【失恋を転じて幸福を掴んだ女性の話】
【失恋を転じて幸福を掴んだ女性の話】 男女の関係なく、失恋は悲しいものです。しかし、失恋は不幸な出来事だとは限らないこともあります。ラジウムの研究でノーベル賞を受賞したキューリー夫人、彼女は失恋を幸福のためのステップにした女性です。キューリー夫人の独身時代の名は、マリー、といいました。ポーランドのワルシャワ生まれ。マリーには姉がいました。姉妹は、向学心がありまた、それだけの才能も持ち合わせていた少女でした。マリーと姉は、二人でパリに留学するのが夢だったのです。しかし、家は貧しく姉妹の留学資金をだす余裕はありませんでした。どうしても、パリで勉強したいと思ったマリーは姉に提案します。まず、姉が先にパリに行くこと。マリーはワルシャワに残りアルバイトをして、そのお金を姉に送金すること。そのかわり、その後は姉がお金を出して、マリーがパリに留学する、というものでした。姉は、先にパリに行きました。ところが5年過ぎても、姉から「パリに来なさい」という連絡が来ません。当時、マリーには恋人がいました。そこに姉から「自分は結婚したので、あなたは予定どおり留学できるようにするから、パリにきなさい」という手紙が来たのです。マリーは、恋人と結婚してワルシャワにとどまるかどうか悩みました。結局、マリーの恋は実らず失恋したのでした。彼女は、失恋の傷を乗り越えフランスのソルボンヌ大学に留学しました。ここでは、物理学を学び勉学に励みます。無事卒業した後、高校で物理の先生をしていた、ピエール・キューリーと運命的に出会います。マリーはピエール・キューリーと結婚し、その後彼とラジウムの研究で世界的な功績を残すことになるのです。もし、マリーがワルシャワで失恋していなかったら、現在私たちが知るキューリー夫人は存在しなかったのです。失恋はただの不幸ではありません。立ち直りに時間もかかるでしょう。しかし、「自分にふさわしい相手と、必ず出会える」と発想を変え、かつ、そう信じることが大事です。