吹くたびに新しい発見〜精霊の踊り〜
とても大切にしているグルックの『精霊の踊り』。吹くたびに、ここはどう吹くのが、いちばん情景をよく表現出来るのだろうか?繰り返しをしている演奏と、そうでない奏者がおられるけれど、どちらの吹き方が、似合っているだろうか?ここでは、trをしている奏者と、そうでない演奏とは、どちらの吹き方をしてみようか?いちどは決めたはずなのですが、何回も吹いて、何回も演奏を聴いて、何回も修正しては、また元の吹き方に戻ったり、これぞ、と絶対的な吹き方が、定まらないのも、この曲の難しさであり、楽しさでもあるのです。今日はこの吹き方で、吹くことにします。あのメロディの、12個の32分音符が、下から上に上がってゆくところ、そして、哀しみに打ちひしがれているところ、その哀しみがやがてクライマックスになるところ。ヒロミチオカリナのアルトC管で、心ゆくまで吹き続けています。