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[散歩の日々] カテゴリの記事

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• 晴れた日は、大好きな街を歩いてリフレッシュ。

  3日間、どんなメールが届いても、絶対に返信しないつまりは仕事しない！と決心。いやあ、残り時間7分の現在、実行出来ているわ。天気予報が外れた昨日、本来ならば出かけようと思っていたアートイベントに出かける。なんといっても、お天気がよいし。西高東低で冬型、というのでそれなりの重装備だったのだけれど、3月下旬の陽射しの強さを計算に入れていなかった。小1時間歩いたら、汗だくで。六本木ミッドタウンから、かつての職場があった場所へ移動し、途中いろいろ立ち寄って、原宿駅からJR。20年経過して、生き残っていた飲食店が1軒もなかったという界隈＞乃木坂。昨年立ち寄ったハンバーガーショップが今月末で閉店？青山も、似たり寄ったり？いやいや、生き残ってるお店は結構あるよ。そんなことより、日曜の朝、ゴミを拾い清掃に励むボランティアが六本木の街を支えていたことを、知った。やるじゃん。毎日が今日みたいだといいのにね。次の週末から、ぜひ行きたい展覧会が、大好きなH美術館で始まる。今年は見たいものは全部見ておこうと、思う。

  2012.03.25

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• 暗くて辛いからこそ、イルミネーション。

  そして今宵もわんこの散歩に出かける。天上には、月と木星がきらめく。薄曇りなのと、月明かりが明るいせいか、ほかの星はいつもほどは見えない。それにしても、今年は星がよく見える。寒さが増してからはなおさら。思わず、「冬の星座」をくちずさむ。子どもの頃、大好きだった歌のひとつ。父が、たまに歌っていたっけ。「もの、みな、いこえる」が「ものみないこ、え～る」と聴こえるので、意味の分からない謎の歌になっていたが……。まるで巨人の星の「思い込んだら＝重いコンダラ」的空耳スト。ようやく住宅街のあちこちでイルミネーションが輝きだした。大きな庭木に全面的に赤いライトをまとわせたり、屋根の部分に這わせたり。それぞれの家なりの工夫。それでも、毎年イルミネーションで頑張っていた家が今年は未だに何もしていなかったりする。今の時期のイルミネーションを初めて見たのはちょうど今頃、出張で旭川に滞在したときだった。人気のない通りに星やツリーなどをあしらったいわゆる電飾的なイルミネーションが施されていて、暗くて寒い冬の街に、彩りを添えるかのよう。北国ならではの、人々の思いが伝わって来るような気がした。暗くて寒い冬とは無縁の地に生まれた聖人の生誕を祝うクリスマス。それがもみの木にオーナメントを飾り、小さなライトをたくさん点すようになったのは、きっとヨーロッパの今頃の暗さと寒さに関係があると、そのときに改めて思った。どんなに暗く辛いときでも、それなりの楽しみはあっていい。いや、暗くて辛いからこそ、そこに何らかの希望の灯火のようなものを求めたい。そんな感じかな。静かに積み重ねられて来た、暮らしの工夫のようなもの。この週末にも、我が住まいのあるマンションでもイルミネーションが施されるだろう。神戸のルミナリエが12日までと聞いて、その日は早めに実家に戻って、今年こそ、ルミナリエを楽しみに行こうと思う。その前に、ご近所のイルミネーションをじっくりと楽しんでおこう。

  2011.12.07

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• 思い出すことしか出来ないから、思い出は大切なんだ。

  紅葉シーズン。例によって、ご近所周りの紅葉を探しに行く。神宮外苑に出かけたところが、銀杏並木はほとんど緑。18日から「いちょう祭り」が始まっており、B級グルメの屋台がずらりと並んでいた。B級グルメグランプリの常連がそろっていたけど、なみえ焼きそばを食べてみる。週末はサイクリングロードと化すこの辺り。今日も小さな方々が補助無し自転車を乗りこなす日を夢見てトレーニング中。そこで思い出すのは、まだ娘が小学校低学年の頃、ここで下駄履きのまま夫とともにレンタサイクルで疾走していた姿。とびきりの笑顔だったなぁ。いや、この思い出だけで充分幸せな気持ちになれるよ。可愛くて、可愛くて、愛らしかったもの。そうやって私が思い出に浸っていたら、夫の母校が移転のためもとの校舎を解体中だった。少なからず衝撃を受ける夫。思い出の場所が、また失われて行く。街はそろそろクリスマス仕様に変わりつつある。季節の移ろいを肌で感じながら、わんこが楽しげに歩く姿にも幸せを感じられた。感じたままを書いてみる。

  2011.11.20

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• あ、流れ星。

  今夜も夫とわんこと散歩。突然夫が立ち止まり、「あっ！」と声を上げる。流れ星が見えたらしい。一緒に歩いていたのに、夫だけ観られるなんてちょっとだけずるい。その刹那、無事に願い事ができたらしいが、何を願ったのかは教えてくれなかった。夕べは、やけに星がよく見えると思ったら新月だった。「星が見えると思えば、　ついつい上を見上げて歩くようになるよね」で、視力のよい夫だけ流れ星が見えた、と。明日が締め切りなので、朝からぶいぶい飛ばした。飛ばしながらも、電話はかかって来るわ、返事の必要なメールは届くわ、なかなかに忙しい。元から忙しいというのに、マルチで忙しいのだから、たまらん。「いろいろやり過ぎじゃないの？」はい、あなたからご指摘を受けずとも、重々わかっております。ただし、どういうわけだか関わっている諸々がピークを迎える時期が集中してしまうんですよね。一日中PCの前に貼り付いてるけど、ひとつのことに集中できている訳ではない。そこのところがネックだな、こりゃ。明日の午後は外出。それまでに書き上げた原稿を再チェックして、入稿しなくては。無事に10月が迎えられるかどうか、まだまだ微妙な感じ。でも、明日の今頃にはひと段落ついていて多分、かなり気分的には楽になっているだろう。願わくば、私も流れ星に出会えますように。

  2011.09.28

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• 付き合い始めてから数えて30有余年、水路を歩く。

  原稿1本書き終えたら、ちょっとくたびれたので、気分転換に夫とわんこのさんぽに付き合う。玉川上水の支流に当たる、地元の史跡を訪ねるつもりの夫。少々体力に不安を感じるものの、昼間の散歩は久しぶりだから、思い切って行ってみよう。わんこがやけにはしゃいでいる。やっぱりお日さまの下での散歩がうれしいのかしら？地元の史跡と言っても、お得意の遊歩道になってる。それが、水路を伴うようになり、お子さま二人がザリガニ獲りにトライしているところに遭遇。へえ、いるんだザリガニ。しばし歩けば、池のようになったところに鯉の群れ。この数にして、この広さじゃ、狭いのでは？さらに歩けば、メダカとおぼしき小さな魚。歩道とほぼ同じ高さで続くところには「水路がありますので、落ちないように気をつけてください」という張り紙が、ところどころに張ってある。手書きなんだ、これが。「落ちるやつ、いるんだねえ」そう、夫が言うので、「酔っぱらって落ちる、君のような人がいるんだよ」と、つい若気の至りの武勇伝を思い出してしまう。さらに笑えるのは、「犬を水に入れないでください」という張り紙。「こりゃあ、犬のほうからつい入っちゃうんだろ？」「うんうん、わんこが海に入ったように」しかし、お世辞にもきれいだとは思えない水にうちのわんこが望んで入ったとしたら、許せないと思うわ、私は。東京名湧水という看板も発見。藻やら浮き草やらで覆われて、清水とは言い難い感じ。だんだん水路が太く、深くなる。それにつれて、水路を泳ぐ鯉の数もどんどん増えて、水車があるところには、亀まで。途中、カワニナがたくさん生息している箇所があり、水の浄化を試みていると知る。昔遊園地だった公園を抜けて、今度は高級住宅街の一角へ。素敵なおうちが立ち並び、中には懐かしい広さの庭を擁する邸宅も。自分のうちがそうだったという訳でなく、かつてはこのくらいの広さの庭の家を結構見かけたというだけのこと。国道を2度渡り、私鉄沿線の商店街を抜ける。しばらく歩けば、いつもの散歩のルート。ずっと不安そうだった夫が、ようやく「やっと位置関係がわかったよ」と安堵。家に帰れば、所要時間2時間。今日は随分歩いたね。夕飯前にさらに1本完成。食後はしばしテレビタイム。さすがのわんこも今日はくたびれたのか、おとなしい。友人と出かけた娘が帰宅。娘が自分の部屋にこもってしまったら、あとは夫は入浴、私は再びPCの前。昨日から、敢えて意識しているのが、娘が巣立った後の夫婦二人だけの生活。今から覚悟して、そのつもりで暮らしていかないと多分難しいんだろうなあと思っている。付き合い始めてから数えて30有余年。随分長いときを一緒に過ごして来たもんだ。これからもよろしくね。

  2011.09.25

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• ちょっとだけ足を延ばして。

  お盆休みまっただ中、Uターンラッシュがそろそろ始まりそうだっていうじゃない。恐る恐るドライブに出かけてみる。箱根目指して、東名用賀インターから入る。ふーむ、下りは渋滞していないみたいよ。海老名、足柄のSAはいずれも混雑中。足柄はともかく、海老名は半日遊んでいられそうなくらい広くて、いろんなお店が入ってるからね。聞くところによると、最近のSAには専任プランナーがいて、旅のついでに立ち寄るんじゃなくて目的地として選んでもらえる場づくりを目指しているとか。途中流れが若干悪くなるも、ほぼ問題なく御殿場インターに到着。まだ行ったことのないプレミアムアウトレットは混雑中。やっぱりここは王道で行こう。仙石原から芦ノ湖へ向かう。実はガソリン残量が怪しげで、高速に入る前から気がかりだった。SAがどこも混雑中だから途中給油も出来ずに不安な道程は続く。仙石原を過ぎても、なかなかガソリンスタンドは現れない。そろそろおなかが空いてきたなあ。でも、先に車を満タンにしてあげなくちゃ。と思っていたら、ありましたわ。さっきまで元気だった陽射しが雲に隠れて、空気がひんやりしてくる。箱根はこうでなくっちゃ。途中、いかにもおいしい蕎麦を出してくれそうなお店や、入りたくなるようなイタリアンレストランがいくつもあったんだけれど、ガソリンのことで頭が一杯で、「ここ入るぅ～」とは言い出せなかった。芦ノ湖のそばにかわいらしいカレーとシチューのお店を発見。時間が遅くてシチューは無くなっていたけれど、ホウレンソウと茸のカレーもシーフードカレーもおいしかった。テラスでは犬連れも食事が出来るみたい。「ワンコ、連れてくればよかったね」と夫。このくらいの所要時間なら、ワンコも我慢出来たのにね。心地よい風に吹かれながらの食事。食べている間に、芦ノ湖にはどんどん霧が下りて来た。さすがに帰り道の渋滞が気がかりで、ボートに乗ってみようとか、関所跡まで回って散策してみようという気持ちにはなれない。そのまま小涌谷から湯本を目指す。大変な勾配で、箱根駅伝の山登りの話にどうしてもなってしまう。現に、たった今も自転車で上って来る青年を見かける。湯本手前で渋滞中。渋滞のおかげで、橋や隧道で「土木史跡」の看板がつけられたものを発見。こんなところにも、日本におけるリゾートの草分けらしさが感じられる。いつも通りにすいすい通れていたら、多分、看板に気づかず通り過ぎてしまっていた。箱根湯本駅を過ぎれば、がらがら。今日は、海も見たいから西湘バイパスへ。こちらは海水浴帰りが合流して来るので、徐々に流れが悪くなっていく。その辺りはもちろん織り込み済み。太平洋に目をやれば、白波が立ち、少し荒れてる感じかな。大磯海岸に打ち寄せる波を見ると、さほどではないけれど。さすがに茅ヶ崎海岸を避け、新西湘バイパスを通って、国道1号線に入る。横浜新道、第三京浜とも空いていて夕焼けとともに帰宅。お腹をすかせた娘はご機嫌斜めだったけれど、帰宅後にワンコの散歩に行くと言ったら、早速お米を研ぎ始めた。ありがとう。ワンコと歩き始めると、徐々に夜の帳が下りて来て、大好きな坂を下りる頃には大きな月がぽっかり東の空に浮かんでいた。一応昨晩が満月だから、今日は十六夜ってことになる。震災の影響などで、閑古鳥が鳴いていると言われていた箱根も、今日はどこの宿も満室みたいで、芦ノ湖でもボート遊びを楽しむ人々がたくさんいた。そこかしこにある美術館にも、多くの人が訪れていたと思う。ま、私たちのように、ほとんど通り過ぎるだけの人もいるけどね。次は、母と一緒に泊まりがけで来られるといいな。

