ボルドー、サン・テミリオンの町
2年ほど前に、以前お世話になったシャトーのオーナーに挨拶に行くため、パリの空港から車をとばして6時間で、ボルドーに行きました。さすがに6時間でボルドーはきつかったです。TGVでも3時間かかりますから。メドックに滞在していた頃、何度か行きたいと思っていたのに結局行かずじまいだったサン・テミリオンですが、今回は、どうせ次の町に行く通り道だから寄ってみようかと・・・っていうことで、今回やっと実現できました。ちなみに、サン・テミリオンはボルドーから約1時間、35kmほどはなれた場所にあります。 サン・テミリオンのワインに関する歴史は古く、紀元2世紀に古代ローマ帝国によってこの地にぶどうが植えられたそうです。中世以来ぶどう栽培やワインの醸造が盛んになりました。町の名は、8世紀にこの町の洞窟に隠居した、聖エミリオにちなんでいるそうです。そしてエミリオに付き添っていた僧侶たちがワインの醸造を行うようになり、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途上にあるサ・ンテミリオンは、巡礼の途中で立ち寄った旅人たちの間でワインの味が評判となり、ワインの町として知られるようになったそうです。現在、このサン・テミリオンはユネスコ世界遺産として、登録されています。 教会の前の広場に車を止め、町の中心部へ向かうと、ちょうどお祭りだったらしく、中世の衣装を身に着けた人たちがいました。きれいなひときわ目立つ衣装をまとった女の子が音楽に合わせて軽やかに踊っていました。町は歴史を感じる石造りの建物で、時間を感じさせる建物には何か、いろいろな物事の重みを感じるような気がました。でも、日曜の昼下がりで、町の中心、レストラン街は屋外のテーブルで楽しそうにおしゃべりをしながら食事を楽しんでいます。いわゆるお土産屋さんも観光客でいっぱいです。ちなみに、このサン・テミリオン、ボルドーの中でも一番ヴィンテージワインが揃ったお店が多いのも嬉しいです。生まれた年のワインなども手軽な値段で簡単に見つかります。さて、何か食べたいな、と思いながら町をうろうろ。でも、どこのカフェもいっぱいだったので、有名な焼き菓子のカヌレ・ド・ボルドーを買って高台からレストランを見下ろして食べました。カヌレ型を買って帰りましたので、(もちろん現地でのレシピもゲット)今度紹介しますね。このカヌレ・ド・ボルドーですが、ボルドー滞在中、オーナーのマダムは正式にはカヌレ・ド・メドックよ!といっていました。どちらが正しいかはわかりません。