フクロモモンガ。
今朝、一緒に出かけたときにはブロンドだったはずの娘の髪の色が帰宅したときには黒くなっていた。反抗期は2カ月足らずで終わり?ここひと月ほどの娘のことを備忘のために記しておこう。髪の色がピンクになったことも重大トピックだが、やはり家族が増えたことも重大トピック。娘の部屋には、いまフクロモモンガの「こふで」が棲んでいる。一番飼いたかったのはキツネだったのだが、あまりに難易度が高いこととお値段もお高かったことから断念。友人が飼い始めたフクロモモンガの愛らしさにモモンガ熱が再燃したらしい。しかし、わんこの立場はどうなる?彼女が我が家に来たのは、あなたの強い願い故だぞ。「モモンガが滑空する家になんて 住みたくない」そう言っていた夫は小筆の写真をさっさと撮影、facebookにアップしていた。姿形は愛らしいが、なかなか人に慣れそうにない。夫や私の声が聞こえただけで威嚇音を発するし、わんこが花を近づけてもうなる。それでも、こふでが我が家にやって来てからというもの、朝になると、わんこが娘の部屋のドアの前で「くぅーん」となくのが日課になった。夫も娘も「嫉妬してる」と言う。違うと思うよ、それ。ただ、仲間に入れて欲しいだけなんだと思う。ともかく、こふでの面倒はすべて自分が見るというのが娘が提示した条件だった。だから、遠巻きにして見ているだけ。それでいて、ミルクを与えるために早起きしなくてはならなかったり、大学の友人のところへ泊まりに行けなくなったりということが続くと、思わず弱音を吐く。「シングルマザーの気持ちがよくわかる」おいおい。シングルマザーじゃなくても状況は同じだよ。そう言いたくなるのをこらえて苦笑する私。そんなこんなのひと月足らず。こふでは、かなり娘に慣れて来たようだ。たまにケージから脱走して、部屋の中をひらひらと動き回っている。誠に申し訳ないね>こふで。木の上に棲み、滑空を好む生き物。人の生活とは、かけ離れた環境で生きる。家の中にそんな野生が暮らしているというのは、なかなか愉快な気もする。娘の夢は、わんこの頭の上に、こふでが乗るようになること。実現するまでに、何カ月を要するだろうか。