ある団欒。
今日の夕食は、夫の出張土産のきりたんぽ鍋。「一年中鍋がいい」という、いささか変わり者の娘のリクエスト。このようにあらかじめ献立が決まっている日は助かる。のんびりと本を読んでいたら、何本か電話がかかって来て中断。そのうちの1本は夫から。カエルコールは毎日のことだけど、ちょっと時間が早すぎるんじゃないの?でも、話の内容を聞いて、理由が分かった。以前、ここでちょっとだけ触れた夫が抱える懸案事項が、ほぼ解決の運びとなったのだ。そりゃあ、嬉しくて電話するよね。比内鶏の皮と脂をダシに使ったきりたんぽ鍋はことのほかおいしく、「次に秋田へ行くのは7月の終わり頃かな?」と言う夫に「また買って来て♪」と娘はおねだり。夏場は痛みやすいから、クール便ですかね?なんとなくほんわかムードの漂う中、テーブルの脇におかれていた「金の言いまつがい」(ほぼ日刊イトイ新聞)を手に取り、夫が、げらげら笑い出す。「ビール飲んで酔いが回って来たから、 ますます緩んじゃって、さ」で、自分の“言いまつがい”をあれこれ披露。「私なんて、“言いまつがい”の宝庫だもん。 ともだちにしょっちゅう投稿しろって言われてるもん」と娘も負けてない。こんなことで張り合ってどうするんだ?でも、二人とも、“言いまつがい”だけじゃなく、おバカなことをしでかす“まつがい”の宝庫でもあるね。団欒が終わり、娘が部屋に戻ったあと、夫がぼそっと言った。「なんだかくたびれちゃったよ」ちょっと、気が抜けたかな?夫の気持ちが伝わったのか、ワンコが寝床に横たわった夫の周りを跳ねる。勢い付けて、お腹にジャンプ!もうっ、あなたは軽いけど、飛び乗ったら痛いでしょ?嬉しいけれど、本当の終焉を迎えるまでは、まだまだ気が抜けないね。本当に自由な気持ちになれるまで、あと一息。ファイト!