スプラグのオレンジドロップを大盤振る舞い
スライダックを入手し、気を良くしたラジオ配線係長、今度は珍国際本部長に「暴れん坊将軍がお使いになるラジオですから、回路上、ただ一カ所だけ音声信号が通過する0.01μFのカップリング・コンデンサーだけは、音質重視でスプラグ社のオレンジ・ドロップを使いたく存じまする」と贅沢な要求をしたのこと。 珍国際本部長、「高級アンプでもあるまいに、そんな贅沢品を使ってどうする気だ?元々大した音が出ないAMラジオに過剰投資で御座る」と拒否したのこと。しかしラジオ配線係長は 「普通なら左様で御座る。なれど暴れん坊将軍に献上するラジオで御座るから、ここは「「一点豪華主義」で行きとう御座りまする。その方が殿もお喜びになり、本部長も二階級特進で家老になるかと存じまする」 「二階級特進」という言葉に珍国際本部長は思わず 「な、な、な、何と!予が家老に!!!良かろう!!!スプラグだろうがスプライトだろうが、オレンジ・ドロップだろうがオレンジ・ケンディーだろうがジャンジャン使え!」 と叫んだのこと。ラジオ配線係長は、さっそく江戸の秋葉原まで早馬を飛ばしてスプラグのオレンジ・ドロップを買ってきたアル。 地味な部品が多い中、さすがにスプラグのオレンジ・ドロップは派手な色で目立つアル。 これまでにレストアしたラジオにもシズキのフィルム・コンデンサーを奮発していたアルが、その4倍も高いスプラグのオレンジ・ドロップの実力や如何に???