シャトー・ディッサンと同じ醸造方法でつくられるワイン、ムーラン・ディッサン2007
今日のワインは、ボルドーのワイン、ムーラン・ディッサン2007です。このワインはだいぶ前から知っていましたが,ラベルが変わってシャトー・デッサンのラベルと同じ色、高級感が増した?中身も質上がったかな?と、購入してきました。07のヴィンテージです。ローヌやチリ、イタリアなど08ヴィンテージが普通くらいになっている中ボルドーは07は早いイメージ。デキャンターをして飲んでみました。このワインをつくるのは、マルゴー、カントナック村のグラン・クリュ第3級格付け、シャトー・ディッサンです。シャトー・ディッサンはメドックの中で最も古いシャトーのひとつで、1152年に、後のヘンリー2世とエレオノール妃との結婚式に使われたワインと言われているそうです。14世紀には、現在のシャトーマルゴー(ラ・モット・マルゴーと呼ばれていたとのこと)と並ぶ2大シャトーで、15世紀には゛シャトー・デオポン”と呼ばれ、その後はセギュール家、サリニャック家そしてヴェルニュ家の所有と移っていったそうです。その後17世紀にエスノー家の所有になるまでさまざまな人の手に渡りました。現存するシャトー・ディッサンの建物は、エスノー家、シュバリエ・エスノー氏によって建設されたものなのだそうです。この建物は、堀で囲まれ城塞のような石壁をめぐらせ、中世領主の館の面影があり、メドックでも最も古いものとされています。その後ギュスターヴ・ロワ氏の所有となり、1885年の格付けでは、3級に選ばれるなど、約50年間は評価の高いワインがつくられていましたが、第1次世界大戦直前にロワの子孫によって売却されてからは、評価が低迷、そして1945年に現オーナーのクルーズ家が所有権を獲得してからは、設備と畑の改善に取り組み、質を向上させます。1994年より3代目オーナーのエマニュエル・クルーズ氏がシャトーに加わると、1995年から大規模な投資を行い、この10年で目覚しい躍進を遂げているそうです。ムーラン・ディッサンは1870年代にギュスターヴ・ロワ氏がシャトーのセカンド・ラベルとしてつくったのが始まりで(ちなみにシャトー・ディッサンのセカンドは「ブラソン・ディッサン」)、ムーラン・ディッサンの畑は「シャトー・ディッサン」と道を挟んだ隣に位置、粘土質の土壌で、名前に由来するムーラン(風車)が畑の右側に見えるそうです。シャトー・ディッサンが所有する52ヘクタールの畑のうち、11ヘクタールがムーラン・ディッサンの畑で、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ30%の比率で栽培されているとのことです。今日のワインは、このシャトー・ディッサンのつくる、ボルドー・シュペリュール、新樽使用率30%で16ヶ月間樽熟成を行い(ディッサンは50%で18ヶ月間とのこと)、シャトー・ディッサンと同じ醸造方法でつくられているそうです。使用のぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%。鮮やかなルビー色のエッジ、ドライのブルーベリーやカレンツ、プルーンの果実香、ロースト香やナツメグやシナモンのスパイス香、なめし革の香りも感じます。凝縮感のある果実味、香り同様、ドライのカレンツ、プルーンなどの果実味、ロースト香も感じ、シナモン、ナツメグ、ヴァニラのスパイス、タバコの香り、紅茶のニュアンスもあります。複雑な香り、凝縮感のある果実味でボディあり、タンニンきれいに溶けこみ、まろやかで深さもありしっかり飲みごたえのあるワインです。【コスパ評価】★★価格以上のパフォーマンスがあります!十分納得できます。【思入れ度評価】☆☆あと半分☆ 価格を考えれば美味しいです。デキャンタして開いて味わえました。また購入するつもりです。ステーキ、ビーフシチュー、シンプルに塩で食べるカルビ、牛タンのソテーディッサンの造るお値打ちボルドー!ムーラン・ディッサン[2007]【smtb-k】【ky】【YDKG-k】【ky】