  2011.08.14

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• 一日中風が吹いていた。

  すでに猛暑到来の片鱗が伺われる気温。外装工事もようやく終盤に差し掛かり、震災前後からわがマンションを覆っていた足場と布が取り払われる。すっきり、いい感じ。ではあるけれど、陽射しをもろに浴びるのが辛い。ワンコのために、こっそり冷房を入れる。この夏は、様子を見ながら、設定温度を上げていくことになりそう。気温は高いが、一日中西風が吹いていて、日陰にいればしのげそうな感じだ。とは言え、いよいよ夜の散歩も本格的シーズン到来。ウインブルドンをテレビ観戦で夜更かし、寝坊をしてしまった夫が遅刻した分だけ遅くまで仕事をして帰宅。夕飯も食べずに散歩に出かける。やっぱり表のほうが涼しい。昼間はあんなに晴れていたのに、雲がかかっていて、星はあまり見えない。節電効果で夜空はしっかり暗いのにね。住宅街を歩けば、またしても立て直しのために解体準備の家が目につく。いつぞや、「ご自由におもちください」と家の前に家財道具を並べていたお宅は、現在無人状態だし。このところ、そういうのが多いのだよね。震災と関係あるのかな？家って、壊されると判った時点から、あっという間に荒れ果てた雰囲気を醸し出す。住んでいた人が引っ越すと同時に荒れ果てていくのと同じ。万物に神が宿ると信じていた国の末裔ですからね、家ごとに神が宿っていて、見捨てられたと感じた瞬間に、神もその家から離れていくんじゃないか？なんて思ってみたり。とにもかくにも、家って不思議な存在だなあと思う。いきなり津波に押し流されてしまった家々に宿っていた神々は、あの瞬間、どうしたんだろう？気仙沼で見たがれきには魂のかけらも感じられなかった。ただ、原型を留めたまま押し流されひっくり返った家からは、妙に存在感を感じた。この「妙に」と感じたことに、上手く説明がつかない。ものに魂を宿らせるのがこの国の習いだとしたら、福島の海岸に立ち並んだ原子炉たちを覆う建屋にメルヘンチックな空模様をあしらった人々のセンスは絶対にちぐはぐだったと思う。もっとちゃんと見ておけばよかった。そうすれば、見抜けたかもしれないのに。ただ、過去に仕事で扱った原子力発電所で働く人々向けの健康診断用紙に、普通ならあり得ないはずの項目が並んでいたことに強い衝撃を受けてしまってから、とてつもなくやばいもの、として近寄るのを自分自身に禁じてしまったんだよ。（広島・長崎に関する資料や著述を、　子どもの頃にさんざん読みあさったものだから）事態は最悪だけれど、あのまがいものの建屋が無惨な姿になったことは、当然の報いだろうと、今、思った。建物に罪はない。作った人間のほうが間違っていたんだ。散歩が終わる頃になっても、風は強く吹いていた。

  2011.06.23

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• 福島原発事故に伴う放射線関連報道続く。

  今宵もワンコの散歩に出かける。満月。そして、翌朝夜明け頃には皆既月食。半年ぶりだねえ。おぼろ月夜で、せっかくの皆既月食が見られそうにないというツイートを見かけた。半年前も天気が思わしくなくて見られなかったんだよね。アップダウンのきついルートを歩いて川沿いに下りて来たところで、ようやく月の姿を認める。おお、やっぱり満月だ。毎日のように夜空を眺めつつ散歩しているけど、ちゃんと満月を見ることが出来るのは、いつになっても嬉しい。なぜだろうね。震災以来3カ月余、相も変わらず放射能関連の報道や情報のやり取りが続いている。16年前、某週刊誌で日記形式の連載コラムを持っていた知人が、「オウム報道続く」と何カ月にも渡り書き続けていたことを思い出す。それに倣うならば、「福島原発事故に伴う放射線関連報道続く」と、このブログにも記すべきかな？今、「私たちはこうして「原発大国」を選んだ　増補版「核」論」（武田徹・著／中公新書ラクレ）を読んでいるところ。震災後、ようやく本が読める状態になって5冊目。ところで。3月15日の放射性物質大放出のあと、降雨などにより22日も落下物が増えたとは言え、その後、放射線量が徐々に落ち着いてきている状況から推察して、現状では、低放射線量被曝がどうした、という事態とは、少し違うんじゃないかしらと思ったりもする。いや、“ふくいち”の状態が、現場のみなさまの頑張りのかいあって、徐々に収束して行くという前提の元での推察ですがね。3.11のあの大揺れで、地球ごと月が二つ昇っている世界＝1Q84にワープしたような感じ。

  2011.06.15

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• 気仙沼つながり。

  予報では夕方から雨。早めに散歩へと思うけれど、昨日の気温を思うと陽射しの強さが気になる。長袖を半袖に、ジーンズをハーフパンツに着替え、帽子をかぶって出かける。思いがけずさわやかな風が吹く中、どこへ行こうか。そういえばこの時期にお祭りやってる商店街があったね、と、にぎわいを覗きに行くことに。周辺の商店街からも出展、インドカレーにタコライス、スペアリブにちらし寿司、冷やしたぬきにパスタ、チャプチェ、チャーハンと多国籍な食べ物がずらりと並ぶ。途中、ゲームコーナーがあって、巨大ピンボールが仕立てられている。もちろん親子連れ多数が参加。地元消防団も警備を兼ねて出展、消防自動車まで展示用に出動していて、制服姿の友人に声をかけられる。クラウン姿の方が子どもに声をかければ、ステージでもクラウンがジャグリングを披露。うーむ、娘が幼かったころと比べるとかなりバージョンアップしてるわ。ともかく食べ物の種類と量が違う。屋台をぬうようにして、ぼろ市や手作り品バザーも。十数年ぶりにバザーに関わる身としては、物品の出店の様子が気にかかる。お値段の付け方とか、売れ行きとか（苦笑）。お昼時。ここならワンコのことも気兼ねなく食事が出来るからとあれこれ迷いながら、インドカレー店のチキンカレー＆キーマカレーとナンを購入、ペット関連ショップの軒先を借りて食べ始める。程よい辛さが、生ビールにぴったりマッチ♪なんだか妙に被災地応援イベントが目立っているけど、今の時期、もとからほぼ毎週のようにバザーや商店街のお祭りが行われていることを思い出す。その証拠に、開催本部の募金箱と、酒屋さんの店先に並んだ東北のお酒だけが被災地応援を謳ってる。と思ったら、地元の消防署が気仙沼市の支援に派遣されていたと活動の様子を紹介する写真展も行われていた。大型連休で、私たちも訪れた気仙沼の中心街。経済活動が盛んだった地域ほど、素早く片付けが始まっていると思いながら走り抜けたんだけれど、そうか、地元の消防隊員も活躍していたのね。経済活動が盛んということは人口もそれだけ多かった訳で、被害も甚大だったという認識もある。思わぬつながり。つながりついでに打ち明けておくと、相棒がお世話になった方だからと訪ねた気仙沼中心街にお住まいの方は震災直後にテレビで取材されていた方で、夫はお顔を、私は内容を覚えていて、ひどく驚いた。彼の地の冒険遊び場では、昨日もちつき大会が行われ、150名以上の子どもたちが参加したんですって。「あそこに150人も？」と驚く夫。気仙沼つながり。ここまでくると、ご縁を感じるね。と勝手に。

  2011.05.22

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• 犬の彫像が守る家。

  地下鉄の駅から事務所までは、閑静な住宅街。東京大空襲でも焼けず、下町から被災した人々が多く移り住んだという。都心にあって、それなりの広さの庭を擁する家々が立ち並ぶさまにさもありなんと思う。かつて飼っていた愛犬の似姿を彫像にしたのか、まるで生きているかのような柴犬の原寸大置きものを庭に置いているお宅がある。実は、日々、この彫像の置かれている場所が変えられていて、「今日はどこにいるのかな？」とそのお宅の前を通るのが楽しみ。木立の陰に隠れていたり、庭の真ん中で鎮座していたり。ごくたまに、庭に出されていない日もある。おうちの方の具合でも悪いのかしら？と、つい心配してしまう。まるで安否確認のようだね。犬の彫像は、このお宅を守っているようにも見える。うん、きっとそうだ。出勤時のひそやかな楽しみ。

  2011.05.16

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• ああ、5月だなあ。

  二日続けて雨だったから、ワンコの散歩は無理だった。で、今日はようやくひとつの仕事が終了、和やかな会議のあと、いつもならバスで行くところを歩いてみた。都会の中のちょっとひなびた商店街。最高気温28℃と予想されていたが、ときおりさわやかな風が吹き、しのぎやすい。ああ、まさに5月だなあ。ひと仕事終わった解放感から、思わずお弁当を買って子育てひろばに行ってみたくなる。電車の中で逡巡して、結局やめる。アスベスト問題で友人が集会まで開いた某ビルの解体現場そばを通ると、あの巨大なビルがすっかり取り払われていた。まだまだ埃っぽい。この埃のなかに、アスベストは含まれていないんだろうか？とちょっとだけ不安になる。我が家近くの川沿いの公園では、小さな方が駆け回っていらした。ふふっ、かわいい。あわせて小1時間ほどの散歩。うちに帰ると、お次の仕事が手ぐすね引いて待っていた。ううっ。

  2011.05.13

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• 雨に降られる。

  天気は下り坂。夕方、日が落ちてから娘と夕飯の買い出し。雨音がすると娘が言うので、二人とも傘を手に表に出たら、まだ降ってない。夕食後に、あわててワンコと出かける。おおお、まだ降ってないわ。ちょっと遠出のコース。高台から、ゆるゆると下りながら夜景を楽しむのが好き。まだクリスマスツリーとイルミネーションを玄関先に飾っている家がある。一旦下って、再び上り坂。おやおや、ぽつ、ぽつとやって来た？思わず早足。少しずつ雫の量が増えて来て。ワンコも私も、これまでないくらいの早足で、住宅街を通り抜ける。途中で何度、ワンコは身震いして雫を払っただろう。結局、最後まで本降りにはいたらなかったけれど、30分くらいは降られちゃった。ワンコの胸からお腹に泥はね。日のあるうちに散歩しようと思っていたのに、日頃の夜更かしのせいで、ついお昼寝をしたのが運のつき？逆にさっぱりできたかも。

  2011.04.27

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• のんびり桜を愛でる時間の大切さ。

  ご近所の花見の名所に出かけてみる。いつもより屋台が少なめだなと思ったら、場所を変えて盛大に立ち並んでいた。売り上げの一部を東日本大震災の義援金として寄附するそう。と、池の反対側では、お花見の集団がそこかしこに見える。もちろんこちら側にも。あくまで“自粛”なんだから、誰も咎めはしないさ。近寄ってみると、穏やかに親睦を深めている様子が分かる。町内会あり、新人歓迎会風あり。一族打ち揃ってという風情の集団では、真ん中にかわいらしい犬が座っていた。みんな桜を愛でたいし、親しい仲間と集いたいんだよね。のんびりとした時間の大切さを思うよ。肝心の桜のほうは、まだ一分咲き。名所途中の散策路では、場所によっては三分咲きから五分咲きの桜もあった。明日は娘の入学式。驚いたことに保護者会もあるので、私も参加する。彼の地の桜は何分咲きだろうか。

  2011.04.03

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• 桜も気分も一分咲き。

  咳がまだ治らない。どうせこの週末は、来週末締め切りのデータをつくるため、遠出は出来ないから、まあいいや。桜の開花にようやく気づいた夫が、ワンコをつれて散歩に出ようとする。おおお、ちょっとお待ちください、もうちょっとで一段落つきそうなので、お伴致しますわ。まだまだ一分咲き。桜なのに、紅梅のごとき色合いの花までつけている不思議な木を発見。ソメイヨシノと、紅梅、八重桜が1本の木に咲き乱れている感じ。不思議だあ。都内は花見自粛令が出ているらしいけど、国務大臣が批判してたね。福島第一原子力発電所のそばにも桜はあるだろうか。咲くかな？咲くだろうなあ。4月1日から1カ月間、有楽町の交通会館で、福島県と茨城県の野菜を売ってるらしいよ。地元では福島産のお米を学校給食で使っていたのに、今年度から千葉産に替えるんだって。去年穫れたお米だから何の心配もないのに、変だよねえ。そんなことを話しながら歩く。話題がすっかり震災と原発事故に席巻されてる。もちろん、娘の大学のことも話題には上るんだけれど、どうしたって、震災のこと中心になってしまう。妹は元気かな？メールでは勇ましいことかいてたけれど、余震が続くのが怖いってさ。来週末、ようやく夫は仙台に行く。実家が被災した友人は、この週末帰っているらしい。ずっと阪神大震災の時はどうだったっけなあって、思ってる。特に物事の進み具合に関して。大好きだったピアノの先生が、自宅は無事だったのに、夜はまだ怖いからって避難所に泊まり続けているとおっしゃっていた。震災後、3週間ぐらいのときだったろうか。妹が怖がっているのは余震だけではない。うん、地震と津波だけでも大変なのに、このたびは。夜、夫が一念発起して、福島の農家から通販でお米を買おうと言い出したので、早速、知人がメールに書いていた農家を紹介する。桜、早く満開になるといいのになあ。

