Last Dance はふたりで。。。
ソロで激しく踊るのもいいけれど、気持ちのいいのは、ペアで踊るほうがいいのだろう。動と静、一人のときより大きく跳んで、ターンして、安心して倒れこみ、受け止めてもらえる。息の合ったふたりゆえに、激しさもなお燃え上がる。冬なら、氷の上を滑るように流れるラインの美しさ。冬の前のラストダンスは、谷筋から山上へと駆け上がり、そのまま大空の上へ爆発してまるく盛り上がる白い入道雲。今年最後の乱流、乱雲は、冬の前のご挨拶だ。春一番で始まった、夏の気団はもうすぐさようなら。夏の気団と、冬の気団がともに踊るのは、激しさがあるけれど、すこしせつなさもあるようだ。やがて、冷たい冬の雨が降ってくる。みんな言葉に出さないけれど、みんなが知っている。やがて、冷たい冬の雨が降ってくる。だから。。。ね。。。記:とらのこども 霧煙る冬の雨の中には、赤い傘が似合うと思う。 待ち合わせの多い、師走の夜。 赤い傘を見つけて、駆けて行きたい。。。 Last Dance はふたりで。。。