やっぱり本。(改題)
今年もケーブルテレビ会社から、テレビ端子の検査をやりたいと言って来た。もろもろテンパっている最中に連絡があったものだから、断ってやろうと思った。だって、テレビ端子は本棚の裏にあるんだもの。本棚は簡単にかせないよ。が、PCでの細かな作業が要求される仕事が思いのほかさくさくと片付いたことと、本の山がいよいよ大変な状況になって来たこととで本の整理をするチャンスと捉えることにした。で、先週末はひたすら本の整理。150冊強処分したら、豪華晩ご飯が作れるくらいの収入に。しかし、どうしてこの世には、こんなに面白い本がたくさんあるんだろう。つくづく感心してしまう。久しぶりにクリストフの「悪童日記」(早川書房)を読んでみたら、思わず引き込まれてしまって、最初に読んだときには、まだ刊行されていなかった三部作を一気読みしたくなって「ふたりの証拠」(ハヤカワepi文庫)と「第三の嘘」(ハヤカワepi文庫)を購入。合間にフランクルの「夜と霧」(みすず書房)を思わず選んで通勤のお伴に。このところの「きれいごとはもういいよ」って気分にジャストフィット。フランクルの一番のお気に入りは、「それでも人生にイエスと言う」(春秋社)なんだけれどね。面白い本の山に囲まれるのは至福。さらに、本棚にどのような本をどういうカテゴリーに分けて並べるかというのも楽しみ。今回も、ほとんどラインナップを変えてしまった。相変わらず、ままならない毎日だけれど、少なくともやさぐれてはいない。山のような本たちが支えてくれている。