【人を知るには、その人の友人を見よう】
【人を知るには、その人の友人を見よう】 中国の思想家に荀子(じゅんし)という人がいました。 この荀子が、次のようなことを述べています。 その人のことを知りたいなら、 その友がどんな人かを見ればわかる。 ことわざに、「類は友を呼ぶ」という言葉があります。 人は、似た者同士が集まるもの、ということを意味しています。 ところが、まったく性格の違う人同士が友達になることもあります。 自分にないものを持っている人を、友人にしたいという場合もあるのです。 その意味では、人間のコミュニケーションとは奥深いものだと言えます。 高校生の娘さんをもつ母親がある新聞に投書をしたそうです。 内容はこうです。 <娘が友人とあるスーパーの買い物に行きました。 ところが友人は万引きをしてしまうのです。 店の警備員から見つけられました。 ただ、娘さんは何もしていなかったのですが、万引きをした子の友人という ことで、娘さんまで警察に連れていかれたのでした。 詳細を調べると、娘さんの疑いは晴れました。 ただ、スーパーのほうから、このことには何の謝罪はありませんでした。 それどころか、万引きをするような友達とつきあうのが悪い、と言ってきた とのことでした。 母親としては、スーパーの言い分が許せないというのです> 子どもを育てていくときに、保育園幼稚園、小学校、中学校、高校、あるいは 大学で、どんな友達と仲がいいか、つき合っているかとても気になります。 年が若い世代ほど、人間関係が生じる範囲が狭いものです。 子どもを信用したいのは、愛情の表れですから「自分の子に限って・・・」と 思うのは当たり前です。 それでも、子どもがどんな友人関係を築いているのかを、冷静に見ていく視点 を持っておくのは大切なことです。 その上で、親として経験した若い頃の友人関係を話題にしながら、子どもと話 す時間があれば親子のコミュニケーションも深まっていくでしょう。 (by ハートリンクス)