口だけは達者?
久しぶりに母に電話をかけてみる。元気そうで良かった。ただし本人曰く、「口だけは達者なのよね」。朗読で鍛えているから、声に力がある。滑舌もいい。それでも、2年後には股関節を人工関節に代える手術を受けるようにと、整形外科医に進言されている。確かに歩き始めに痛みを感じるらしいし、一緒に歩いているとはあはあと息づかいも荒く、何となく心配になってくる。血圧も高いし、心臓にも不安がある。「一日中、デパート巡りをしていたら、 すっかりくたびれちゃった。 やっぱり歳ね」そんなこと言ってるけど、10日間ぐらい朗読テープの吹き込みのために籠っていることもある。おまけに、来月76歳になろうというのに、徹夜も辞さない。夫に言わせれば、母と私は似た者親子ってことらしいよ。やらなきゃ、と思い詰めたら、何もかも放り出して一点集中、気がついたら夜が明けているタイプ。引きこもっていると思ったら、いきなり半日歩き回ったりする。もっとも、それは母のみで、私は毎日ワンコの散歩で1時間以上は歩いているよ。駅の階段やエスカレーターも、どんどんのぼって行くし。(東京の地下鉄って、なんであんなに階段がものすごいのだ?)20分ばかり話して、電話を切る。大事な手帳を落としてしまった、と言っていて、スケジュールや知人・友人の連絡先が分からないと、少しだけ困った風に言っていたけど、本当は、かなり落ち込んでいたんじゃないかなあ。来月76歳ということは、今年喜寿になる母=ばあば。お祝いに、カラフルなステッキでもプレゼントしようかな。