みはらしファームのダチョウと馬
8月15日、時間に余裕があったので、長野県伊那市のはびろ農業公園みはらしファームに行った。ここにはダチョウ牧場と木曽馬牧場がある。最初にダチョウ牧場に向かった。囲いは2つあり、広いほうにはオスもメスも数羽いた。ボスらしきデカい奴がにらんでいる背後に、翼をだらしなく広げて口をぽかんと開け、明らかに暑がっているオスがいた。帰宅後、留守番していた家族にこいつの写真を見せると、宇宙人や!と喜んでいたので、ちょっと大きめの写真を載せておこう。 ダチョウのオス「暑がり宇宙人」の姿に笑い転げていると、小柄なメスが1羽やってきた。彼女のしぐさはちょっと変である。くちばしを開けて何かをくわえ、グイッと下に引いて引きちぎるマネを繰り返している。えさをねだるポーズだろう。 ダチョウのメス彼女は我々の目の前で立ち止まり、「えさくれポーズ」を繰り返す。ほら、これやん、これ。もう、まだわからへんの?こういうな、ほれ、ここに出してくれたらこうグイッと…。もう、はよしてえな。なんやねん、何もないっちゅうねんと、両手を広げてアピールすると、あっそう、ほな、さいならと、彼女はまわれ右をして行ってしまった。なんか、けったいな奴がめっちゃおってオモロいとこやなあ。しばらくすると、彼女はまた戻ってきた。数m向こうから、例の「えさくれポーズ」をしながら歩いてくる。こんだけやったらわかるやろって?そら、わかるけど、何もあらへんって。手ぶらだとわかると、またまわれ右。この繰り返しである。お前、ええ加減にせぇや。まだわからへんのか、アホやなあ。(おそらく、彼女も心の中で同じことをつぶやいていたのだろうが。)食い気に走った彼女の横で、ボスは脚の付け根を大胆に露出し、色気全開である。ダチョウの脚はかなり高い位置にあるのだと初めて知った。感心しながら見ていると、なんか、手羽元のから揚げが食いたなってきた。ダチョウのオスダチョウはこのくらいにして、隣にある木曽馬牧場を見に行った。乗馬ができるようで、体験者の姿が見える。子供たちに人気のポニーは仕事中なので、待機している馬を撮る。撮影してから気付いた。これ、普通のサラブレッドやんなあ。 サラブレッド サラブレッド2頭のサラブレッドは、人が近づいてくると、前脚で地面をかく。馬は側に来てもらいたいときにこういうしぐさをするのだが、彼らは人懐っこいわけではない。その視線の先には、スティックのにんじん…。お前らもかい!まったく、どいつもこいつも…。せや、木曽馬いうたら、もっとちっこくて、脚短うて太…、おったー!サラブレッドの隣におとなしそうなのがいた。顔もデカいねんなあ。あっ、すんまへん。 木曽馬近寄ると、前脚で地面をガリガリ。お前もかい!その隣のは、かなりのゴン太のようで、にんじんがもらえないとわかると、目の前の柵にかみついている。歯をむき出し、なかなかの面構えである。 木曽馬この後、いったん車に戻り、カメラを置いて土産物を買うと、再びダチョウ牧場をのぞいてみた。えさの時間だったらしく、ボスが地面に転がった菜っ葉を食っていた。「暑がり宇宙人」は水場にへばりついている。「えさくれ娘」は…お前、まだやっとんかい!しかも、そっちは誰もおらへんでぇ。もう1羽のメスが歩いている近くには、20cm近い大きさの卵が転がっていた。カメラ、持っとったらなあ。残念だが、写真はあきらめて予約しておいた店でメシを食って帰った。盆休みの話はこれでおしまい。