とある春休みの話し
「もうすぐ、春休みだ!!」そんな話しをなにげなくしていると、課長がこう言った。「それやったら、夜勤も手伝うてや」「最近な、忙しいねん。頼むデ」というわけで、急遽、決まった夜勤のバイト。佐川急便に夕方5時に出社、いつもなら10時には帰る。春休み期間中だけ、翌朝の8時まで15時間の連続勤務。時給1000円。一日で1万5千円になる。もちろん、一番忙しいのは、夕方から9時過ぎまでだが、夜は夜で、それなりに忙しい。人手も少ない。休めない。他にも何人ものバイト君がいるにはいるが、数日でダウンする者が続出する。夜中にいなくなる。探すと、トイレで寝入っていた。夜なか中、荷物の山と格闘して、汗ぐしょぐしょになる。これが結構に気持ちいい。さらさらと汗が流れる。朝陽が高く上る。荷物も高く積まれる。ドライバーのお兄ちゃん、おっちゃんらが出勤してきて、「おーっ、おはよう。ご苦労さんやな」「きれいに整理してあるで、助かるわーーー」その言葉で報われる。都合、1ヶ月間、夜勤を続けて、手取りで24万円也。佐川急便には、2年間、お世話になった。その頃の私が一番、男らしかったような気がする。居候していた友人の下宿に帰る。友人と朝食を食べる。友人は、飯を喰ってバイトに出る。バイト、バイトの学生時代。今から思えば、楽しいことばっかりのように思える。不思議ですね。記:とらのこどもにほんブログ村