13/116 自家製中華そば 勢得:得勢釜揚げつけめん(330g)
仕事の関係で今日は午後から駒場へ。ただし中途半端の時間なので、少し散歩しよう。というわけで世田谷での小さい散策…。 その一軒目を、ほぼ六年ぶりの「自家製中華そば 勢得」にした。町屋時代の勢得は、日本全国でもつけめん、とりわけあつもりがおいしいとして知られていたが、佐々木店主が業界から離れてもおかしくない病気になったため閉店。その後東京農大の辺で復活したが、わしが通える場所ではない。そのため、復活した後に一回訪問したことがあるが、それきりだ。 店は小田急線の千歳船橋から歩いて15分程度のところにあるが、わしはバスで行った。バス停は店のすぐ近くににあるからだ。満席で10人ぐらいの行列ができているが、50人以上の行列ができていた勢得に通っていたわしにとって、これぐらいは平気だ。 15分ぐらい待ったら入店し、得勢釜揚げつけめんの食券を購入。並は330gある。本来ならば大盛(450g)にするはずだが、連食になりそうなので並でよい。佐々木店主一人で切り盛りと接客をしている。 まずはつけ汁の提供。動物魚介スープは復活したばかりの時に比べやや薄くなったが、むしろバランスがさらに良くなったように味わえる。 釜揚げつけめんというのは、麺を冷水で締めないものであり、あつもりではなく、釜揚げうどんとして考えてくださいということだ。中太ストレート麺は町屋時代より太くなったし、表面も少しでこぼこした。ただし弾力がすごい。間違いなく、この麺は本当につけ麺の麺らしからず、うどんのような食感と言ってもよい。 チャーシューとメンマなどのトッピングが入っている。チャーシューは昔のような大判のものでないが、トロトロしながら少し肉の硬さが保っておいしい。味玉は黄身も少し固めのものになったが、白身と黄身が少し半熟しておいしい。最後はスープ割。スープ割はエビ出汁だそうだ。これもおいしい。 あのあつもりはもう食べられないが、自家製麺のラーメン屋さんとして再起不能と言ってもよい病気になったにもかかわらず研究を重ねて復活してくれた佐々木店主のことに尊敬している。しかもこの一杯から勇気もいただいたのだ。ありがとう。