【仕事は脳のトレーニング】
【仕事は脳のトレーニング】 ★心理コンサルタント・晴香葉子さんの言葉から― ◎土日が毎週お休みという人が多くなりました。 豊かになったからこその制度ですが、その2日間の過ごし方によっては、か えって月曜日の仕事がきつく感じてしまう、という可能性があります。 初めて今の仕事に就いたときのことを思い出してみてください。 書類の整理、企画書の作成、会議での発言……。 教えてもらったからといって、さっとはできなかったことも、あったのでは ないでしょうか。 それが今は、どうでしょう? 最初は手こずっていた仕事も、1年、2年と 経つうちに、さっとうまくできるようになってきたのではないでしょうか。 これは、あなたの頭の中で、その仕事に割り当てられる脳の領域が大きくな った証拠だそうです。 タイピスト、医師、技師、ピアニスト、職業によって、必要な脳の働きは異 なり、各々の仕事によって活性化されて大きくなる脳の領域も異なるのです。 点字のテキストを校正するという仕事があるのですが、この仕事に就いてい る人は、一日の仕事が終わるころには、指の働きに割り当てられた脳の領域 が大きくなるそうです。 そして、なんと、同じ人が2日間仕事を休んだ場合、せっかく大きくなった 領域が、小さくなってしまうのだそうです。 休むともとに戻っていくなんて、まるで下りエスカレーターを昇っているよ うなものですね。仕事は、脳のトレーニングにもなっていたのです。 (参考文献:晴香葉子著 「小さなことに落ち込まない、こころの使い方」青春文庫)________________________________________ *脳が大きくなったり、しぼんだりするなどあまり考えませんね。 しかし、認知症などは脳の一部が小さくなって起きるともいわれます。 普通の人なら、月曜に仕事をすれば、次の日はまた仕事に必要な脳の領域も また同じように大きくなるということです。 この仕組みを理解すれば、日曜日の過ごし方も少し工夫をして、脳の回復の ためのウオーキングアップができるかもしれません。 また、月曜は、身につける小物など、新しいものに変えてみるなど、気持を 切り替えることも効果がありそうです。