午後6時15分に入館
上野の国立博物館に向かって、歩いていくと、年配の二人の女性連れのお一人が、話しかけてこられました。「『国立故宮博物院展』に行かれるのですか?」「ええ、あの期間限定の『翠玉白菜』を是非観たいと思いまして。」「私達、午後2時過ぎに入って、4時間並んだのですよ。とにかく入館したらすぐ『翠玉白菜』を観る列に並ぶことですね。」「ご忠告、ありがとうございます。」こうして国立博物館に入館したら、もう既に長蛇の列。でも閉館に近かったので、20分くらいで、『翠玉白菜』にお目にかかることが出来ました。その美しさ、清潔さ、可憐さは、どう表現すれば良いのか分りません。ちょうど大阪万国博で、長い時間待って、やっと観ることが出来た『月の石』にお目にかかった感激に似た感激でした。興味深かったのは、その白菜にとまっているキリギリスとイナゴの見事な出来栄えです。