  2011.04.02

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• 祈ろう。

  明日からまた、怒濤の日々が始まるので、今日はまさに、しばしの休息。いつもと違って、今日は昼食と夕食のメニューがすでに決まっている。お昼はお好み焼きで、夜はキムチ鍋。なにせ娘が「おとうさん、お好みソース買って来て」なんて、懇願してるので。今年はマンションの外装工事が予定されているので、午前中はベランダ周りの片付けと庭に並べられたプランターの整理。で、10年ぶりぐらいでお好み焼きを我が家で楽しみ、食休みのあとは、散歩に出かける。この周辺の公共施設回りを兼ねる。すでになじみの公共施設なのだけれど、夫の用向きなので、ワンコと外で待つ。気温が高めだったのが幸い。公営プールの真ん前にある施設には、利用団体の交流会があって、そこに参加することが、定期的利用の条件。ちょっと面倒くさく感じる方もいらっしゃるかもしれないが、同じ施設を利用する団体同士の交流会があるっていうのは、何かにつけていいもんなんだよ。チラシの印刷などで、交流会の方にご協力いただけるし、さまざまな団体の諸々を知ることで世界が広がる。地元にいくつもある公共施設の中でも、利用団体交流会のある施設は、そうはないけれど、交流会のある施設は活動も活発で、地域コミュニティの核として機能出来ている、かなり優れた存在。夫が、その対応の良さと職員のノリのよさに感心していた。帰宅後に、地元自治体の公式サイトから今日訪問した施設を利用する団体の情報を引き出し、気になる団体の組織運営にまで、いちいち確認する夫。優れた活動を継続させている団体の組織運営から学ぶことは、確かに多いよね。そこのところは、企業と同じだ。BSハイビジョンで大河ドラマを見ながら、鍋をつつく。今日のハイライトは、大好きなアメリカの番組「So You Think You Can Dance」のシーズン6ファイナル。今週末からアメリカン・アイドルのシーズン10が始まる関係で、昨日今日と、二日分をそれぞれ連続してオンエア。準決勝のエントリー編と結果編を続けて観られるってこと。今シーズンは、これまでで最もレベルが高く、目が離せなかった。もちろん、きちんと観られない日もあったのだけれど。音楽ファンとしては、アメリカン・アイドルも要チェックの番組ではある。でも、改めて、ダンスのほうが好きだなあと思う。素晴らしいギフトを毎回見せてもらえる。ついうっかり、テレビに釘付けになっていたら、待ちに待った朗報メールが届いていた。ここしばらく、ずっと海の底にいたような気分で過ごしていたけれど、やっと浮上出来そうな手応えを感じる。祈ろう。

  2011.01.23

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• もう何日、雨が降ってないんだろう？

  お米を研ぎながら、その日の寒さをはかってる。今日はとりわけ水が冷たい！「ぬるま湯にして研げばいいじゃん」と夫に言われるが、そんなこと、しないもん。果たして。夜の散歩に出ると、昨日よりも確実に寒い。それでも、小一時間山坂を歩き続ければ、手袋をはめた手が汗ばんでくる。首に巻いた、この冬大活躍のストールが暑苦しく感じられる。夫が、思わずマフラーを首から外す。手袋を外せば、外気の冷たさが直に伝わってくる。寒っ！コートの袖を引っぱり、手を隠す。今夜は雲が多いなあ。昨日、おとといと、きれいな月を眺めることが出来たのに。星も見えない。からから天気。加湿器が頑張ってるけど、室内の湿度は、なかなか50％に達しない。皮膚科で出してもらっている保湿剤、そろそろもらいに行かなくちゃ。髪の毛も随分伸びて来た。晴天続き。でも、晴れるほど寒い。もう30年以上住んでるのに、まだ東京の天気になじんでないと思う。

  2011.01.21

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• 負ける作法。（一部訂正）

  朝から冷えてる。ダウンコートに革手袋。足下はもちろんウールの靴下。おまけに雨まで降り出して。時折強く降ったりもしたけれど、家路につく頃には小降りになった。ま、とにもかくにも、ワンコの散歩はお休みだな。地下鉄ばかり乗ってるのに飽きて来て、このごろは、帰りはわざとふた駅分歩いてJRに乗るのだ。下り坂だから、寒くても平気よ。この辺りは、昔ながらの町名が生きていて、二十騎町なんて地名のところは、ワンブロックが恐ろしく横長。どこまで歩いても路地に行き着かない。江戸の暮らしに、つい思いを馳せちゃう。日本一大きな印刷会社の工場に防衛庁まであるから、大きなビルが建ち並ぶ一角でもある。でもって、道は狭い。戦災で焼けなかったというのは、歩きながら伝わって来るよ。焼け尽くされて、コンクリートだらけになった街とは明らかに違うもん。その土地の文脈というか、来歴のようなものは歩きながら嗅ぎ取ることが出来るんだよね。生まれ育った京都と似た感じが、好き。市ヶ谷駅から乗った総武線内で、「武道的思考」（内田樹・著／筑摩書房・刊）を読了。ウチダ本には必ず書き下ろし部分があって。256ページからの「負ける作法とその嗜み」に強い感銘を受ける。戦争をやっているときに、最も難しいのは攻めることではなく、撤退するとき。それは、何も戦争には限らない。タイミングを逃すと、それこそ全滅、「玉砕」の憂き目に遭う。生き延びるための撤退であるはずなのに、そこで死ぬわけにはいかないからね。撤退＝負ける。上手に負けることは、勝つことよりも難しい。ああ、それは遥か昔から識っていたような気がする。小生意気な高校生だった頃にはやはり小生意気な友人がいて、代々家業が実業家だったらしいけど、「破産するにもワザがあるんやで」が口癖の友人がいた。（弁護士目指していたけれど、今頃どうしているだろう？）プラスマイナスゼロで、上手く破産するのがワザ。マイナス出したら、それこそ負けなんだって。事業から撤退するということは、そこに関わる人員がいて彼らが養う家族もいる訳で、ひとつの組織が無くなることで及ぶ影響はかなりのもの。そこのところを上手くやらないとダメらしい。「武道的思考」に書かれていたこととは、かなり違うけどね。でも、言いたいことのニュアンスは、同じだと思う。負けを潔く認める。そのことの大切さ、引き際の潔さ。じっと痛みに耐える。相変わらず、じわじわと痛めつけられることがあるんだけれど、それについては、ご本人は知ってか知らずか。本人と他者とでは、思うこと、感じることは違うからね。ちっとも変わっていらっしゃらない誰かさんと、痛みにじっと耐えている多くの方々と。それにしても、ワンコが元気ないのが我が家の一大関心事。

  2010.12.13

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• スパイラルアップ。

  今年も、自宅のあるマンションのシンボルツリーにイルミネーションがともった。今年は、早めに告知がなされていたので、楽しみに待っていた子どもたちも多かったかも。で、例年、同じ頃から夜の散歩も急に華やかなムードに包まれる。ご近所のイルミネーションがどっと増えるのだ。毎年凝ったイルミネーションで楽しませてくださっているお宅がご近所にも何軒かある。平日はご多忙なのか、週明けにおなじみのイルミネーションが施されているとほっとする。ふふふ。夕方、仕事の帰り道に遠回りをして、丸の内界隈を歩く。ここもすでにクリスマス仕様。で、やはり例年どおりのことを思い出す。1年の予定だった仕事が足掛け3年に伸び、日比谷のイルミネーションを2年連続で悲痛な思いで眺める羽目に陥ったこと。さらには、それを思い出しながら霞ヶ関界隈を歩いていた2年前の暮れ。2年前に、すでに流れは決まっていた。とは言え、政権交代が風を後押ししていることは事実。一気呵成に、と逸る気持ちの方々も少なくないらしい。物事を取りまとめるにはそれなりに時間がかかる。時間がかかった分、逆風が起こり、風そのものが止められてしまうこともあるかもしれないだろうね。風を止めないために、もっと勢いづけられるように。地道なやりとりが求められているし、前向きで着実な話し合いも求められている。丸の内で買い物を済ませ、この時間も話し合いがもたれている霞ヶ関方面に目をやると、どのピルの窓という窓からも煌々とした明かりが見える。こっちは別に季節と変わりなく、粛々と物事が進められているように見えるけど。月が出ていない夜。新しいことを始めるなら新月のときがいいのですって？それは明日の夜だったっけ、それとも今夜だったっけ？風が随分冷たくなった。今年もにぎやかに街を照らすイルミネーションに、子どもの頃みたいにこころ浮き立つこともなく。喧噪の街、静かな住宅街と場所を変えて、歩く。先週、久しぶりにお顔を拝見したあの方は、今、誰とどんな議論をしていらっしゃるんだろう。スパイラルアップという言葉が、季節の移り変わりを重んじ、季節ごとに街のしつらいを変えるこの国の物事の進み方、時間の進み具合を上手く表しているかも。そんなことを思うのも、師走ならではかもしれないね。

  2010.12.06

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• 防寒第一？

  いよいよ12月。何だか今年もドタバタしながら終わりそう。皮膚科で出してもらっている保湿用の軟膏が非常に優れもので、お肌が潤うこと潤うこと。もう、これなしではいられません！って思うくらい。さすがは、処方薬。高いお金を出して保湿効果の高い化粧品を使うより、潤い方が全然違うし、お値段もリーズナブル。東京の冬は乾燥の季節だけに、ほんと、ありがたい。でも、保険適応だから、お値段リーズナブルなのよね。治療が必要なほどの乾燥肌ってことだから、喜んでばかりもいられない。夕べ、元気になったと思ったはずのワンコだけれど、今日の夜の散歩では、ちょっと違ってた。いつもの散歩ルートの最後の上り坂のところでストップ。随分歩くのが遅くなったなと思ってたのだけれど、とうとうギブアップ。夫がしばらく抱いて歩くことになった。6歳と1カ月。そろそろおばさんになってきた？帰宅後に娘に報告したら、「やっぱり寒いんだよ。　ずっと寒くて震えてるもん」。夜の散歩より、昼間の散歩のほうがいいのかなあ。もっとも、夜の散歩コースは、アップダウンもある90分、ノンストップコース。歩き始めは寒くても、途中で汗ばむくらいだ。昼間、暇をみて出かけるときは、子育てひろばや絵本屋さんに立ち寄るから、途中十分に休息が取れる。だから、帰りも気力・体力ともに充分回復している。ノンストップというのが、辛くなって来ているのかしら？今日も夜空の星が綺麗だった。オリオン座を眺めながら歩いた。今月下旬にあるという皆既月食が楽しみなのだけれど。ワンコには、コートを着せないと夜の散歩は無理なのかしら？

  2010.12.01

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• やっと叶ったハイキング。

  膝を痛めて、もうダメかもしれないと思っていたけれど、やっと高尾山でのハイキングを敢行できた。うっかりものの夫と私。紅葉シーズンということを忘れていて、人の多さに、ちょっとびっくり。おまけに寝坊しちゃったからね……（苦笑）。登りは、一番楽な表参道に当たる1号路。石畳っていうのが、あんまり好きじゃなかった、延々と続く上り坂に、ちっとも登山気分じゃなかったけれど、犬連れや小さな人を結構見かけて、ちょっとだけ和んだ。くたびれたわが子を背負って無言でのぼって行くおとうさんに、こちらも無言でエールを送る。とことこと歩く小さな人には、にっこり笑いかけたりして。リフト降り場からケーブルカー降り場、そして高尾山薬王院の山門あたりが最も混んでいた。仁王門をくぐると、さまざまな如来像が置かれていて、素敵だった。頭皮の湿疹の恢復を祈願するためにお線香を焚いて、手を合わせ、手で仰いで、しっかり頭に煙を浴びる。ご本堂とご本社で、いちいちお賽銭を投げて家族の平安を祈り、娘の合格祈願の護摩焚きもお願いしておく。山頂にも人がいっぱい！ソフトクリームを求める行列に並び、イチゴソフトを食べ、スタンプを押す。ビジターセンターに立ち寄ると、読み聞かせをやっていた。一番の眺望ポイントから、遠く富士山を望む。ともかく絶好ポイントには、人がたくさん。こんなにたくさん人が詰めかける山なんて初めてだ。下りのルートを地図を片手に検討、山頂周遊コースの5号路から3号路、そして6号路と歩く。ここでようやく山道らしい山道を歩くことになる。すれ違う人に「こんにちわ」と挨拶する慣習が若い人にも生きていて、何だか嬉しい。子どもの頃、毎週のように六甲山を歩き、身につけたのが、すれ違い様の挨拶だったものだから。とはいえ、一人が歩くのがやっとの山道を、横に二人並んで平気で歩いている若者もいたりして、おまけにたらたら歩いているものだから、あとで夫がむっとしながら文句を言っていた。噂には聞いていたけど、「山ガール」が本当にたくさんいた。娘も連れてくればよかったかしら？下りでは、どうしても右膝をかばうらしく、左膝から少しずつ痛くなって来て、ちょっとだけ辛かった。人が歩くのと、雨による流水で痛んだ山道。登りは何とかなっても、下りは結構怖い。でも、やっぱり山道を歩くのは気持ちがいいなあ。途中、ベテラン中のベテランとおぼしき方がリズムよく降りて行かれる。あの軽快さ。冬山登山のためのトレーニングかしら。足に心地よい痛みを感じながら、帰りの電車では不覚にも居眠りしちゃった。帰宅後、ひと休みして、今度はワンコの散歩。平らな道、舗装された坂道を歩くと筋肉がほぐされていくみたい。くたびれたから、夕食はお気に入りのお好み焼き屋さんへ。「山登りって、ほんと、　お金がかからないレジャーだね」夫が楽しそうに言った。そうね。それは子どもの頃から知ってたわ。見方を変えれば……。ううん。そうじゃなくて。からだの使い方を知らず知らずのうちに身につけたり、一歩間違えれば大けがしそうな道を、お互いを思いやりながら歩くことなどなど、自然を上手く利用させてもらって、体験できることが大事なの。住まいの近くに高尾山があればいいなあとずっと思ってたけれど、ますます思ったなあ。また行こうね。

