美術館コンサートが一番良かったよ!
高校時代の男声仲間でのミニ同窓会で。色々音楽談義が弾みます。そこで、「あれっ」と思ったことは、オカリナ・コンサートで、いちばん良かったのは、どのコンサートだったか、お聴きした時の、皆さんの答えでした。演奏者としての、「良かったコンサート」と、聴衆としての「良かったコンサート」が、果たして一致するものかどうか、知りたかったから、です。皆さんの答えは、演奏者としての答えとは一致せず、岐阜県美術館での、『オカリナとハープとピアノのコンサート』だったのです!!「あの大理石で囲まれたホールの音響が素晴らしく、オカリナとハープのアンサンブルが、最高に良かったよ!」と皆さんおっしゃるのです。まだ演奏活動を始めて、それほど経験を積んでいない頃で、音響もオカリナだけで、マイクも使わず、生のオカリナの音色をお聴きいただきたくて、演奏したのが、皆さんに受けたようです。美術館のホールの音響は確かに素敵でした。そういうものなのか、とつくづく思いました。聴衆の評価は、一生懸命、オカリナの音響に凝って、コンサート会場も演奏者から見て、いちばん良い演奏が出来た、と思っているコンサートとは、違っているのです。