【仕事の目的は、人を幸せな気分にすること】
【仕事の目的は、人を幸せな気分にすること】 仕事は何のためにするのか、といえばお金という収入を得て、生活を成り立た せるため、つまり生きていくためです。 このことは誰もが納得し、人間として当たり前のことと言えるでしょう。 ただ、仕事に対してどんな心の姿勢をもっているか、これは人それぞれです。 あるタクシー会社にいる二人の運転手さんの話です。 あるとき、Aさんという運転手が、高齢でしかも大きくて重い荷物のあるお客 を乗せました。 目的地に着くと、その客は運転手Aさんに言いました。 「家の玄関まで、荷物を運ぶのはできそうもないので、申し訳ないがちょっと 運んでもらえませんか」 Aさんは、「私はタクシーの運転をするのが仕事です。荷物を運ぶのは仕事で はありません」と言って、お客からの依頼を断りました。 また、あるとき、Bさんという運転手が同じようなお客を乗せました。 目的地につくと、大きくて重い荷物のあるお客は、何も言わずに自分で荷物 を玄関まで運ぼうとしました。 それを見たBさんは、自分から進んで荷物を玄関先まで運んであげました。 お客は、運転手さんの心づかいに感謝の気持ちをあらわそうとして、チップを 渡そうとしましたが、Bさんは受け取ろうとしませんでした。 その後、Bさんは顧客を増やしていき、会社や社員の人たちから信頼され、 とうとう会社の社長になるまでに出世しました。 社長になったBさんは、運転手や社員に乗客の気分がよくなるような仕事も 進んで行うように、という教育を徹底しました。 そのことで、この会社の業績は伸びていったそうです。 このように、与えられた仕事だけではなく、プラスアルファのことをすれば お客の気分はよくなり、お客もそれをしてくれた人のことを印象よく思い、 しばらくは忘れることもないでしょう。 そして、プラスアルファの仕事をすれば、自分の会社の繁栄につながり、自分 自身の成功にも導かれるのです。 サービスというのは、いかに安い金額で売るかということに主眼を置くこと ではなく、いかにお客様に心地よい気分を味わってもらうか、という視点が 大切なことです。 これは、人間関係の世界にも共通して言えることです。 自分自身が成功し幸せになるには、これをすれば相手はどれくらい気分が よくなるだろうか、という意識を持っておくのはとても大事なことです。 (by ハートリンクス)