長七郎江戸日記
時代劇の大俳優里見浩太朗は、日本で知らない人がいないのではないか。水戸黄門の助さんを演じた時、「佐々木助三郎=里見浩太朗」という話があった。しかも現在第五代黄門さまを演じている。しかし、里見浩太郎の代表的な役は間違いなく、松平長七郎長頼(ながより)だ。 松平長七郎は徳川三代将軍家光の弟、駿河大納言忠長の忘れ形見だ。柳生飛騨守宗冬に剣を学び、「柳生新陰流」の奥義を極め免許皆伝を取りながら、二刀流を開発した。しかし、里見の親友の丹波哲郎が演じる柳生宗冬は、なにか図っていて、時々長七郎の近くに隠密を送ったり、長七郎を暗殺しようとしたりしていた。 この番組はもともと「長七郎天下ご免!」という名前でテレビ朝日によって放送されたが、日本テレビに移ってから、「長七郎江戸日記」という名前になって、新たな番組として放送された。 長七郎自らが身分を明らかにした時、必ず葵紋の呉服を着て現れた。しかし、黄門さまの印籠に比べて、効力がなかった。次に必ず看板のセリフの「俺の名前は引導代りだ!迷わず地獄へ落ちるがよい!!」を言ってから、悪人を懲らした。パターンは暴れん坊将軍と似てた。 今、テレビ東京は月曜から金曜にかけて、昼の11時35分から再放送している。五月まで、わしにとって、毎週の月曜は「里見の日」だったと言える。なぜなら、昼の長七郎日記から、午後の里見が演じた水戸黄門第十七部、夜の水戸黄門第三十四部まで、全部里見の番組だったからだ。現在、10月からの「里見の日」を待つしかない。