  2010.11.14

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• いつになく、星がきれいだった。

  夕べ発見したドジを確認すべく、朝一番に電話で確認してみる。やっぱりドジを踏んでいた。こころ広き相手の方は、別段気にするでもなく、こちらのさらなる依頼にも、快く応じてくださるだけでなく、積極的にご協力を申し出てくださった。その日の始まりにいいことがあると、気持ちが前向きになるね。勢いで、溜まっていた作業をさくさくと仕上げて行く。午後、必要なメールをすべて送り終わった直後に、朝一番の懸案事項が滞りなく進んでいることを知らせるメールが届く。お礼のメールにccをつけて、関係者一同に、報告を兼ねる。人生の先輩たちは、こうやって、いつも助けてくださるんだなあ。夕飯はポトフ。ぐつぐつと煮始めたら、夫、娘の順で家族が帰って来た。すみません、お米がなくなったので、パンとポトフでご勘弁を。お詫びを言う間もなく、今日が責了日の夫の動きが慌ただしい。表紙の色校がデータで届くんですって？それってすでに色校じゃないし。と、メールが届く。ううう、なんてセンスのない表紙なんだ。結局、代案を私が作る羽目に陥る。写真のトリミングを変えて、文字や下地の色も変えれば、ほら！　見違えたでしょ？夫が勢いづく。あちこちに電話をかけ、ファクシミリを何度も送って、ようやく印刷会社に最終的な代案をメールで送る。もちろん、すべて私が実作業担当ですわ。そんなことより、夕飯はどうなったんだ？お腹空かした娘がひとりと一匹、そこにいるじゃない。あっという間に夫が配膳。もっと大きなお皿があるというのに、リラックマとコリラックマのスープカップにポトフ。お米が一合しかなかったので、パンなんですが。夕食後のワンコの散歩では、よく晴れた夜空に、オリオン座がきれいに見えた。昨日の強風で、雲がすっかり吹き飛ばされたんですって？いつになく、星がきれいだったかも。東京の割にはね。ホテル立山の屋上から見た星空には、とうてい敵わないんだけれど。「1週間くらい、田舎暮らしがしたいなあ」夫が言う。そうね。日常からポンっと離れて、全く別の環境に身を置きたくなること、あるよね。かつては、それがスキー旅行だったのだけれど。身もこころも、芯からリラックスするためには、“転地”が必要なんだろうなあ。

  2010.11.10

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• 雲にだまされた？

  連休最終日。朝から曇っていて、何となく涼しいような気がするので、昼間からワンコの散歩に出かける。もちろん休日バージョン。遊歩道になっている小川沿いを歩く。ますます水の浄化が進んでいるようで、大きな鯉のほかに、小さな魚がたくさん泳いでいる。カワセミが飛来するエリアも、どんどん広がっているみたい。カワニナがいたり、カワセミが飛来する流れには、ふふふ、蛍が飛来するようになる、らしいよ。この小川周辺で暮らし、環境浄化に努めている方々の目標は、蛍が飛び交う環境に戻すこと。“大いなる野望”を果たせる日の訪れが待たれる。小川の水源でもあるお池の周りを散策。どうやら雨が降ったらしいね。「らしい」と言ってしまう辺りは、雨が降ったのも気づかなかったのだから、ちょっと情けないかしら。喉が渇いたので、ハワイアン仕立てのドッグカフェへ。ワンコも珍しく、ちんまりとお座りしておとなしくくつろぐ。くつろいでいたら雲が晴れて、厳しい陽射しが戻って来た！結局、日陰を縫うようにして歩く羽目に。風が吹いていてくれたから、何とかしのげたけれど、まだまだ油断ならないわね。それにしても、30℃もあるのに、最盛期よりも気温が下がって涼しいと感じるなんて、何だか、身体の感覚までおかしくなったような気がしない？絶対、だまされてるような気がするんだけど。あ、誰にだまされてるんだろう？早く25℃くらいの気温に落ち着いてくれないかなあ。それにしても、いつまで厳しい陽射しが続くんだろう。

  2010.09.20

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• 今年の夏はサルスベリ。

  夕方、ようやく涼しさを感じられるようになった。夜の散歩でも、家を出たときに「おお、涼しいかも」と思えるくらい。いつも感心するのは、木と土は偉大ってこと。だって、木々のそばを通るとひんやりしているんだもの。気がついたら、道路という道路はアスファルトに覆われてた。時々道を歩きながら、このアスファルトをはがしたら、土は、どのような姿で現れるんだろう？って思う。固められちゃったら、多分空気にも触れないよね。呼吸出来ない状態の土は、いつも日にさらされている土と比べてどこか違っていたりするんだろうか？よく分かっていない素人の素朴な疑問です。歩きやすさ、車の走りやすさ、さらには雨風に影響されないということで多分舗装が施されているのだろうと思うけど。おかげで、夏は熱がこもって都会の街はことさらに気温が上がる。庭付きの家や公園のそばを通ると涼しいのは、土が上手く熱を放出出来るからだろう。そこに木が生えていれば、陽射しを遮ることも出来る。ほぼ完全に人の手が施された街を歩きながら、それでも、四季に合わせてさまざまな花が咲くし、木々は葉を落とし、また茂らせる、どのような環境でも、生き物は適応していくのだなあと感じる。この夏、夫と歩きながら驚いたのは、サルスベリの花の美しさだった。

  2010.09.06

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• 酷暑ゆえ。

  酷暑ゆえか、あせもで悩む大人が増えているのですって？こうも蒸し暑くちゃ、お肌のほうもグロッキー。出かけるたびに、タオルハンカチを何枚もびしょぬれにして、下着も絞れるくらいになってたりするんだもの、ぶつぶつが出来てもおかしくない。長年、夏のお肌のトラブルと戦って来た私も、今年は頭皮がかなりやばいことになってる。その影響は顔にまで出始めていて……。何故だろうと思ったら、ヘナの入ったカラートリートメントがよくなかったみたい。こうやって、少しずつ自分の肌に合わないもの、トラブルにつながりそうなことを排除して行くんだ。そうやって金属や直射日光に触れることを制限するようになった。一度トラブったら、市販の薬じゃ治せないこと嫌というほど体験して来たからね。もちろん、私の肌はかなりの難物だってだけで、他の人のお肌のことはよく分からない。つまりただのあせもじゃない、ってことだ。夏になると急にアクティブじゃなくなるのは、そんな理由から。ワンコの散歩が夜だけになるのは、アスファルトが焼けているだけじゃなく、私自身がお肌のトラブルを抱えているからだし、今年みたいに、深刻な状態になってしまうと、さらにさらに引きこもり傾向は強まる。お肌に何のトラブルもなくて、ただの汗っかきだけだったら、下着の替えやタオルを用意して出かければいいだけだものね。娘のAO受験願書を出しに郵便局へ。在宅仕事の一日で、陽の高い時間帯に出かけるには、そんな理由があるからだけど、ついでにドラッグストアとスーパーマーケットに寄って日用品などを買って家路についたら、なんだか気持ちが穏やか。昼の時間に、日常的な買い物に出かけることが随分長い間出来ていなかったことに気づく。日光効果ってのもあるかもね。毎日、ちゃんとお陽さまに当たっていないとだんだん鬱状態になる。無理して外出しなくても、ガラス越しに朝日を浴びるだけでもいいのよ。日光の明るさは照明器具とは比べ物にならないくらい明るいんだから。でも、経験的に直射日光に当たったほうが気持ちが上向きになると思う。夜、「一雨欲しいねえ」と言いながら散歩。お肌のことよりも、仕事場の引っ越しでへとへとになって帰宅する夫の体力が心配なの。そういや、昨日打ち合わせでお会いした方も引っ越しだった。4部屋分のエアコンが必要なのに、2部屋分しか確保出来てなくて朝から、某カフェを事務所代わりに打ち合わせスケジュールをこなしていらしたのだった。雨でも雹でも、なんでもいいから、ヒートアイランドを冷やしてくれ！

  2010.08.18

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• 真夏の夜は散歩。

  雲が陽射しを遮っているせいか、気温が上がらず、しのぎやすい。ただし、アスファルトは焼けている。昨日観た「インビクタス……」返却の帰りに、モスバーガーで「食べるラー油バーガー」をテイクアウト。のんびり昼寝もしたりして。ともかく先に夏休みに突入したのだから、夕飯はちゃんと作る。自分で作るんだから、私が食べたいもの優先。今日はカレーだよ。美味しく作るコツは、ショウガのすりおろしを入れるのと、ルーを入れる前に煮込んだ鍋ごと、少し冷ますこと。これだけで、夫が大喜びするカレーの出来上がり。デザートは、週末に届いた福島の桃。毎年、お盆前に届く。まさに食べごろで、手で皮が剥けちゃうのだ。切り分けた後で、種の周りの果肉をかじるのは、皮むき役を買って出た人だけに与えられる特典。まだ実家そばの海が埋め立てられる前は、夕食後に夕涼みがてら海辺を散歩、帰宅後に冷やした桃を食べるのが定番だった。亡き父はともかく果物が大好きで、夕食後に食べるのをこころから楽しんでいたっけ。朝の果物は金。だから、朝食には欠かさない。でも、夕食後のデザートも果物。朝食時にはグレープフルーツやオレンジでリフレッシュ。夜寝る前は、桃だったり葡萄や苺だったり。毎年旬の果物を届けてくださる方がいらっしゃるというのに、ここ数年は、どちらかというと果物好きじゃなかった娘も、今じゃ、到来物に舌鼓を打ってる。人間の味覚は、一生成長し続けるんだってね。桃を堪能したら、お次ぎはワンコの散歩。このごろ、時間を見計らってワンコがわざわざ催促にやって来る。昼間の暑さを避けたいと、誰もが思うのか、あるいは夏休みシーズン故か、夜の住宅街を闊歩する人は多い。別に犬の散歩だけじゃないのよね。年配のご夫婦で歩いている方々は案外多いのよ。「随分歩いて来たんだね。　その犬、だいぶ疲れているみたいじゃないか。　そもそも、そんなに歩く犬じゃないでしょう？」いきなり声をかけられて、声のほうに眼をやると、母と同年輩のご夫婦。いやいや、こう見えても、この犬は猟犬なので、毎日たくさん歩く必要があるんですよ、とお答えする。「ほおお、そんなもんかね」会釈をして、角を曲がる。随分フレンドリーなおじいちゃまだったわね。海辺でも、高原でもなく、都会の住宅街での散歩。それでも、川沿いの道を歩けば、思いがけず涼風に癒されるし、木々が立ち並ぶ辺りを歩くと、そこだけひんやりとした空気が流れる。天気予報よりも早く、雨音が聴こえ始めた。熱を帯びた街が、天然のシャワーで冷やされていく。

  2010.08.09

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• 降りそうで降らない。

  夕べの散歩はなかなかスリリングだった。北の空からゴロゴロ、どーんと音がして、まるで花火大会でもやっているかのように、雲間に黄色や赤の閃光が……。こりゃあ、そのうちこちらにやってくるな。というわけで、いつもの散歩コースを4分の3くらいのショートバージョンで切り上げる。家に近づくと、シーズーのRくんに久々に会えた。「雨降るといいね」「そうね、涼しくなるわ」ところが、お隣の県にまで迫った雷雲は訪れず。で、今夜の散歩は、家に出るなり、ぽつんぽつんと降っていた。でも、このくらいなら逆に涼しくてよさそう。ワンコも尻込みしないので、そのまま歩き出す。「こりゃあ、相当湿度が高いね」途中すれ違った家族連れが湿気の多さに感嘆の声を上げる。でも、ぽつんぽつんと雫が時折当たり、風がだんだん強くなり、次第に冷たくなっても来たけれど……。結局、止んでしまった。お待ち申し上げているんですが、なかなかおいでいただけないようで。明日こそ、傘マーク？一気にザザザーッと降っていただいて、熱気のこもったコンクリートとアスファルトを冷やしていただきたいものだ。ゲリラ雨は困るけど。

