ストッキング。
娘が苦手なものに、タイツとストッキングがある。そろそろ、どう?と買い物のついでに尋ねてみても、「あんな半端なものいらない」と素っ気ない。「それに、タイツは暑苦しそうだよ」ま、制服以外、滅多にスカートはかないから、無理強いはしないけど。そんな娘が、学校から帰るなり、「タイツ買ってください」とお願いに来た。珍しいね。小学3年生までバレエを習っていたので、タイツとレオタードにはなじんでいたが、バレエ専用のものと考えていたらしく、バレエ以外で着用しようとはしなかった。あとはスキーのときぐらいか。あの締め付けられる感じが嫌だったのかな?娘のおねだりの理由は簡単。卒業式の日は黒のタイツもしくはストッキング着用が義務づけられているのだ。この日は、ペンストライプが入ったスカートもダメで、ブレザーと同じ濃紺のスカート着用も義務づけられている。いわば、娘の学校の正装ってやつだ。早速近所のコンビニへ出かけると、黒タイツは1足のみで、あとはストッキングが並んでいるだけ。(こんなところから春を感じるね)タイツを手に取り、レジに持って行ったものの、「やっぱりストッキングにする」と心変わり。「タイツは暑そうだから嫌だ」ふ~ん。家に帰って早速試着。「ストッキングじゃ寒いかもよ」と言ってみたが、「大丈夫だよ。充分暖かいよ」と答える。なんとなく感動のないやつ。私にとってストッキングは、10代の頃のおとなへの憧れの第一歩みたいなものだったのにな。なんだかつまらない。