ソメイヨシノの誕生秘話
先週のNHKの朝ドラ、『らんまん』で、桜の接木で未来につなぐ、というお話があり、ソメイヨシノのDNAのことを、思い浮かべました。私達を楽しませてくれる毎年春のソメイヨシノも、やがては風と雨でみんな散ってしまい、赤みがかった黄緑の若葉が、移りゆく生命の息吹を、感じさせてくれます。ソメイヨシノはこうして散るから、来年の春が楽しみなのですね。ところで、ソメイヨシノは、どのようにして生まれたのでしょうか？実はソメイヨシノは、エドヒガンザクラとオオシマザクラが交配して出来たのですが、自然交配して誕生したのか、人工的に交配させて出来たのか分かっていません。少なくとも江戸時代には、園芸品種として出来ていたようです。エドヒガンザクラは花の後に葉が出て、花弁が小さいのに対して、オオシマザクラは葉と花が同時で、花弁は丸みを帯びています。この二つの交配によるソメイヨシノは、いいとこ取りをした、と言われています。ただソメイヨシノは自然には増えません。取り木か挿し木、あるいは接ぎ木によって増やすことができます。通常は、土に植えて発根させる挿し木がほとんどなのだそうです。したがってDNAは全部同じ、ということになります。
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