  2010.07.25

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• 夜の散歩が生活のアクセント。

  38℃の次は39.4℃？何だか日本中、我慢大会みたいになってない？（そういや、数年前、乳児健診を見学に行った日は　40℃だったなあ。　でも、さすがに4カ月児の親御さんは覚悟を決めて　多数ご来場。　地元における乳健の受診率は95％！）うんざりした表情の夫を送り出し、掃除機かけて汗をかき、あとはエアコンの効いた室内でPC作業。これは歴史を辿る作業なのさ。さくさく片付けて行くと、ううう、メールで飛び込みの作業が入る。例の懸案事項。データ入稿さえすれば3日後には印刷物をお届け！のはずが、データに不備があって、すでに10日も経ってる。ちょうど作業が一段落ついたところで送られて来たデータそのものを確認する。データのバージョンアップは出来ないけれど、必要最低限の直しは可能と判明、電話で確認の後、データ変換して送信。例によって、お昼休憩は、ほとんどない状態で本日の目標達成時刻は14時。努力目標の作業に移る。と、妹から電話。明日、研修会で上京するんだって。ディナータイムに会えるなら持参するとのこと。東京駅構内の素敵なお店を思い出し、そこで待ち合わせることを決定。（先日、4月8日というキーワードで　このブログ内を調査。　伯父の告別式の日だった。　でもって、その素敵なお店を発見した日だった　というおまけつき。　このキーワードに意味があるとすれば、　まさに、今日のため？）作業再開。今度は母から電話。例によって、書き上げた原稿を耳で推敲せよって内容。ついでに、いかに暑苦しい毎日かを力説される。だから、現在、北海道以外の日本は我慢大会中なんだってば。しかし、同じ日の午後に、立て続けに親族から電話がかかって来るなんてこと、あるんだねえ。お互い声を聞かずにずいぶん経ってるような気がするんだけれど？作業再開、でもくたびれたなあ。と思った瞬間に、娘が帰ってくる。夏期講習で、初めて現役生を見たんだってさ。そろそろ晩ご飯のこと考えなくちゃ。夕食後は、見たいテレビドラマを立て続けに見る。で、計画通り、今日の本命ドラマが始まる1時間前に「ワンコ！　散歩だよー！」ハーネスを振ると、ワンコが猛烈ダッシュで玄関に到着。もちろん、本日2回目のゴミ出しも兼ねる。今夜も救急車は出動中らしい。昨日まで晴れていたのに、今夜はやけに雲が多いね。月明かりが見えないじゃないの。でも、歩くにつれて心地よい風が少しずつ吹き始める。帰宅すると、ちょうど本命ドラマが始まったところだった。木曜日の23時からは、FOXのNICSと決まっている。途中から、娘が一緒に見ていた。今クールは、地上波でも連続して刑事ドラマの日なので、その気になれば、立て続けに5時間、刑事ものドラマ視聴が可能。そこまでする気はないけどね。アップダウンの激しい地形を早足で1時間ワンコとともに歩くことが、今の私の生活リズムになってる。体調と体型を保つためにも、欠かせない。

  2010.07.22

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• 月を眺めて、今夜もワンコの散歩。

  やっと少しだけ、息がつける時期がやって来た。（やっぱり夏は仕事しちゃダメなんだよ、　この国の気候では）そういう風に出来ているんだなあ、ありがと。で、読みかけの本を読了。「半島へ、ふたたび」（蓮池薫・著／新潮社・刊）。そうか、彼が無事に祖国に戻ることが出来てから7年という月日が流れたんだね。折しも、大韓航空機爆破事件犯、金賢姫元死刑囚が来日。そんなタイミングで、本の山の中から、何故この1冊を選ぶかなあ＞ぢぶん。蓮池さんたちが帰国した瞬間を、偶然テレビ中継で見た。テレビをつけたら、ちょうど羽田空港に到着した特別機から降り立つところだった。あまりにも偶然すぎて驚いた。彼らは、私たち夫婦とほぼ同年代であること、当時は夫との会話で頻繁に話題に上っていた。拉致、監禁という言葉が身に迫る感じでとてつもない恐怖を感じさせる言葉であることは、この国に言論の自由がなかった時代を記したいくつもの書物を読みながら痛感していた。なぜ、そんな本ばかり読んでいたんだろう？フランクルの「夜と霧」」に代表されるアウシュビッツに収容された人々の手記を立て続けに読んでいた時期もあった。あまりに理不尽で、やりきれなくなるのに。「おねえちゃまは、理不尽なこと、不正義なことに　とてつもなく怒りを感じるタイプなんだね」妹が言ってたな、そんなこと。いやあ、そういうのは青春の懐かしき思い出ですよ。カミュの短編が好きでね。特に「改悛した判事」。話がかなりそれてしまったけれど、蓮池さんは非常に頭脳明晰な方なんだなあと思った。よかった、無事に祖国に戻り、その才能を活かせる職業に就けて。なんでも自由に話せて、自由にどこへでも出かけられる。食料も衣類も、燃料にでさえ窮することなく暮らせる国。確かにその通りなのだけれど、なんだろうね、この生き苦しさは。中間的な地域コミュニティの再構築、ユニバーサルデザイン、ご挨拶作戦、ひらく身体……。ネットサーフィンしてみれば、偶然、ここ数日間に、あちこちに書き散らした私の文章とシンクロする文章に出会い、これからは、そういう方向に向かうのかもね、なんて。そんな夜、かなり太った月を眺めながら今夜もワンコの散歩に出かける。明日から夫は再び出張で、一旦戻って来たら、週末も出張。だから、散歩は私たちにとって欠かせないコミュニケーションの時間でもあるんだ。蓮池さんたちが拉致された頃も、二人でナイトクラッビングを楽しんでいた。たまたま暮らしていた場所が違っていただけで、共にデートを楽しむ青春時代だった。そのはずだったのに、ね。

  2010.07.21

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• 洗いものの山に“戦意”喪失。

  いやあ、何だかくたびれたなあ。でも、ワンコの散歩には行かなくちゃね。帰宅したら、台所から何だか良いにおい。おおお、お鍋がぐつぐつ……。ふたを開けてみると、ほおお、シチューですか？「パスタをゆでて、スープパスタにするの」娘が顔を出す。ふーん、お母さんもぜひ、お相伴したいな。夫の帰りが何となく遅いなあと思いつつ、「渋滞にでも巻き込まれたんじゃないの？」とさっさとパスタをゆでて、食べ始める。「人参嫌いだから、先にレンジでチンしてみたの」甘くて美味しいよ。娘もぱくぱく食べている。食べ終わってしばらくすると夫がご帰還。「さあ、まずは散歩に行こう！」えっ？　食事は？「すみません、少し遊んで来ました。　で、ちょっと食べてしまいました」まあ、たまには息抜きもいいけどね。さくさくと準備をして、喜ぶワンコと共に夜の散歩。日にちが迫っているのに、なかなか全てがぴしっと決まらないイベントがあって、おまけに、ややこしいことが絡んじゃって……。というような話から、夫の思い出話などなど、話に花が咲く。いつもより時間をオーバーして帰宅すれば、なんとクッキーの焼ける匂い。今日は、娘の創作意欲に火がついているみたいだ。早々と散歩を終えたおかげで、11時過ぎには入浴も終了。焼きたてのクッキーを少しだけいただく。寝る前に洗い物を済ませようと思ったら、ややこしい洗い物の山になっていて、思わず“戦意”喪失……。ごめんなさい、もう寝ます。思い切りよく、“職場放棄”出来てしまうほど、くたびれていたおかげで、日付が変わる前に就寝。母と妹は無事に北京に到着したってさ。

  2010.06.30

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• 散歩の途中で小説談義？

  どうせ今日は雨、と思っていたら、思いがけず晴れた。午後から次第に雲が出て、ついでに風も吹く。どうやら雨は降りそうにないから、ワンコの散歩がてら、ちょっと遠出をしてみよう。娘も「気分転換」とかなんとか言いながら付いてくる。夕べの渋谷は、かなりの重警備だったらしく、辻辻におまわりさんが立っていたり、パトカーが巡回していたりで、「逆にそれが怖かった」と言う。なるほど、渋谷コースはむしろ安全だったのね。ネットニュースや新聞に書いてあった通りか。「何も悪いことしていないのに、　おまわりさんやパトカーが近づくと緊張するんだよね。　何だか怖いねって言いながら歩いてた」へええ、娘たちも制服を着た人々を見ると緊張するんだ、面白い。遠出と言っても、いつもバスと電車に乗って行く距離をワンコ連れで歩いてみようというもの。風が吹いているから、気温の割にしのぎやすい。線路が斜めに走っているので、裏通りをジグザクに歩く。この辺り、結構古い家が残っているね。庭が広いのに、植木の手入れが適当なおうちも多くて、緑は豊かだ。「古いって言っても、この家なんて終わってるよ」終わってる？確かに全く手入れされていないけど。「屋根瓦が何枚も落ちてた」じゃあ、廃屋？誰か住んでるみたいだったけど？「だから、面倒くさくて手入れしてないっていうか、　年金暮らしで、そこにお金を使いたくないって感じ。　一人暮らしだったりするかも」ほおお、家を眺めながら、そこまで想像するんだ。小学校時代に4年間受け持っていただいたＫ先生は「ともかく自分の世界に浸っていますから、　授業中も聞いていないことがありますね。　この時期でこうなんですから、　この先もずっとこんな感じだと思ってください」と、娘がメルヘンチックな不思議ちゃんであることを見抜いておっしゃった。げっ、そんなこと、もっと早く言ってよ。そんなことなら、一応打つべき手はあったのに。ま、そんな風に思ったこともあったなあ。自分の世界と現実世界とを行ったり来たりの一方で、娘の言動は案外現実的だ。現実世界をちゃんと観察できている証拠。そういうことも、多分Ｋ先生はお見通しだったんだろうね。「それ以外は、全く心配ありません」と太鼓判。「こう見えて、かなり私は現実的だよ」突然娘が言う、はいはい、そんなことはとっくに知ってるわ。小学2、3年生の頃に初めて小説を書いたと言う。「ほら、おかあさんがくれたでしょ？　このくらいの大きさの原稿用紙の束」おお、そりゃ、かつて勤めていた出版社のものだね。「その原稿用紙に、いろいろ書いてたんだ。　第一作は、離婚が出て来るの。　第二作はいじめ。　でも、結局最後はハッピーエンド」離婚にいじめは、幼い頃から身近にあった話題。ただし、悲惨な結末は、当時の経験不足から書けなかった、と。その処女作は、捨てちゃった？「Nちゃんが持ってるの。　捨ててよって言ったんだけど、まだ持ってるって」ふっ、そのうちそれで脅迫されたりして？でも、読んでみたいなあ。8歳当時の娘が書いたという“小説”。ゆるゆると話しているうちに、目的地に到着。先月も出かけたこだわりの八百屋さん。今日は、仲間が地元の技術の水を集めたという優れもの石けんのキャンペーン。石けんキャンペーン主催者のＫさんは、あっという間にワンコを手なずけ、頭をなでている。おお、これは珍しい。そろそろ本日の営業も終了というので、私たちもお暇をする。夜、優れもの石けんを開封、試してみる。なるほど、豊かな泡出しに優しい感触。それでいて、すっきりと汚れが落ちて、洗い上がりはさっぱり。さて来週は、いよいよ整体、かな？

  2010.06.20

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• ぶらぶら歩こう。

  せかせかと前を向いて歩いているだけじゃ、見えないこと、気づかないことがあるんだよね。夜、ワンコと夫と散歩に出ると、昼間だったらさぞやのどかだろうなあというような感じで、雲がぽっかり浮かんでいる。今日も星が瞬いている。と、夫が急に立ち止まる。じっと夜空の彼方に目を凝らし、何やら不思議そう。「何だか飛行機がたくさん飛んでいる」夫が指差す方向に目をやれば、1機、2機……、3つの光が動いていく。時計を見ると22時過ぎ。「最終便かな？」「あんなに高いところを飛んでいるんだから　国際便かもしれないよ」音だって聞こえないし。さらに歩いていくと、別の方角から飛んでくる。かなりの高度だよね。「うん、やっぱり国際便みたいだね」夕方の会議で、みんなあまりにお疲れだから、「温泉につかりながら会議が出来るといいね」なんて意見も飛び出した。こうやって空を見上げるだけで、首筋がほぐれていく感じ。いつも不思議なんだけど、夕方、地下鉄に乗りながら、なんだかのどの調子があやしいなあと思っていよいよ風邪ひいた？と身構えるのだけれど、こうやって散歩してると、いつの間にかよくなっている。娘が生まれて、日中の散歩が日課になったら、急に四季の移ろいを感じられるようになって気持ちにゆとりが生まれたような気分になった。再び忙しい日々に戻れば、空を見上げることさえ忘れてしまったっけ。でも、今は、どんなに忙しくてもなるべく散歩を欠かさずにいたいと思っている。ワンコのためだけじゃなく、自分自身のために。

