【相手目線の仕事が成功のコツ】
【相手目線の仕事が成功のコツ】 この世の中では、仕事の目的の一つはお客様に喜んでもらうことです。 物品販売でも、飲食店のようなサービス業でもみんな同じです。 仕事をするときは、いかにして買ってもらうかを考えます。 どんなにいい商品でも、売る側のまごころが伝わらなければ買ってもらうこと はできません。 まったく同じ商品を売る人が何人かいても、売り上げの多いか少ないかの違い が生じます。 以前はよく、「商品を売るのではない、自分を売り込め」と言われていた時代 もありました。 今は、こうした考えもあまり聞かなくなりました。 こんな話があります。 ある住宅販売会社の営業マンKさんは、毎月ほとんど売上額がトップです。 ただ、営業トークは人並以下です。それでも成績がよいのです。 それには、理由がありました。 展示会の会場に、一戸建て住宅を購入したいというお客が見えました。 ひと通り、展示された住宅内を見て回ったお客との相談が始まります。 すでにKさんの他にも、別の営業マンが接客しています。 あるご夫婦を、Kさんが接客することになりました。 玄関から、キッチン、リビング、寝室などのどんな間取りを希望されるのかを 聞いていきます。 Kさんが、ご夫婦の希望を聞きながらある見取り図を描きはじめます。 すると、そのご夫婦が少し驚いたような感じになりました。 よく見ると、話しを聞きながらまっ白な図面に、Kさんから見て逆さまの絵を 描き始めたのです。 つまり、対面するお客様が見やすいように、見取り図と文字を逆から描く特技 を持っていたのです。 じつはKさんは、最初は口下手だったこともあり、なかなか営業成績が上がり ませんでした。 そこで、人とは違う何か別の技術を身につけよう、と考えたのがこの逆さまに 描くことだったのです。 対面するお客と、提案にしたい自分の意思の疎通をはかれば、きっと売り上げ も伸びるに違いないと考え訓練したのです。 相手目線で考えるようになると、相手の気持ちがよく伝わってくるようになり Kさんはお客からの信用と信頼を得ることになりました。 相手目線とは、相手の立場になって自分の問題として考えることです。 これは、人間関係においても同じことがいえます。 自分の意見を持って話し合うことも必要ですが、それ以上に相手の意見を相手 の身になって聞く姿勢があれば、感情的になりにくいのです。 相手の身になっているので、相手を理解できたことの喜びが、感情より勝って いるために、いら立つことも少なくなります。 仕事の成功は、自分の幸せの大きな要素です。 相手目線で物事をながめれば、対人関係でのムダな争いもなくなるでしょう。 (by ハートリンクス)