現代の二宮金次郎
電車の中で、空席が有るにも関わらず、ずっとドアの所に立ったまま、読書を続ける小学校低学年と思われる少年が居たのこと。 珍さんの記憶では、ここ何十年も、本を読む、しかも立ったまま本を読む小学生の姿を見ていないアル。 本と言っても、漫画本ではなく、れっきとした文庫本を読んでいるのこと。まるで二宮金次郎アルな。 珍さん、こういう姿を見ると、子供の頃の自分を見ているようで、非常に嬉しくなってしまい、「ボク!勉強できそうだね。これで何か好きな物を買いなさい」と小遣いを上げたくなってしまうのこと。 残念ながら下手にそんな事をすると、アヤシイ奴に思われる時代になってしまたアルから、何もしなかったアル。嫌な時代アル! 彼が読んでいた本の題名を覚えていたアルから、調べたところ、結構難しい本のこと。 どうやら7歳の子供が主人公らしいアルから、主人公に自分を重ねて読んでいるのだろうと想像するアル。それにしても頭が良い子供アルな。 ボク、そのまま勉強を続けろよ。間違っても将来、カメラマンなんぞになるんじゃないよ!