酸味がきれいで質の高いシャブリ、ジョゼフ・ドルーアン・レゼルヴ・ド・ヴォードン・シャブリ2008
今日のワインは、フランスブルゴーニュのワイン、ジョゼフ・ドルーアン・レゼルヴ・ド・ヴォードン・シャブリ2008です。ドルーアンのシャブリ、シャブリとしてはまあまあ手頃ですが、どうかな?確か07年ヴィンテージまでは普通にACシャブリ、08ヴィンテージからレゼルヴ・ヴォードンの名前がつきました。ヴィンテージが変わって名前も変わってどうなの??キリっとしたシャブリが飲みたくて期待して購入してきました。さてお味の方は?きりっと牡蠣に合わせたい・・・、と早速飲んでみました。このワインのつくり手、ジョセフ・ドルーアンは、1756年に設立されたワイントレーディングハウスを購入して、ブルゴーニュの優れたワインのみを製造、販売することを目的としてボーヌに1880年に設立されたドメーヌです。設立者のジョゼフ・ドルーアン氏の息子であるモーリス・ドルーアン氏は、1918年に経営を引き継ぎ、ボーヌ及び近隣の付々に新たなぶどう畑を開拓、さらに事業を拡大させたのだそうです。現在の社長、3代目のロベール・ドルーアン氏は、1957年に事業を引継ぐと、「ミュジニー」「グリオット・シャンベルタン」「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」「ボン・マール」「グラン・ゼシェゾー」など、コート・ド・ニュイ地区の名だたるぶどう畑を次々と拡張、1968年には、「レ・クロ」「ヴォーデジール」などのグラン・クリュを含む、幾つもの優れたぶどう畑が購入したそうです。ドルーアンでは、1976年より除草剤などの化学薬品は一切使用せず、1988年にはエステートマネージャーのフィリップ・ドルーアン氏により、本格的なビオロジックへの転換を終え、1990年代よりビオディナミに取り組み、畑は、伝統的な鋤(すき)を使って耕され、肥料も野菜で造った天然の堆肥を使用してるそういます。ぶどうの様々な病害や害虫などの対策には、天敵である捕食動物やバクテリアを使い、ポリシーである純粋なテロワールの表現として行うそうです。収穫は、すべて手摘みで行い、小さな箱に入れて輸送、ぶどうを傷つけないために、大きなコンテナは使わず、極めて手間のかかる作業をするとのことです。搾汁の前には、ぶどうの房を厳選する最終チェック、そのまま搾汁するのか、あるいはぶどうの梗を取り除いてから行うのか、その決断もぶどうの状態をチェックして実際にテイスティングをした結果決定するとのこと。醗酵では、自然の酵母のみで行うのだそうです。こうしたこだわりを持ち、現在ではブルゴーニュを代表するドメーヌ、ネゴシアンとして世界的スケールで活躍、自社ぶどう畑は、現在、シャブリからコート・ドールにかけて65ヘクタールに及び、1988年には、アメリカオレゴン州のウィラメットバレーに、ぶどう畑と、完全にグラヴィティ・フローを追求した8階層のワイナリーを持つ「ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン」を設立、新大陸への進出を果たし、その地位と名声を世界的に高め、質の高いワインづくりを続けているそうです。今日のワインは、自動温度管理されたステンレスタンクの中で発酵を行い、MLF発酵温度は20℃、ステンレスタンクにてデブルバージュ後、天然酵母により発酵を行い、ステンレスタンクで7~8ヶ月熟成を行って仕上げられているそうです。使用のぶどう品種:シャルドネ綺麗なイエロー、輝り、艶がある感じです。花の蜜やミネラルも香り、ハーブを思わせる爽快さも感じます。味わいは、ライムやレモンを思わせる柑橘系の爽やかな酸味をしっかりと感じます。青リンゴやなしの果実味を感じますがキリっとした酸味でちょっと控えめ。茎の青さも感じ、若々しさを感じるくフレッシュなシャブリです。しっかりとしていてきれいな酸味が印象的。すっきりとしたシャブリです。【コスパ評価】★★ コストパフォーマンスは良いです。十分納得できます。【思入度評価】☆☆ 酸がきれいなので良いです。酸味、キレの良いシャブリ、おいしいです。てんぷら、カルパッチョ、お寿司などに合います。和食に合わせやすいです。シャブリ レゼルヴ・ド・ヴォードン[2008](白)メゾン・ジョゼフ・ドルーアン