠け始めたのを認めるや手元の時計を確認。前日からツイッターやfacebookでも話題になっていた。帰宅後に、早速チェック。TLは月蝕関係のつぶやきで埋められていた。もちろんfacebookでも。空も月も太陽も、地球もひとつ。数多の人々が、同じ空を見上げ、同じ天空ショーを見上げる。それは、昨晩の地上波での「天空のラピュタ」放映時に「バルス」と一斉につぶやこうという“イベント”ととてもよく似ていたかもしれない。が、月蝕は自発的に誰もが見つめていたというところが違う。こんなにも多くの人々と一緒に夜空を見つめていたんだと実感できたのは、初めてのこと。環世界同士の交感?古代にあっては、月蝕も天変地異現象のひとつとして人々を不安に陥れていたであろうことは想像に難くない。現代では、あらかじめ予測されるとともにその現象の予告から、それが素敵な天体ショーであることを誰もが知っている。で、示し合わせたように同じ時間帯に空を見上げ、写真を撮り、ツイッターなどのSNSに発表して行く。経験の共有。確かにそうなのだけれど、誰もそれを意図してはいない。ふふふ。意図せずして、同じ方向を向いていることに恐らく最大の意義があるんだろう。ちっぽけな私。でも、多くの人々とつながっている私。そして今日、同じものを見た。