紅まどんな
知人から、『紅まどんな』というハッサクくらいの大きさで、きれいなだいだい色をした、素敵な柑橘類を頂きました。もちろん初めて知った名前なので、早速そのルーツを調べてみました。『紅まどんな』は、『媛まどんな』とも呼ばれるように、愛媛で創られたミカンで、南香を母とし、天草を父として交配。ミカンとオレンジを交配して、2005年に品種登録されています。では、紅まどんなの母、『南香』はどうして生まれたのでしょうか?『南香』は三保早生とクレメンテインの交配で1970年に生まれたミカンです。一方、紅まどんなの父、『天草』は、というと清美タンゴールと興津早生ミカンを掛け合わせた品種に、ページオレンジを交配して誕生した約200gの大きさのオレンジだそうです。この「清美タンゴール」は、アメリカのオレンジと温州ミカンから生まれています。更に興味深いのは、『南香』の母、『三保早生』は、「宮川早生」に、なんと「カラタチ」を受粉させて生まれたミカンなのだそうです。この『宮川早生』は、温州ミカンから生まれたものです。つまり、『紅まどんな』は、何代もにわたり、交配を重ねて生まれた混血ミカンですが,途中で『カラタチ』を受粉させるところが、とても興味深く思うのです。ちなみに皮は薄いですが、きれいに剥け、味はとてもジューシーで、甘いです。