神鍋溶岩流と植村直己冒険館
昨日の続きである。5月3日、GWの家族旅行3日目は兵庫県豊岡市(旧日高町)の神鍋高原の地図を片手に神鍋溶岩流を見てまわることにした。14時16分、八反の滝の道標に従うと民家に囲まれた一角に車3台分くらいの駐車場と案内板があった。傘をさして小さな石が埋まった落ち葉の積もる道を下る。14時19分、八反の滝が見えた。14時26分、滝の前まで来た。滝壺は広く、落差24mの滝は雨で増水し勢いがある。振り返ると小さな木製の橋が見えた。たもとの岩は水没している。大きな岩に打ち込まれた金具に足をかけて飛び移れば橋の上に立てるが、これ以上増水すれば戻れなくなるだろう。14時35分、引き返す。14時40分、駐車場に戻った。俵滝は場所がよくわからずあきらめた。後日調べたところによると、道の駅神鍋高原に車を止め、栗栖野郵便局に向かうとバス停辺りから川に向かう道があるようである。目的地を二段滝に変更し、道標に従う。14時46分、二段滝の駐車スペースに車を止めた。神鍋溶岩流の案内板があり、目の前は13番こわ淵、川に向かって立つと右側が14番溶岩瘤、左側が12番二段滝になっている。金属製の階段を下りて川岸に立つ。この辺りがこわ淵か。溶岩瘤の案内板の写真を見ると二段滝方向のようだが、対岸にはこぶのようなものは見られない。仕方なく、溶岩らしき岩を撮ってみた。二段滝はその名のとおり、きれいに二段になっている。後日わかったのだが、溶岩瘤は対岸ではなく、こちら側だった。二段滝方向に少し進むと盛り上がった岩に空洞があるのが見えるはずである。14時56分、車に戻り、川沿いの狭い未舗装道路を二段滝方向へと進む。15時1分、7番銚子淵の案内板のところに駐車し、外に出る。川岸に張られた細いロープを家族が触るとビリッときたという。川をのぞきこみ、8番釜淵、9番クサリ淵、10番小滝(栃本)の案内板がまとめて立っている右側を撮る。15時3分、行き止まりになったのでUターンした。次は十戸滝だが、わからず国道をうろうろする。15時18分、十戸虹ます川釣場の駐車場に車を止めた。川に近寄ると、32番雌滝の案内板があり、落差数mの滝が見えた。川を向いて立つと左側に十戸滝があるはずである。下をのぞきこむと、水が流れ落ちているのがわずかに見えた。この近くの電柱の前の階段を下りられたらしいが、気づかなかった。15時23分、車内に戻って案内板の写真を確認する。国道沿いにある広い駐車場から伸びる遊歩道を歩こう。15時29分、国道から少し奥まったところにかなり広い駐車場があった。トイレを利用し、この裏にまわると川沿いに道が続いていた。ここが清滝遊歩道の終点だろう。15時38分、24番せせらぎ淵の案内板が立っていた。 川を見ながら清滝遊歩道を右へと歩く。15時41分、23番貞さん風穴が見えた。穴の高さは30cmほどである。15時44分、22番ネエ滝は滝がほぼ真横に見える。15時48分、21番泥淵は雨による増水で激しくなり、淀みには全く見えない。15時51分、20番泥淵の滝は案内板から少し進んで川岸に下りたところに見えた。15時55分、19番棚田小滝は岩が緩やかな階段状になっている。川の水が少なければ棚田のように見えただろう。この日は岩がほとんど水没し、ただの激流である。15時57分、18番畳滝は案内板を少し過ぎた辺りのほうがよく見えた。落差は数mしかないが、増水のため迫力がある。15時59分、17番小滝(山宮)はほぼ真横に見える。八反の滝から続く対岸の遊歩道からだと正面にまわれたのかもしれない。16時1分、16番テリガシ滝に到着。落差はあまりないが幅はある。道はここで行き止まりになり、背後に民家が立ち並んでいた。舗装道路に上がると清滝遊歩道と書かれた案内板があった。ここが遊歩道のスタート地点なのだろう。再び川沿いの道に下りて引き返す。16時16分、駐車場に戻ったときにはやっと雨がやんでいた。これで神鍋溶岩流の行けそうなところはだいたい見終わった。次の目的地は植村直己冒険館である。17時の閉館まで1時間もないが、まあええか。16時25分、受付終了の5分前になんとか滑り込んだ。入ってすぐ、映像ホールへと案内された。意外なことに、大学から登山を始めた彼は他の部員たちについていけなかったそうである。自主トレーニングする姿などを見終わったときにはもう16時43分。展示室の壁には使用した衣類やピッケル、鍋などが張り付いていた。さらに、25kgのザックが置いてあった。南極で実際に背負ったのと同じ重さらしい。南極なのにたったこれだけかと驚かされる。体験コーナーは唯一、撮影が許されている。帆がついたソリなど、南極に持っていったもののレプリカがある。客がほとんどいないので、職員さんには記念撮影のサービスまでしていただいた。通路を渡って廊下の展示ギャラリーにはエベレストなどの石が飾られている。小ホールにはここを訪れた市民冒険家たちの写真、企画展示室には現在の冒険家たちの紹介パネルがあった。最後に図書コーナーに入ったときにはもう閉館の17時を過ぎていたが、何の案内もない。箒で掃き出されると思っていたが、ゆっくり最後までどうぞということらしい。ありがたや。アザラシの皮でできた鞭は細いところはかなりやわらかかった。手袋もはめてみる。中は毛糸だった。南極クイズを書いた紙をめくり、全問正解に気をよくして通路から外に出たときには、17時12分になっていた。途中まで急いで見てまわったのでこの時間だが、本当はもっとゆっくりしたかった。今年は初日以外、帰るまで3日連続で雨となったが、傘をさしてのアウトドアもそれなりに楽しかった。GWの家族旅行の話はこれでおしまい。なお、今回の話はトップページ左下のカテゴリーの「GW2012」をクリックするとまとめて見られるようにしておく。