台湾軍と旧日本軍
昔、中国に蒋介石さんという人がいました。この方、政治家としては優秀な人でしたが、軍人としては「?」の部分があったとは思います、でも、先見の明は有った人だと思います。日本が終戦を迎えた後、中国は再び内戦となりました。そして、蒋介石さんは共産党との戦争に敗れ、台湾へ亡命しました。この時、日本軍との戦争の中で共産党よりの考え方であった“張学良”さんという人を意見の対立から逮捕していたのですが、その人も台湾へ連行して幽閉してしまいました。張学良さんも、とても優秀な人だったので敵にまわす事は危険と判断しての事だったのでしょう。(意見の対立というのは日本軍と戦争をしていた時に、蒋介石さんは日本軍よりも先に共産党軍を潰すべきであると主張したのですが、張学良さんは共産党軍と手を組んで日本軍と戦うべきであると主張しました。蒋介石さんはよほど共産党が嫌いだってのでしょう、張学良さんを捕まえてしまいました)台湾へ亡命した後、独立国として新政府を建てて初代総統となりました。けれど、中国共産党が攻めてきたら台湾をぶん取られてしまう。という不安がありました。そこで蒋介石さんは台湾の軍隊を少人数でも大群を撃ち破る旧日本軍のような軍隊に創り変えよう、そのためには日本人の協力が不可欠と考えました。蒋介石さんの行動は早かった。台湾軍を旧日本軍のように創りかえるべく旧支那派遣軍総司令官だった人に連絡を取り、台湾の軍事力強化をするの協力を依頼しました。そして優秀な元将校達が約10数人、台湾へ渡りました。けれど、これは密航でした。10数人の元将校の人達は台湾軍の将校を養成するための学校を作りました。それが、知る人ぞ知る「白団(パイダン)」です。団長は白○亮さん(日本人)です。白団と命名したのは蒋介石さんです。毛沢東、率いる共産党が赤なら、こちら(台湾軍)は白○さんの白を貰って「白団」、白でいくと言ったそうです。それから、蒋介石さんは軍事面の全てに関しての権限を白○さんに任せました。こうして長来に渡って旧日本軍元将校の白○さんは白団の指揮をとる事となりました。それと共に旧日本軍人の心得も台湾軍人へと引き継がれる事と成りました。追伸ですが、蒋介石さんは軍人としては、とても「?」な人なのですが政治家としてはピカ一だったので、この時、日本が技術立国、経済大国になる事を見通していたのかもしれませんね。私の個人的な感想ですけど。