水を打ったような静けさの中で
昨日、卒業式が終わった息子が男子学生会館に入るべく荷物を駅の近くまで運んで合流しテレビドラマにあるような、目と目を見つめあい涙滂沱と流れる駅での惜別のシーンなどが体験できると取材精神でワクワクしていたら『ここでいいから』と息子は駅に向かってスタコラサッサと行った。私も、そこでヨヨと泣き崩れる三文ドラマの健気な母では無い。『行っておいでー』。いつもママべったりで、あれだけ面倒ばかり掛けていた息子が『自分の意思で目標に向かって確実に歩き出したのだ』。息子の自立度を、一番に祝福してあげよう。息子が居なくなった家は、本当に水を打ったような静けさで集中力が増します。心逝くまで掃除して片付けよう。(終わり)