阿波踊り
夏祭りで何故か阿波踊りをやっていたアル。珍さん、この鳥追い女姿の踊りが好きのこと。 賑やかな踊りとは正反対に、顔を隠すように編み笠を目深(まぶか)に被り、何となく哀れさが漂っている風情が気に入っているアル。 元々、鳥追い女とは、百姓の収穫感謝祭から出たものらしく、鳥を追い払う言葉が祝言化し、それが江戸で門付(かどづ)け女によって、家の前で祝言を述べて金を貰うようになったとか。早い話が乞食アルな。だから何となく侘びしさが漂っているアル。 これだけ編み笠を目深に被られると、中身は美人だか何だか分からないアル。(ひょっとしてオッサンだったりして・・・) 「夜目、遠目、笠の内」とは良く言ったものアル。 あまりタイコを叩くネーチャンを見かけないアルが、このネーチャンは美人で、スラッと背が高く、なかなか様(さま)になっていたのこと。