八ヶ岳で見かけた生き物たち
8月11日から13日の盆休みの家族旅行で八ヶ岳を縦走した。今日は今回見かけた生き物たちについてである。なお、今回の話はトップページ左下の「盆休み2013」という文字をクリックするとまとめて見られるようにしている。まず、哺乳類はニホンジカらしきキョンという警戒の鳴き声が聞こえただけだった。別の場所では足跡も確認している。鳥類は写真が撮れたのはホシガラスだけだった。こちらが気になるらしく、あっちこっち場所を変えてはのぞきこんでくる。ピントが合ったとたんに飛び立って1mほど移動するのでなかなか撮れない。もう少しじっとしていて欲しかった。登山客がみんな珍しいわけではないようで、向こうから人が来たとたんに飛び去った。別の場所でうろちょろしていたのはサメビタキではないかと思う。登山道を歩いていると、ビビ、ジジというような鳴き声が聞こえた。かなり小さな声なので遠くにいるのだろうと思ったら、すぐ脇から飛び立って道の反対側の木の枝に止まった。逃げたのではないらしく、ジジ、ビビと小声で鳴きながらやはりあっちこっちうろちょろしながらこちらをのぞきこんでくる。ウグイスに似た地味な色、小さな鳴き声、目の周りの白いアイリングとくれば、もうサメビタキしかいないだろう。正体がわかったのはいいが、なぜこんなにこちらに興味津々なのだろう。他の人との違いといえば、関西弁?そういえば、我々以外には関西弁丸出しの人間はいなかった。サメビタキは我々の珍しい「さえずり」が気になったのかもしれない。虫もけっこう見かけたが、じっとしてくれないので写真は撮れなかった。キアゲハ、ベニヒカゲなどのチョウや、アキアカネのオス、ムツアカネなどのトンボ、ヒラタアブの仲間、ふもとではホソリンゴカミキリなどのカミキリムシの仲間、その他、多数のガの仲間を見た。ちなみに、人間を襲って血を吸うウシアブなどはもう時季を過ぎていなかった。最後に、植物の写真を載せておこう。見た順ではなく、あいうえお順に並べておく。イブキジャコウソウはあっちこっちで見かけた。ちょうど見頃だったようである。ウメバチソウは場所が限られていた。花の直径は2cm近かったので、コウメバチソウではなく、ウメバチソウだと思う。オンタデはあちらこちらで群生していた。キオンは1か所だけだったが、これから花が増えてくるだろう。コバノコゴメグサはあっちこっちにびっしり生えていた。茎に毛が生えているのが確認できたので間違いないだろう。コマクサは遠目にはたくさん咲いているように見えたが、ズームするとかなり花が傷んでいた。シロバナコマクサとのツーショットが撮れたのはいいが、アップには耐えないのが残念である。シナノオトギリ(ミヤマオトギリ)はもう花期が終わりかけのようで数が少なかった。トウヤクリンドウはつぼみが多く、これから見頃を迎えるだろう。キノコは日照り続きで土が乾燥しているためか、ほとんど見かけなかった。ベニテングタケもこの2本だけだったが、ずいぶん目立っていた。その他、イワツメクサ、タカネナデシコ、チシマギキョウ、ミヤマアケボノソウ、ミヤマシオガマ、ミヤマツメクサ、ヤマハハコが確認できた。本当はもっとあったのだろうが、今回は慣れない岩登りや下りが多く、花に目を向ける余裕があまりなかった。残念である。盆休みの話はこれでおしまい。