佐用町のシャクナゲと上郡町のチューリップ
4月25日、兵庫県佐用町の播州平福しゃくなげの里と上郡町の光都チューリップ園に行った。しゃくなげの里は数年ぶりに行ったのだが、駐車場が増えて立派になっていた。入口付近には濃いピンク色のシャクナゲがずらりと並んで咲いている。順路と書かれた矢印に従い、展望台1を目指す。緩やかな坂道を上っていくと、白っぽいシャクナゲが目につく。傷んで黄色っぽくなっているものも多いが、きれいな花も半分ほどある。 展望台1から見下ろすと白や淡いピンクのシャクナゲが斜面に並んでいるのがよく見える。ここから展望台2方向へ進む。淡い色の花はきれいに見えるのでついつい選んで撮ってしまう。 展望台2からは新緑のモミジもよく見える。日本シャクナゲが咲いているこのゾーンは、見頃を多少過ぎているが、まだきれいである。しかし、暑いのか葉がだらんと垂れ下がってしまったものもある。引き返し、展望台3に向かう。展望台3と4の周辺はつぼみがほとんどである。特に展望台4から見える西洋シャクナゲのゾーンはみんなつぼみで、日本シャクナゲと西洋シャクナゲでこんなにはっきりと開花時期が分かれるとは思わなかった。道は二手に分かれるが、せっかくなのでうぐいす小屋を経由して下りることにした。イノシシよけの網がところどころに張られている。数年前はもっとヒノキの香りがしたのだが、今回はそうでもなかった。うぐいす小屋は建て直されたのか、新しそうに見えた。小さな屋根があり、壁は2面しかない。この周辺には豪雨の爪痕が今も残っていた。通行止めの道もあり、崩れた斜面が見える。一部は修復されて小さな苗木が植えられ、けなげに花を咲かせている。再び展望台1を過ぎると、つきあたりに赤いシャクナゲが1本だけあった。 法師塚の周辺には白や淡いピンクの花が多い。 中央にかなりの古木らしきイチョウがある。こちらは葉が出てきたばかりである。この下にもシャクナゲがたくさん咲いている。踏み跡をたどって下りてみた。入口付近に咲いていたのと同じ濃いピンクの花である。 コンクリートの道まで出てくると、エナガの鳴き声がした。周辺の木々を見てみると、てっぺんに1羽止まっている。エナガではないと直感し、カメラでズームしてみると、そいつはのんきに羽づくろいをしていた。撮ろうとした瞬間、そいつは首を思いっきり伸ばし、喉元をひくひくさせながら大声で鳴いた。ホーホケキョ。慌てて家族に教え、一緒に写真を撮りまくった。ウグイスは人の気配がするとすぐに逃げてしまうことが多く、はっきりと全身が見えたことはほとんどない。興奮する我々に気付いていないのか、ウグイスはご機嫌である。 しばらくすると、やっとわかったらしく、ひょいとこちらを見下ろした。 逃げるかと思いきや、再びのんきに鳴く。 急に飛び立ってしまったので、どうしたかと行方を追うと、我々が立っているすぐ側の木に止まってさらにホケキョ。天気がよく暖かいのでよほどうれしいのだろう。上機嫌のウグイスに別れを告げ、駐車場まで戻って振り返ると、左側に濃いピンクの花がずらりと並んでいるのが見えた。 まだ時間があるので、光都チューリップ園にも行ってみることにした。広い敷地内には駐車場が何ヶ所かあるが、どれもほぼ満車である。運よく出る車があったので、なんとか止められた。入口に近い円形の花壇には黄色やピンクなどのチューリップが咲いているが、見頃を過ぎているものが多い。ぐったりしているもの、花が開ききってだらっと垂れたものもちらほら見られる。濃いピンクの花の中にたまに白っぽいのがある。 オレンジ色は比較的元気である。 白に黄緑色の筋模様が入った品種はきれいに見える。撮り損ねたが、これの黄色と黄緑のバージョンもあった。 この奥にもう1つ花壇があり、物見台が設けられている。ところが、こちらはかなりくたびれており、ぐったりと地面に伸びてしまったものが多い。遠目に見るときれいに見えるかもしれないと、一応、上がってみた。遠くから見ても駄目なものは駄目である。赤は傷んでいるのか、小さな斑点が無数にあるものがほとんどだった。きれいなのを選んでパチリ。 1か所だけほとんどつぼみしかない花壇があった。濃い紫だけが咲き始めている。チューリップの数はかなり多いのだが、見頃を過ぎていたのがなんとも残念である。覚えておいてまた満開の頃に行ってみたい。