イギリス的
昨日夫はイギリスに行き、今日帰ってきた。仕事関係の話をするためのはずが、いつのまにかクリスマスショッピングをしてくることに目的がすりかわっていた。普段、1泊の時は、手荷物だけで行くのだが、昨日は、大きなスーツケースを持っていった。中味はほとんど空だった。約4ヶ月前にイギリスに行った時は、マーマイトとかマーマレードとか、ドイツではなかなかお目にかからない「イギリス的」なものをたくさん買いこんできて、家族の不評を買っていた。マーマイトもマーマレードもまだかなり残っているので、「ショッピングリストを提出してね。」という夫に対し、「お願いだから、何にも買ってこないで!」と頼んだ私。今日の昼ごろ帰ってきたのだが、スーツケースには、「Heavy」というタグが付けられていた。 なんと夫は、「クリケット」一式を買ってきていた。木製のクリケット用バット、ボール、それに、グローブ、プロテクション・・・・・。「ドイツでクリケットをする人なんていないよ!」と言ったら、「だから、買ってきたんだよ!」とうれしそうに言われた。賢浩は、「僕がパパとするもん!」と大喜び。でも、賢浩はクリケットがどんなスポーツか知っているとは思えないけどなー。夫は、ほぼ毎日ジョギングをしているのだけど、時々ラグビーボールを持って出かける。近所の空き地で1人でラグビーボールを蹴っているそうだ。それで泥だらけで帰ってくる。大人のすることとは思えない。たまに、賢浩と出かけて一緒にラグビーをすることもある。だけど、夫は別にラグビーが上手なわけではない。それなのに、ラグビーボールなんて、わざわざインターネットでイングランドやオールブラックルの公式ボールを注文しているのだから相当な変わり者。以前私が、「クリケットって、観戦していてすごく退屈なスポーツだよねー。」と言ったら、「それは、君がルールを知らないからだよ。クリケットは本当に面白いスポーツだ。」と反論された。 夫はイギリス生活が長く、青春のほとんどをイギリスで過ごしたせいか、食べ物にしろ、スポーツにしろ、作家にしろイギリス的なものがとっても好きなようだ。でも、夫の持つ「イギリス的」と私の持つ「イギリス的」のイメージはかなり違うので、夫に理解を示すことがなかなかできない。