Aureola by K. Motozawa
照明をいろいろ見て歩いても、結局最後はヤマギワで選ぶことになるんですよね。ウチの照明器具はほとんどがヤマギワで買ったもの。リビングには今流行の小ぶりなペンダントを3つ垂らしたいと思っていました。レールを買ってついでにスポットライトを追加して壁を照らし、そこに絵を飾ろうと計画。結果として、スポットライトはすぐ近くの壁を照らすのはいいけれど、遠くを照らすのはダメだと悟ったのでした。光線の方向を横切ると光が目に入って、まぶしくて仕方ないのです。近くの壁のかなり上を照らすようにしか設置できませんでした。スポットライトがレールの一方の端にだけ2つついているのはそのせい。きれいな曲線に加工されたスレートから漏れてくる「不均衡な光」が美しい。60年代の日本人デザイナーによる作品だとか。今になって時代がデザインに追いついてきた感じですね。リビング・ダイニングの空間にも変化が生まれます。実は照明の配線電源がテーブルの真上に来ないので、移設工事をしました。小ぶりな3連ペンダントだから、ジャンピングさせずに天井から真っ直ぐテーブルの中心に垂らしたかったのです。ヤマギワの店員の説明では、簡単そうに聞えたのですが、実際の工事は2時間ほどかかりました。40センチばかり斜めの位置に移設して、もとの電源にはメクラプレートをつけました。移設工事自体は8000円(税別)と、かかった時間から考えると安すぎるぐらい。職人さんがいうには、「天井がスカスカの家(そんな家がイマドキあるのか!?)なら簡単なんだけど、ここは二重天井で断熱材も入っている。しっかり作ってる分、やりにくい。移設先まで20センチぐらいなら簡単だったんだけど…」。さらには、「同じような移設工事で、ほとんど隙間がなくて1日かかったことがある」というような話も。移設先の穴を天井にあけるときは、「これで今日のオレの運命が決まる。通るか通らないか」などと、聞いてるほうもかなりビビるようなセリフで、大丈夫か!? と思ってしまいました。上記の移設費用のほかに、ダクトレール取り付けに1200円。ペンダントに1200円X3、スポットライトに500円x2、出張費に1200円と、細かく積み足して、結局合計では、税込みで16,065円に。電源移設に比べるとペンダントなんてほとんどカチッとはめるだけだし、スポットライトも傘のところを組み付けてはめるだけなので、ちょっと割高な感じですが、1人でクルマできて、2時間以上かけて工事+取り付けするわけだから、トータルとしては、「まあ、そのくらいは取らないとね」という値段なんだと思います。しかし、作業時間が2時間ちょっとで16,065円と、合計で考えれば十分なお金を取っていると(私は)思うのだけど、「あ~、よかった。通って!」とあたかも大仕事でもなしとげたかのように言う態度(だって、ヤマギワでは「できます」と言われてこちらは買ってるわけですし)、加えて「(4000円の)お釣りないんで、細かいのないですか?」なんてのは、プロとしてはどうかな、と思いましたね。