  2010.06.03

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• 何かと思い出の多い場所。

  週末のイベントの下見兼打ち合わせ。恐ろしいことに、この大学は、その昔教習所に通っていた頃の教習コースにあるばかりでなく、そのまえの坂は、なんと卒検のコースだったのだ。（一発で合格出来て、よかったー）坂を歩くたびに、あのどきどきが蘇るなんて、ほんと、心臓に悪い……（苦笑）。当日お手伝いに参加してくださる学生ボランティアのみなさんに、当日の内容を説明する。まるでプレゼンみたいだ。福祉関係の学部だけあって、みなさん熱心。全体会はぜひ全員きちんと聴けるようにと、これは彼女たちの担当教官である副学長からのご要望。イベントなんて、事前準備こそあたふたするけれど、走り出したら、もう突っ走るしかない。始まったら、最後まで一緒に頑張りましょう。何が起ころうとも、なんとかなるもんなんです。（と、ここのところは小声）というような話をする。帰りは、地下鉄の一駅分を敢えて歩く。というのは、いろいろ懐かしい思い出のある場所で、料理研究家のスタジオやら、カメラマン事務所など、なんとなく昔お世話になった場所がどうなっているのか確認したい気持ちもあって。で、歩きながら、大切な友人が眠るお墓も近くにあることを思い出す。お墓参りのたびに、必ず道に迷うんだよね。夜明けを迎えてから床につく日々が続いたので、お墓参りは次の機会ということにして、まずはまっすぐ坂を下りて行く。思い出の建物は、いずれも外装がきれいになっただけでちゃあんと建っていた。案外この辺りは建て変わっていないのね。雨が降らないうちにワンコの散歩をと思ったけれど、自宅に戻ってからも、なんだかんだと仕事があって、結局行けずじまい。最後に、リーダーに電話で泣きを入れて、しばしの睡眠を確保する。それでもちゃんと夕飯は作ったのよ。ま、自慢にも何にもなりませんが。（苦笑）

  2010.05.26

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• お祭り気分の街を歩いて。

  夕べ、娘たちは渋滞に巻き込まれ、かなり帰宅が遅かった。おまけにアトラクションも二つしか体験出来なかったらしい。さすが、ゴールデンウィーク。みなさまアクティブにあちこちへと遠出しているのね。東京を起点とした高速道路の中で、その景色の良さなどから最も好きなのは中央高速。でも、休日は大渋滞が予想されるので、じっと我慢しているのだった。さて、本日も天気良好で洗濯日和。さくさくと洗濯に勤しんでいたら、外と家を行ったり来たりの夫が「暑い！」を連発。天気予報で、気温が上がると言っていたけど、動き回ると汗ばむほどの気温ということかしら？今日の外出目的は、夫と娘の靴を買うこと。半年ぶりぐらいの自由が丘。なぜここにしたかと言うと、大振りの器をいくつか買いたいので、好みのお店がある方面へと決めた次第。夫も娘も、結局いつもと同じ靴を選んで、お祭り気分の街をぶらぶら。この時期、商店街をあげてのイベントって多いよね。主だったお店が店先に屋台を出して、とてもにぎやかなんだ。娘が大好きなイングリッシュテイストのお店でスコーンを試食、感激しながら全種類買ってしまう。あと、人の電卓を借りるのは、もうよそうと思ったのでこじゃれた文房具屋さんで手のひらサイズの電卓を。そうやってお店を冷やかしながら、目的のお店をめざすのだけれど、肝心の和食器のお店がないっ！どうやら店じまいしてしまったようだわ。こういうことがあるから、東京での買い物って嫌になることがあるのだった。しくしく。がっかりしたらおなかが空いたので、サムゲタンが食べられるらしいお店に入る。「かもめ食堂みたいな雰囲気だね」娘は何だか気に入ったようだよ。料理には全て「黒ごまプリン」が付いてくる。お店には冷房が入っていて、「ほら、やっぱり今日は暑いんだよ」と夫。冷房が効いたお店で熱々のサムゲタン。胃腸が弱っている私には有り難いけれど、いいのか？これで。気を取り直して、駅方面に戻るけれど、これはと思うお店がお休みだったりして、和食器のお店がなかなか見つからない。洋食器のお店なら、いっぱいあるのだけれどね。仕方なく、ピーコックの4階で娘がお薦めの白い器を購入。先日、妹と一緒に食事をしたときに見つけた築地の和食器屋さんはよさそうだったなあ。あそこは老舗だから、簡単に閉店しないでしょう。次は、あそこに行ってみよう。「やっぱり人が多いところは苦手だ」帰り道、夫がつぶやく。家に戻ってひと休みしたら、ワンコの散歩。一家総出だから？ワンコはいつにも増して、さっさと歩く。ときに誰かの足下にじゃれついたりもする。先日の火事現場の前を通る。やはりいつもの散歩コースだった。お見舞い申し上げたいけれど、もちろん無人で、keep outのテープが貼られた状態。人的被害がないといいな。地元の商店街を歩くと、ほどほどの人出。2週間後には、ここでもイベントがあるらしい。そう言えば、そんなタイミングだったっけ？その日は先約があって、仕事だ。がっかり。夜、早速買ったばかりの器が大活躍。ゴールデンウィークもあと1日。一応予定は決まっているけど、どうなりますことやら。

  2010.05.04

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• 怪しげな帳簿の話。

  夜の会議を終えて帰宅、やらなくちゃいけないことがあるけど、ご飯を食べたら、やる気が失せた。だらだらしていると、夫が散歩の支度を始める。さあて、私もご一緒しましょう。このところの散歩の話題は、事務局仕事の最大懸案事項、決算（！）。経費の帳簿付けや確定申告には慣れていても、団体の経理なんてやったことないし、何しろ途中から引き継いでいるから、事情が判らないことが山積み。おまけに、なんだか科目の立て方が慣れ親しんだものと、随分違うんだよね。慣れ親しんだと言っても、健康保険組合と共済組合の予算書と決算書なら、それこそ毎年100団体以上読み続けてたとか、株主向けのディスクロージャー資料などなど、もっぱら読む側としてだから、作成する側としての決算は、せいぜい任意団体の事業報告程度。あとは、助成金がらみでまとめたものが2つ3つ。地元の中間支援団体が、期末に向けて「NPOの決算書のまとめ方」というなんともタイムリーな講座を開催してくれていたのだけれど、スケジュールがあわず、受講出来なかったのが悔やまれる。そんなこんなで、経営側として経理のアウトラインに詳しい夫にレクチャーを受ける昨今。つい、散歩での話題も経理に決算。自分たちの会社の決算で頭が痛いだろうに（苦笑）、あまりにへんてこな帳簿の話ばかりするものだから、笑い話でも聞くような感じで夫が応答してくれてるような状況。とほほ。ともかく、理解不能な記帳があったりして、1年分の関係書類を総ざらえ中。単純な転記ミスもあったりして、それらを洗い出して行くうちに、明朗会計に近づいてはいるんだけれど。なんだか、自分自身が会計監査をしているような気分。監査前のチェックの段階なのだけれどね。1時間の散歩のうち、ある事案を説明して夫に理解してもらうのに40分もかかった。（苦笑）あり得ないことだったらしくて、何回も説明して、ようやく分かったらしいよ。ほら、人間って、自分自身があり得ないって思い込んでることは頭の中から自動的に除外するじゃない。はああああ、とため息ついて、笑い合っておしまい。帰宅後、お風呂に入ったらようやく“やる気エンジン”がかかって、残りの仕事にフル回転。またまた時計の針が大変な時間を指してた。散歩の話だったはずなのに、経理って大変！という話になっちゃったね。

  2010.04.19

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• 膨らんだのに咲けずにしぼんだつぼみ。

  夕べは夜桜を愛でる散歩、今日は、お日様の元での桜を楽しもうとワンコを連れて古刹を目指す。が、事情があってUターン。ご近所の桜並木を歩いてみる。上を見ながら歩くと不思議なことに気づく。つぼみはたわわなもののの、咲かずにしぼんでしまった桜の木が何本もあるのだ。このところの寒気の到来でみぞれも降ったし、膨らみきったのに咲く時機を逸してしまったのかしら？もちろん満開の桜もあるのだけれど、つぼみばかりが目立つ木も少なくなくて、なんだか寂しい。せっかく咲いたのに花ごと落ちてしまったもののほうが花びらよりも多い気がするのも妙な光景だ。事務所近くに大きな桜の木が2本植えられている公園があり、先日、事務作業のあいまに出かけてみたら、大きな鳥が花をつついていた。その仕草の愛らしさに、ほうっと見とれていた。でも、花ごと落とすのは確か鳥の仕業だったんだよね？その公園では、まだ花ごと落ちているのは見かけていない。さて、いつものように、ワンコは桜の花なんてまったく見向きもしない……（苦笑）。ひたすら前を向いてとことこ走るのみだ。もっとも今日は花便りと日差しに誘われたのか、道行く家族連れが多くて、歩く人々の足音を気にすることが多かったけど。（苦笑）相変わらずの臆病ワンコ。ふふふ。夕方、買い物に出ようとしたら雨。昼間のうちに散歩に出かけておいてよかったね。明日ものんびり散歩かしら？桜の名所めぐりでもしてみようかな。

  2010.04.03

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• つくしにヨモギ、土手で野草摘み。

  朝から娘が出かけてしまい、夫婦二人でのんびりの休日。ワンコを連れて、まずはお墓参り。とうとう夫の両親が二人ともお墓に入り、感慨深げに墓前に手を合わせる夫。いろいろ報告することもあっただろう。そのまま多摩川の土手に直行、川沿いを散歩することに。いつの間にか有料駐車場が出来ていて、のんびりとご老人数名が管理係をやっている。もちろん駐車料金も格安。「シルバー人材利用かな？　いいことだよね」夫がつぶやく。ワンコと一緒にテニスコート脇の公園を抜け、あとは川面を眺めながら、のんびりと歩くと、草を食べたいワンコが時々立ち止まる。手作りの小屋がぽつぽつと立ち並ぶ。結構本格的なものもあり、驚く。「ちゃんと住んでるんだね」「住民税、払っているのかしら？（余計なお世話？）」「いやあ、そりゃないだろう。　見逃してるって感じだよ」つい、下世話な話をしてしまう。犬を連れて、野草摘みをしているご夫婦に夫が声をかける。アブラナ科植物の柔らかな新芽を摘み、天ぷらにして食べるのだそうだ。「結構摘んで持ち帰る人がいらっしゃいますよ」娘が幼稚園に入るかどうかの年齢の頃、よもぎ摘みに来たことがある。あのときはノビルとカラスノエンドウの新芽も摘んで、みそ汁と天ぷらにして食べた。アウトドアライフ大好きな夫は、野草や山菜を摘んで持ち帰るのが大好き。まさか、今日も摘んで帰るの？土手のほうに目をやれば、また何かを摘んでいるおばさまの一団がいらっしゃる。今度はそちらのほうに歩いていって、声をかけようとした瞬間、ツクシがたくさん生えていることに気づく。うわあ、こんなところに生えていたのか！わざわざ町田のほうで摘んではおひたしにしていたこともあったのに。すでに開き気味で、おひたしにするには育ちすぎている感じ。にょきにょき伸びるその姿を眺めているだけで、充分春の訪れを実感できる。来年は、つくし目当てに散歩に来るかな？小一時間ほど歩いて、駐車場を出るときに、「おいくらですか？」と訊ねたら、「え？　わかんないよ」と言われて、いぶかしげにしていたら、「100円」ですって。おまけしてもらっちゃった。来月からは一日500円になるそうだ。そりゃあ、耳寄りな情報。お天気の良い日には、ここまで足を伸ばして土手滑りもいいかも。おとなだけで滑っていて、変な顔されないかしら？どこかで小さなお子さんを調達？いやいや、誰かをお誘いしてみよう。

  2010.03.21

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• まだ工事中。

  自宅で作業の日。思ったよりも天気がいいので、気分転換に軽く散歩する。まだ工事中だと思い、ちょっと遠回り。ところが、橋はすでに渡れるようになっていた。川の上を覆うようにして、機材が運び込まれている。なるほど、この作業のために一時橋を通行止めにしていたのか。片方の欄干は取り除かれているうえに、なんだか凸凹になった橋を渡る。ちょっと落ち着かない。護岸工事が終わったら、この凸凹も、取り除かれた欄干も元通りになるのかな？橋が通れるようになったら、急に周囲が風通しよくなったような気がした。夜、再び散歩に出たときに、いつも通りのルートで、いつも通りのコースを選ぶ。ふふふ、現金なもんだ。でもまだ、工事中。

