最終日は1kgのアニョ(羊肉)
さて、あっと言う間に最終日な訳ですが、心残りがないように、子羊(アニョ)の足を一本買ってしまいました。重さは約1kgで12ユーロ・・・まぁ、安いって言えば安いのですが、足1本を大人2人+5歳児で食べきれるかどうか・・・と、言う訳で、ガッツリ!でも、さっぱり食べられる料理って何だろうと考えたあげく、行き着いたのは単なる”塩ゆで”にしてみました。付け合わせは、ラディ・ノワール(黒大根)とニンジンだけ。これまで何回かフランスに来ていますが、マルシェを覗いて不思議だったのがラディ・ノワール、日本の大根って瑞々しさが命って感じですが、こちらの大根はシワシワ、それも黒ときたもんで、こんなのどうやって食べるのだろう・・・と思っていたのですが、まぁ、大根ですから煮てみればなんとかなるだろうと思い、子羊と一緒に煮込んでみました。大鍋で煮込むこと約半日、浮き出るアクをすくっては捨て、を繰り返すうちにアパートの中はシェーブル(山羊のチーズ)の臭いで一杯・・・と言えば聞こえが良いですが、けもの臭いっぱいですがモンゴル料理のような野性味一杯の煮込みになりました。ワインをあけて乾杯!!といいつつ目の前には大皿一杯の肉の塊!これをどう食べきれるか若干不安になりながらも、マスタードと塩を振りながら食べると、肉は柔らかく臭みもなくウマーって感じです。ラディ・ノワールもダシをすって柔らかくなっていますが、日本の大根の様に土臭さがなく、ホロリとくずれる感じ・・・なぜか1kgもあったはずの肉の塊をペロリと食べてしまいました。ガッツリのお肉もさっぱりと調理すると食べられるようです。と言うわけで今日のメニューです。スーパーで買った2ユーロくらいの鴨のレバー・ムースまあ普通においしいです。アルザスのワインに合わせていただきました。これが、アニョとラディ・ノワ-ル、にんじんの煮込み。あくがすごかったです。とってもとっても出てくる!!でもさっぱりおいしいお肉に、多少、羊の匂いがあるのでマスタードをそえていただきました。コクのあるお肉です。もう1度食べたくて塩茹で鴨のもも肉です。キャベツとくたくたに煮込んでみました。さっぱり、コクのあるおいしいお肉です。添え物はトマトを練り込んだパスタです。ボンヌママンのマロンクリームでつくった、はっとひらめいた、塩キャラメルならぬ、塩マロン!塩マロン・タルティーヌ。最近日本にもあるパン屋、ポールのパンのフルートにボンヌママンのマロンクリームを塗って塩をかけてみました。デザートに。これは結構いけます。かなり気に入ってぺろりと食べてしまいました。あまってしまうなと思われたマロンクリーム、きちんとおなかに入ってしまいました。さて、この1週間食べてみたいものを思うまま食べました。アニョを食べてみて、今回はジビエは試せませんでしたが、動物の臭さ、ジビエの独特さも少しは感じたようなきがします。日本のお料理にはない独特の臭みで、食文化の違いも感じたように思います。それにしてもこれからダイエットに挑まなくては、という怖い現実!!でもとても楽しい1週間でした。