本田宗一郎 ”第8話 ”コンセプト”
少し前の話。日産を立て直したカルロス・ゴーンが、まだ、タイヤメーカーのミシュランに在籍していたころの話だ。カルロスゴーンにとって、日本の自動車メーカーは、大事なお客さんだった。カルロス・ゴーンの話によると、日本の自動車メーカーは、同じ国、同じ製品をつくっているにもかかわらず自動車に対する考え方が、まったく異なるものだったと話している。たとえばトヨタは、新車のテスト走行時、様々なデータを収集し、理論的、合理的に判断する会社だった。一方、ホンダはどうかというと。。。とにかく車を運転し、”車の乗りごこち”、”フィーリング”といった数字には現れない、感性をとても大切する会社だと感じたそうだ。”運転していて楽しい”ということがホンダ車にとっては一番重要だった。あまり知られていないが、ホンダには、社長室は存在しない。。。本田宗一郎のことばを紹介したい。”コピーしていては、いつまでたってもだめだ。 みんなのやらないことをやった。それだけだな 日本一になるなどと思うな。 世界一になるんだよ。 欲のないのは、きれいで強いんだ。 約束した以上、 どんなことがあっても行く。”。。。こんなことを書くと、蓮舫(れんほう)さんに怒られるな、なんたって本田宗一郎さんにとっては一番、一番以外は、最下位と同じことなのだから。 つづく