  2010.03.17

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• 日差しを浴びて、膨らむつぼみ。

  雪の日のあと、日に日に暖かくなっているような感じ。今日もよいお天気。嬉しくなって、ワンコの散歩はちょっと遠出する。弘法大師が足を洗ったという故事のある都会には珍しい湧水池。途中、小川のような流れ沿いを歩くと、早咲きの桜が7分咲きといったところ。ソメイヨシノだって、負けずにつぼみを膨らませている。作業に謀殺されているうちに春は着実に近づいているね。庭のチューリップもすくすくとのびている。富山出張で夫が花束代わりにいただいてきた。数カ月ぶりに歩くと、建物がいくつか建て変わっているのに驚く。立派なアパートが出来ていたり、こぎれいな家に建て変わっていたり。もう1週間ぐらい経てば、池のほとりに屋台が並び始めるんだろう。なんといっても花見の名所だからね。冬の間、夜の散歩ばかりして、いつも夜空を見上げていた。星がきれいに見える夜は、なんだか嬉しかったなあ。暖かくなって来ると、昼間の散歩が嬉しい。お日様をいっぱい浴びて、いい感じ。多分、あと数カ月もすれば、再び夜の散歩が嬉しい時期が来る。先々のスケジュールを思ってみれば、平日の昼間の散歩は難しそうだけれどね。明日は、卒業式の前に予備校の入学手続きの予定。「いったい何人泣くのかなあ」とつぶやく娘も、「まだあの学校に通っていたいから、　もしかしたら泣くかも」と名残惜しそうだ。「去りがたい3月」と書いたのは、娘の気持ちの代弁。怒濤のような先週に引き続き、今週もハードな毎日。空いている時間がほとんどないところに来て、間隙を縫うように、新たな予定が入って来る。今日だって、散歩から帰ってきたら、また作業をしていた。来週の連休には、少しのんびりできるかな。考えてみたらお彼岸だよね。ちゃんとお墓参りしないと。なるほど、暖かくなって来る訳だ。

  2010.03.14

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• お天気でよかった！

  イベント続きのお次ぎは、引きこもり作業。さくさくと進めたいところだけれど、いろいろアクシデントが発生したりして、ついついエキサイト、爆発寸前に。頭を冷やすには、ワンコの散歩しかないっ！有り難いことに、今日はお昼過ぎから青空が広がっている。その割に、気温は低そうなんだけれどね。ワンコにもコートを着せて、出発。絵本屋さんまで、まっしぐら。公園では久しぶりの好天で、子どもたちの歓声があがっている。う～ん、なかなかいい感じだわ。寒いから、ワンコを抱いてお店に入る。絵本屋さんでは、ティールームに赤ちゃん連れ。ちょうどお帰りのところだったらしく、にぎやかかつ慌ただしい。赤ちゃん連れが帰っていったとたん、お店の中に静寂が訪れる。「なんだか寂しいわね」誰かが笑う。やっぱり子どもがいるだけで、違うのかしら？子どもは周囲にもパワーを振りまいているのかな？先日のシンポジウムのご報告をする。おいしいお菓子を届けてくれるHさんからすでにニュース報道の報告があったとか。Hさんも、TVを見て驚いたらしい。TV取材でコメントするのって、その反響の大きさを思うと、大変なことだなあ。もちろん新聞に写真つきで掲載されることも覚悟がいると思うんだ。街頭や駅頭で演説を行う議員のみなさまに敬意を覚えるのも、そうした生身の勝負というあたり。黒子人生まっただ中ですから、なおさらそう思うのよ。ワンコったら、抱っこされてると、お店の方に頭をなでられても平気みたい。完全に脱力してる。てくてく歩いていたら、なんだかものすごくおなかが空いてきた。帰宅後に、先日Uさんからいただいたマルセイバターサンドを食べる。ううう、美味しい。たまには甘いものもいいよね。娘も部屋から出てきて、お相伴。散歩から戻ってみれば、トラブルは解決に向かっていた。「散歩に行けてよかったね」ってメッセージが届く。本当に！明日もお天気らしいわ。仕事に行き詰まったら、散歩しよう。

  2010.03.10

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• 忙中閑あり、でポトフづくり。

  昨日の夜、帰宅してみて驚いた。9日にイベントがあることは仕方ないとしても、8日の夜にも会議が入ってしまった。きゃーっ、娘の受験の前日だというのに、ご飯も作れないじゃないの。相変わらず「ごはんつくりたくありません」宣言中で、「カレーもシチューも作りあきたし、　食べあきた」と作り置きの利かないメニューをご所望といういやーな状況。「お惣菜買うからお金置いといて」はあ、結局そういうことになっちゃうんだね。わかりました。今日は敢えてゆったりと過ごすつもりの日。あいにくの空模様で、ワンコの散歩には行けないが、お昼は、マク○ナルドの新作を食べに出かける。ハワイアン・バーガー。娘が携帯サイトからクーポンをゲットしてくれたので、安上がり。いよいよ次作はカリフォルニア・バーガーらしいわ。小雨が降ったり止んだりしている。夕方、いよいよ明日に迫ったアンケート報告を兼ねたシンポジウムの準備が進む会場へと陣中見舞いに出かける。会場は桜の名所のお隣。ワンコの散歩コースの一つでもあるところ。到着したら、ちょうど照明に手を入れているところ。ほかにもいろいろと無理難題をお願いして、すっかりカスタマイズ。館長さんが帰りがけに立ち寄ってくださり、「いやあ、ここまでするとはねえ」と、相変わらず苦笑い。つり看板だって、ワイヤーを発見したのが運のつきで実現。確かにこんなの見たら、ほかの利用希望者から「私たちにも使わせて」って注文来ちゃうだろうなあ。プロジェクターのチェックなどなど、会場担当者とNさんたちとの打ち合わせは既に何回目だろうか。ここまで熱心な主催者も、いないと思うんだけど。Nさんのお子さんが空腹を訴えたのを潮に、私は娘に夕飯を食べさせるためにお暇する。止みかけていた雨が、また降り出してる。残念、やっぱりワンコの散歩は無理だね。それに昨日と比べて今日はずいぶん気温が下がっている。喉が少し痛いので、散歩は自重したいところだ。さっき、風邪薬も飲んでおいた。だるいなあと思いながら、帰る途中で娘がご所望の美味しい紅茶だけはスーパーマーケットに立ち寄ってゲット。雨の日に買い物をすると、次の雨の日にどうぞお買い物をと、ラッキー券が発券されるの。雨の日割引みたいなものかな。大好きな雑貨屋さん、FOB COOPみたいだわ。出がけにポトフを鍋にいっぱいつくって、コンロにかけておいた。帰宅すると、ちょうど娘が鍋を覗いていたところ。おお、よく煮えてるね。あつあつのところを、さあ、いただきましょうか。たくさんつくっておいたのは、明日もご飯をちゃんと作れそうにないから。次に食べる前にトマト缶を加えれば、また違った味で楽しめるでしょ。シンポジウム後に懇親会はあるけれど、乾きものが中心で、食事という感じではない。懇親会の帰りに、どこかでおいしいパンでも買わなくちゃ。

  2010.03.06

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• ただいま工事中。

  散歩のときに必ず通る橋が、護岸工事のためにしばらく通れなくなった。通れないと知りつつ、つい、橋の方向に足が向いてしまうのだから、習慣というものはあなどれない。あわてて1ブロック先へと急ぐ。そう、急ぐ必要なんてないのに、一刻も早く川の向こうに行ってしまいたくて自然、足の運びが早くなる。散歩のルートが変わってしまった。それだけじゃない。すぐ近くの橋を渡ってまっすぐ行ったところにある、バスの停留所も、全く利用しなくなってしまった。人の動線が変わるんだ。車の交通量も、めっきり減った。それだけ静かになったってことかな。別に不便さは感じないけど、橋を挟んだ向こう側にある診療所と薬局が遠くなったかな。特に用事はないけれど、工事が終わるまでの間に用が出来たらきっとうんざりするだろう。当たり前のように出来たことが出来なくなる。先日来の居心地の悪さも、案外こんなことと関係があるかもしれない。こちらとあちらをつなぐ橋。使えなくなってはじめて、その存在を感じる。

  2010.03.04

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• 今日は満月。

  入稿準備完了。ほっとして床についたのは明け方。が、立て続けに宅配便と母からの電話で起こされる。思わず母に事情を説明、「ともかく眠いのだ」と訴え、「そう、おやすみなさい」と優しく応対してもらう。はははっ、こういうときだけ、娘気分。改めて床につく前に、しっかり洗濯機にスイッチオン。昨日のチリの巨大地震による津波の到達時間は今日の午後。太平洋を横断して届く大波、かかる時間も半端じゃない。お昼過ぎに再び目覚めて、情報をチェック。NHK、多分今日一日中、ニュースだろうなあ。おっと、今日は東京マラソンもあったのだった。ずいぶん浮世離れした生活してるわ。オリンピックは、チェックしてるけどね。ようやく散歩に出たのが午後6時。ご近所の古刹の鐘の音とともに出発。東の空に大きな月。おお、満月だ。ちょっと嬉しい。ワンコを連れて大型電気店へ。誕生日の夜、家に帰ったら、お古のMacG4の前に4ギガのUSBメモリーが刺さっていた。これが、ことしの夫からのバースデープレゼントらしい。せっかくのプレゼントを入稿用メディアには使えないから、改めてCDーRWを購入。ワンコ連れのおかげで、レジの女性に声をかけられる。大きな月をもう一度見たいから、あとで改めて散歩に出ようかな。少しずつ、気分がほぐれていく。さあ、あとはイベント本番に向けてダッシュ。ほかのメンバーに、早く追いつかなくちゃ。

  2010.02.28

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• けんかのあとの散歩。

  ふうう、やっとまた一つ終わったー。なんだか精も根も尽き果てたような感じ。この作業のために、休み返上だったからなあ。家族にも多大な迷惑をかけてしまった……。なんだか夫がずいぶんナーバスになっていて、出会って30数年にして初めて、怒鳴り合いになり、夫が出て行った……！かなりの衝撃。いやいや、こういうのはタイムアウトというやつで、彼は頭を冷やしに行ったんだと思う。で、そろそろこの果てしない山のような作業が終わりに近づいた頃、何事もなかったかのように夫が家に戻って来た。娘が塾に出かけたあと、夕飯前の散歩。夜の予定をドタキャンして、つきあう。切羽詰まっていたのは私だけじゃなく、夫は夫で仕事で切羽詰まっていたのだった。大きな大きな満月がぽっかりと空に浮かぶ。今月2度目の満月だね。月の光がこんなにあたたかく感じられたのは何とも不思議な光景だった。作業の途中で、待ちに待ったデータが届く。地元自治体の次世代育成支援行動計画の素案。まったく、あさってからパブリックコメントが始まろうというのに、ギリギリになって届くとは。おまけに、みなさん休日出勤じゃないの。って、休日に仕事をしているのは私もおんなじか。昨日、新政権が発表した「子ども・子育てビジョン」。「社会全体で子育てを」ですって。おまけに「少子化対策から子ども・子育て支援へ」と明記。すったもんだあって、ようやくここまできたのか。で、わが夫婦も、成り行きとは言え、怒鳴り合いになって、それでも何事もなかったかのように、ワンコと散歩をしている。一時はどうなることかと思ったけれど。さあて、そろそろ届いた資料を開いてみようかな。嫌な予感が杞憂に終わっているとよいけれど。時が満ちれば、何かが始まり、何かが収まる。

  2010.01.30

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• 散歩でのおしゃべりで一日のクールダウン。

  2日ほど散歩に参加出来なかったので、夜空を見上げる暇もなく、仕事に邁進しているかのような気分。いや、実際、邁進はしていたのだった。夫が夕飯の支度をしてくれたりすると、つい……（苦笑）。2日ぶりの夜の散歩。「闇の子どもたち」を見始めたら、夫はさっさと寝床に入っており、そのことを言うと、きっぱり一言。「観たら夜眠れなくなりそうな映画は見ない」そうでしたね。彼は映画は楽しんで観るものと決めているからね。午前中は3月のシンポジウムの講師打ち合わせで、午後は事務作業という一日だった。かなり刺激的な話で盛り上がったので、どうも気分がやや攻撃的な感じ。夫の仕事上の嘆きを聞いて、さらに、午前中の打ち合わせで出た、「ニュージーランドでは大学院を出た保育士が　子どもの保育と教育に当たっている」という話をして、二人で盛り上がる。彼の国では、大切な乳幼児期を豊かに育もうと生まれたときから、子どもにはきちんと教育を施すことを決めている。日本のように、待機児が増えて来たから保育基準を緩和してともかく詰め込むように、なんてことは絶対にない。人生の土台づくりのために、子どもたちを豊かに育むために、妥協は一切しないのだ。当然、保育に携わる人材養成もじっくりと時間をかけて、丁寧に行う。それが「大学院出の保育士」という表現に表れている。幼稚園の現場で苦労している若い幼稚園教諭を長年見て来た夫だけに、彼の国の英断に喝采するのはまあ、当然かな。そんなふうにおしゃべりをして家に着く。晩酌しながらのおしゃべりも楽しいけれど、夜空を眺めながらのおしゃべりもいいよ。今日一日のことを、冷静にとらえ直せる感じ。ちょっと遅めに家を出た日には、寝るのがさらに遅くなってしまうというところが、玉にきずではあるけれど。

