徳川家康 ” 遺訓 ”
私は 若い頃、織田信長にあこがれた。いまは、徳川家康。私のふるさと栃木県には日光があります。”日光を見ずに、結構と言うなかれ”といわれております。日光東照宮には、陽明門という豪華絢爛な門があります。門の柱のうち、一本が逆さまになって建っている。柱の模様も逆さま、違和感があり、完全、完璧な門ではない。間違って、逆さまに 取り付けてしまったわけではない。 ”間違いを知っていて、あえて 逆さまに取り付けられているのだ。”その理由は、徳川家康の遺訓からきている。”人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くがごとし。 急ぐべからず。 不自由を常と思えば 不足なし。 心に 望みおこらば 困窮したる時を思い出すべし。 堪忍は無事長久の基(もとい)。 怒りを敵と思え。 勝つことばかり知りて 負くることを知らざれば、 害 その身に至る。 己を責めて、 人を責めるな。 ”及ばざるは、 過ぎたるに勝れり ”通常、”過ぎたるは、及ばざるが如し”という言葉が一般的な中で、家康は、及ばないほうがいい。と あえて言い切っている。ゴール前で 気を抜かないために。。。フロンティア・スピリットを持ち続けるために。。。子どもの頃から、青年期にかけて、今川義元のもとで人質としてすごした彼ならではの姿勢だ。おそらく、彼が 若い頃、人質として苦労をしなかったならば、後に天下を取ることは無かっただろう。と言われている。