【大人にもある適応障害】
【大人にもある適応障害】 私たちは、一人で独立して生活しているわけではなく、人間どうしの関係や環境の中で生きています。特に、毎日の人間関係では他人とのコミュニケーションを、円滑に行うことが大切です。そのためには、適度な感情表現と情緒表現が大切な役割を果たします。自分の考えや気持ちを、過剰にならずしかも不足せず、適切に伝えるのも大事なことだといえるでしょう。ある職場での話です。一人の青年が、あるコンビニのアルバイト店員になりました。初日、店長さんが「そこらへんの商品、適当に片付けて」と言いました。その青年は、「そこらへん」「適当に」が理解できず、ずーっと立っていました。翌日、体調が良くないからと休んだとのこと。最近、「適応障害」「発達障害」と診断される大人が増えているそうです。このような診断は、幼児期、幼少期の年齢層に見られていましたが、少し世相が変わりつつあります。自閉症などは子供の代表的なもので、ある程度は生まれつきのもの、と思われていました。ところが、少年期から青年期にかけて、いろんな理由で環境に適応できずコミュニケーションがとれないまま、孤立してしまいその結果うつ病になるケースも多くなっているようです。眠れない、食欲がない(あり過ぎる)、○○に依存しているようなら医師の診断を受けたほうがよいですが、軽度であれば自分の力で解消できます。一つは、体を動かして血液の流れをよくする。体と脳の血流が改善されることで、気持ち(こころの状態)を軽くすることができます。もう一つは、考えグセを点検して悲観、楽観のバランスをとる。物事は悲観的に考え過ぎても、楽観的に考え過ぎても体は悲鳴をあげてしまいます。悲観的なタイプの方は意識して、楽観的に考える時間をとるなどをおすすめします。「体のストレッチ」「心のストレッチ」をこころがけましょう。