  2010.01.28

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• 都心の住宅街を歩く。

  今日は暖かかったなあ。洗濯物を干すときに、既に空気が違ってた。で、嬉しくてベランダを開け放す。しばし細かな作業をしていたら、なんだかとっても蒸してる感じで、不思議だなあと思っていたら……。家を出て驚いた。小雨が降っていたみたいよ。その後は全然降らなかったけど。今日は牛込界隈で作業の日。ランチがてら出かけるときに、敢えて裏道を歩いてみる。やっぱりこのあたりは閑静な住宅街。林羅山のお墓なんてあるのよ。牛込柳町まで行こうと歩いていたら、突然、視界が開け、いきなり崖。かなりの落差があるみたい。表通りはなだらかな坂なんだけど。柳町の交差点に立ったとき、思い出した。交差点すぐのお寺の敷地内にそびえるマンション。一昨年亡くなった従妹が学生時代に住んでいたマンションだ。一度泊めてもらったことがある。思い出したら、悲しくなって涙が出た。多分おなかが空いていたことも関係あると思う。ご飯を食べたら、また気分が持ち直して、のんびりと元来た裏通りを歩いて事務所に戻る。この辺りの家々は、庭もそれなりの広さで、住みやすそう。高いビルがないので空も広い。ただし、かなり道幅は狭いけれどね。でも、ビルだらけのオフィス街よりもずっとずっと楽しい。天気の良い日は、ランチタイムに散歩、ときどき裏通り沿いの公園でお弁当を広げてみるのもいいかも。何より、お日様に当たるだけで身もこころも軽くなる。ちょっとわくわくして来たりして。

  2010.01.21

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• 夜の散歩は暖かさが身にしみる。

  「おお、今日は昨日よりも暖かい！」夫が嬉しそうにつぶやいた。そうね、毎日夜の散歩をしていると、ほんの少しの暖かさが、身にしみてありがたい。相変わらず、夜空を見上げては、星の美しさにうっとり。こんなにたくさんの星が見られるなんて、やっぱりコンタクトレンズを変えてよかった。もっとも、海辺の家に行ったら、見える星の数の多さは、こんなもんじゃない。流れ星だって、ちゃんと見える。でもでも、毎日見られることも大事よ。どんなに細くても、月は月。毎日眺めているから、気づくこともあるのだし。もっとも今夜は、今日から始まるテレビドラマが気になって、終わりのほうは駆け足。何を見るかって？もちろん海外ドラマのお気に入りの新シーズン。前のめり、暴走気味の毎日が、ようやく落ち着いて来たところ。

  2010.01.19

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• 無心で歩くと気持ちが穏やかになる。

  ともかく陽が出ているうちに散歩しよう。ワンコを連れて家を出る。行きつけの絵本屋さんを目指す。途中、先日火事のあったお宅の近くを通る。なんとなく悲しみがじわりと襲って来る。それが予感だったかもしれない。＊　　＊　　＊家を出る前に読み終えた「それでも子どもは減っていく」（ちくま新書）は、児童学者の本田和子さんの最新著作。「変貌する子ども世界　──子どもパワーの光と影」（中公新書）で、児童の世紀と言われた20世紀の日本の子ども観の変遷と、子どもたち自身の世界の変貌についてクールではあるが非常に暖かなまなざしをもって書かれていた。それが、「子どもが忌避される時代　──なぜ子どもは生まれにくくなったのか」（新曜社）では、子どもたちの現状と未来への絶望的な見通しを感じていらっしゃるかのようだったし、「それでも子どもは減っていく」の第五章「子どもの存在意義」では、非常な悲しみと怒りが伝わって来た。「子どもを生みたいとか、生みたくないとか、　そんなの、子どもに対して失礼です！」そう叫んだ、かつての広報誌編集仲間がいたが、本田さんも、同じ気持ちでこれを書かれたのではないかと感じた。これだけ少子化についてあれこれ論じられているのに、誰も、産む性である女性と生まれてくる子ども本人の視点から今の時代、今の環境というものを見ようとしない。いや、すでに女性が何をどう感じているのかは、少子化論争とは別のところで、多いに語られているのかもしれないが、「未来の納税者」としてではなく、「今、子どもである人」の側に立って、ものを見、その声に耳を傾け、発言しようと試みるおとなはいないのか？少子化とは、まぎれもなく「今、子どもである人」自身の問題であるにも関わらず。＊　　＊　　＊絵本屋さんでは、新年のご挨拶をして、年末の慌ただしい日々を話し、来月の読書会のこと、思いがけず発売中止となった雑誌の顛末などなど、話が盛り上がる。そこにあるご婦人が来店。火事でご家族を亡くされた方だった。そう、火事で亡くなった方はこの絵本屋さんの常連さんでもあるのだった。さっきの悲しみがよみがえって来る。いやいや、年末の慌ただしさを語ったせいもあるかも。しばらくは、悲しい話題とは離れていたいと、どこかで思っているんだろう。いたたまれなくなって、お店を辞す。ワンコが飛びついて来る。よしよし。今、ここまで書いて、気がついた。やっぱりどこかでちゃんと泣いておかないとダメだ。帰り道、急にこみ上げてくるものがあって、涙ぐんでしまった。かつては確かにたくさん子どもが生まれたけれど、その死亡率は高く、また無事におとなに成長して、その生を全うするのは生まれて来た子どもの半数ほどだった。それが今や、娘のように早産で極小未熟児として生まれても、無事に成長していける時代となった。「それでも子どもは減っていく」には、そんな子どもを取り巻く社会環境の推移についても触れられていて、確かに病気で亡くなる子どもよりも事故で亡くなる子どものほうが多い、でも、未熟児仲間のNちゃんは交通事故で亡くなったし、今また……。涙ぐみながら、Nちゃんのことを思い出し、さっき読んだ本の内容をも思い出し、しょんぼりしながら、火事現場のそばを歩く。無心で歩くと、気持ちは少しずつ穏やかになる。

  2010.01.09

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• おせちに飽きたらインドカレーだよ。

  新年明けて2日目。今日はなんだか暖かい。娘を授かった年にお参りしたからというだけで、母が霊験あらたかだと信じている地元の天神さまへ、散歩がてらお参りする。喪中だからお参りはしないと言っていた夫も、娘の合格祈願という理由を付けてお参り。小さな天神さまではあるが、例年、元旦には初詣客がそれなりに訪れ、お参りのための行列ができる。2日だったということもあるのか、並ぶこともなかった。犬の散歩がてらという方も多く、のんびりとした雰囲気。お参りのあと、合格祈願のお守りを購入。午後、ふたたび軽ーくご町内周辺を散歩。この休みは、こんな感じで毎日二回、日があるうちに散歩を済ませている。夜、自宅に戻ったあとは、これもまた恒例のインド料理店へ。伊丹も羽田も、平常通りの混み具合。日にちをずらしたせいかもしれない。いつも、今回くらいのんびりとした雰囲気で行ったり来たり出来るなら、ありがたいなあ。インド料理店は、昨今のライバル店の多数出店で思うところあったのか、カレーバイキングに、テイクアウトのサービスまで始めたようだ。バイキングはお得だけれど、娘が大好きなバターチキンカレーは欠かせない。ここ数日のごちそう続きの勢いで、夫曰く、「今日は3人で4人分は食べたと思う」。ま、おせちに飽きたところだから、ちょうどよかったかもね。空港に着いたときは「東京はあったかい」と少し汗ばむほどだったのに、インド料理店からの帰りは寒かった。よく晴れた夜空に、月がぽっかり浮かぶ。こんにちは、2010年。どうぞよろしくね。

  2010.01.02

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• 正月版・路上観察散歩

  新年あけまして、おめでとうございます。＊　　＊　　＊夕べは恒例の「ゆく年くる年」を見て、早々に寝てしまった。で、今朝はいつもより早めに目が覚める。昨日に引き続き、寒い！夕べ遅く、わんこが布団に潜り込んできた。そのまま朝まで潜り込んだまま。私が起き出すと、さっさと夫の布団に移る。おせちと雑煮をいただき、早速初散歩。敢えて日向を選んで歩く。昨日は六甲おろしの冷たさにたじたじとなったが、今日は幾分緩やか。震災直前に発見され、避難所暮らしの人々を温めてくれた温泉の場所が、お隣の空き地も含めて大々的に工事中。福祉センターができるらしい。温泉付き高齢者施設ってのも、いいよね。午後、一日早く帰る妹を送り出し、再び散歩に出かける。今度は、山側を目指す。改めてじっくりと歩くと、街の変わりようばかりに目が向く。もうじき１５年目のあの日がやってくるけど、３０年以上前に住んでいたものの目から見れば、未だに残る爪痕ばかりに目がいく。いや、昨日までは、ずいぶんこじゃれたレストランが増えたねえなんて感心してたんだけどねえ。ともかくきれいすぎるんだ。広島を歩いていて、きれいだなあ、きれいすぎるよなあと思っていたのだけれど、それと同じ感じ。なぜ道路幅が広く、新しい建物ばかり目につくか。そこに思いを致さないとね。工事中の山手幹線が芦屋川の下を通ることがわかって、「世にも珍しい川の下を通る線路ならぬ道路」と笑いながら歩く。このあたりも、新しい家が建ち並ぶ。ただし、かなりこだわりの家ばかり。確かに”実力”のある街。今年は、もう少し観察眼を磨きながら街を歩きたいなあ。手始めがわがまち。夜、天童荒太さんの「静人日記」（文藝春秋）を読了。何度も目頭が熱くなった。「悼む人」同様、読むと心が洗われるような気持ちになる。大切な人をいつになく多く見送った昨年のうちに読み終えておけば良かったかなあ。

  2010.01.01

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• 散歩のおかげで気分が晴れる。

  午前中から、ばたばたと書類を作成、メールのやり取りが続く。われながら、よく働いてるなあ。こんなこと感じるのは、ものすごく久しぶりだ。山のように仕事が押し寄せて来ても、なかなか感じないんだけど、なぜだろう？そんなことはともかく、年内の仕事の区切りがほぼついいたところで、所用のため外出。いい天気。それにポカポカ暖かい。（といいつつ防寒コートに手袋着用なんだけど）お日様に当たりながら歩いていたら、だんだん気が晴れて来て、帰りには、これもまた久しぶりの浮かれ気分が少々。うきうきしてると、奈落に落ちる事態が待ってるぞ。と、思わず気持ちを引き締めにかかる。こりゃあ、もしかするとよくない癖、かも。一旦家に戻り、昼食をとり、引きこもりがちで気分も落ち込んでいる娘に「散歩に行かない？」と声をかける。さっき出かけたら、お天気がいいせいか気持ちが明るくなったんだ。「いんや、いい」ぶすっとした表情で応える。あ、っそ。ワンコと一緒に昼間の散歩。さて、どこまで歩こうか。やっぱり絵本屋さんかしら？小学生も中学生も、ちょうど下校時間。小学生は2学期の作品などを重そうに下げてる。及び腰のワンコに「大丈夫」と声をかけ、歩く。絵本屋さんでは赤ちゃん連れが二組。クリスマスの絵本を選んでいらっしゃるところ。絵本屋さんに来てみたものの、年末のお休み用に天童荒太さんの新作「静人日記」（文藝春秋）が待っているし、出がけに数冊、Amazonに新たに注文したばかり。ここは我慢ですわ。のんびりと家路につく。だいぶ日が傾いて来た。明日ひと仕事したら、いよいよ仕事納めってことになるかな。夜、「なんだかつまんない」と絶賛不機嫌中の娘の相手をする。焦燥感真っ盛りって感じかな。そりゃ、受験生生活は楽しくないよね。予備校にでも通っておけばよかった？そうすりゃ、一般受験仲間が出来て今のような孤独感に苛まれることもなかったかも。でもでも、仲間がいようといまいと、これは自分自身との戦いでもあるのだからね。頑張れ！とも、ファイト！とも言わないわ。とにもかくにも、今はじっと耐えなさい。それしかないよ。こっちも黙って見てるから。受験生の母に必要なのは、今日のような精神的ゆとりなんだな。

  2009.12.24

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